「作劇が巧みで、キャラが立ちまくり。」空母いぶき カンタベリーさんの映画レビュー(感想・評価)
作劇が巧みで、キャラが立ちまくり。
邦画でこのレベルの軍事サスペンス映画が見られる時代が来ようとは。
脚本が伊藤和典だけあって、作劇が非常にうまく、サスペンスが持続して手に汗握る展開がうまい。
主人公の西島の腹が読めないのが、本当に上手い。こいつ、本当は何処かの国のスリーパーなんじゃないかと思うぐらい。
ひとりのヒーローを作ってそこに物語を集約せず、自分の持ち場で頑張る人たちの群像劇として描き、短い時間でそれぞれのキャラを立て、なおかつそれらが表す理念を物語として立ち上げる手腕は、パトレイバーでお仕事群像劇を描いた伊藤和典の面目躍如。
なおかつ、画面に映らない人の死がこれほど重く腹を打つのは、映画ホワイトアウトと違うところ。
そういえば、玉木宏は完全に古代守だったなあ。
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