「回避する強さ」空母いぶき Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
回避する強さ
原作未読
島嶼国家カレドルフが周辺国と結束して設立した東亜連邦という国家共同体が、海上保安官を拿捕した上に波留間群島の初島なる島を占拠。
海上警備行動で派遣された戦略的空母いぶきを含む第5護衛艦隊と武力衝突する話。
専守防衛、戦闘と戦争の区別等、有事に於ける葛藤と判断が如何にも原在の日本らしく設定・展開しリアリティがある様に感じるし緊迫感があって面白い。
戦闘シーンも迫力はあるのに淡々としているハイテク感とかなかなか見ごたえあって良かったんだけど…。
前線や政府の緊迫感との対比や身勝手さの表現というのはわかるけれど、吞気なコンビニの描写を頻繁に入れられるのはジャマくさいし、内戦や紛争という意味では現在も世界中で戦争が続いている訳でエピローグの記者絡みの件は白々しいし。
エピローグはほぼいらなかったかな。
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グレシャムの法則さんのコメント
2019年5月25日
リアルに思える部分と、日本人(自衛隊)の筋の通った判断や立居振舞いが世界の共感を呼び助けてくれるはず、という現実味のない希望的展開がアンバランスな後味の悪さを生んでいるのかもしれませんね。