「命をかけて護られるだけの国民であろうか?考えさせられる。」空母いぶき 大河内奈緒美さんの映画レビュー(感想・評価)
命をかけて護られるだけの国民であろうか?考えさせられる。
ドンパチやる戦争映画ではありません!
戦争をしない日本が、正体不明の武力組織から攻撃を受けたらどうなるのか、近い将来こういうことが起きたらどうするのか?
一人一人が考えさせられる映画だと感じました。
見る価値あります。
悩ましいのは、どこまでが防衛の為の戦闘で、どこからが戦争なのか?
自衛隊は、専守防衛を徹し、憲法9条を守りながら、戦うという難しい課題。
どのタイミングで、なにを決断すべきか?考えさせられます。
以下少しネタバレ
映画では、なるべく戦争を避けるために平和的に事態を収めようとする総理(攻撃決断をしないということでもある)
最前線の現場では
敵の魚雷やミサイルが飛んでくるさなか
・万一の際は武力行使で、国民を守るため命を懸けるべきか
・専守防衛、人命第一で行動すべきか
艦長の一瞬の判断が未来を左右する。
こんな難しい判断を瞬時に決断しなければならない責務。
うー。辛い‼️胸がつぶれそうでした。
一番心に残った艦長の言葉
「自衛官が1人も戦闘で死者が出ないことが誇りではなく、国民に誰一人として戦争犠牲者を出していないことが誇りだ。国民を守るために死ねるなら自衛官として本望だろう」
という言葉。
泣けます(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
私たちは、命をかけて護られるだけの国民であろうか?
私の知人に元自衛隊で、徳ある隊員を多数育ててこられ、今でも隊員たちから敬愛されている方がおられます。
映画の中で「心を磨け、判断が曇るぞ」と、いぶき艦長が隊員にかけた言葉が、
その方の姿と重なりました。
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