劇場公開日 2019年5月24日

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「良くも悪くも日本の現実であり、邦画の現実」空母いぶき AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5良くも悪くも日本の現実であり、邦画の現実

2019年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

知的

中国が敵でなくなったのは、多様な出資者から製作費を集めなければいけない点からも、マーケティングの観点からも致し方ない。むしろ憲法9条と自衛隊の存在や、専守防衛のあり方など、娯楽映画が避けがちな難しい題材を正面から扱った点には敬意を表する。

海上、海中、空中での戦闘の描写も、邦画では健闘した方だ。CG制作のコストダウンも一因だろう。ハリウッド製の戦争大作には見劣りするが、製作費も市場規模も桁が違うのだから。

ただ、脚本と演出には課題も多い。邦画アクションやサスペンスの悪習ともいうべき、流れと緊迫感を断ち切る説明台詞、理想論、思い出話…。135分が一層冗長に感じられる。

国民の反応の描写も、街頭で報道を見る人々のショットが少しあったほかは、ほぼコンビニ店内の様子だけというのも手抜き感。店長は“平和ボケの象徴”だろうが、客が殺到してるのに居眠りしてたりとか、キャラもエピソードも嘘くさい。

高森 郁哉
0maさんのコメント
2022年5月3日

少なくとも私には交戦状態の前線と政府の思惑の在り方がよく描かれていると思いました。ミリオタの皆さんは色々と自衛隊の描き方に不満みたいですが、そこに焦点を絞ってるとは思えないので、邦画が避けがちな話題に切り込んだのはコメント主様同様評価できる点と思います。しかし、間に挟まれる国内の様子は稚拙で必要だったのか、平和ボケした国民を描くにももう少し手法は無かったのかそこがやはり気になりました。

0ma
元無音声8mmマニアさんのコメント
2021年2月7日

少なくとも自衛隊の模写は全くダメ。
仮装空母に設定している『いぶき』は、現実世界でのJMSDF即ち海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦(DDH)の『いずも』を連想させたのだろうが、日本で始めに採用されたJASDFの空軍型F-35Aの後に、短距離離陸垂直着陸機(STOVL)のF-35B採用の噂が出ていたが、まさか本当に実現してしまった。
そのため『いずも』の甲板をジェット排気の高熱から耐える改修を実施中だけども。
そもそもSTOVL型攻撃機は、合衆国のUS Navyの艦載機には採用されておらず、以前から海兵隊でAV-8B ハリアー IIが採用されており、欧州では開発元の英国ホーカー・シドレー社の物だから英国海軍、イタリア海軍、スペイン海軍が採用しているけども。
日本は狭い島国においての専守防衛だから各地にJASDFのABがあることから長い間、空母が必要なのか??だったけど。

元無音声8mmマニア
北風英太郎さんのコメント
2021年2月5日

シネマも見たが最近amazonプライムで再度視聴した。
原作コミックを見ていない状態でこの映画を見たが、確かに自衛隊の「専守防衛の矛盾」を描いている点では平和ボケして「日本は戦争をしない」と言っている人たちには少しは訴えることができたかもしれない。
前線では「死なないために殺すか?」「絶対ここでくい止めるために殺す(攻撃する)か?などの決断をしなければいけないと思うが、そういう『重さ』を和らげるためにコンビニシーンや雑誌編集者のシーンを平行挿入しているようだ。
この映画を見て「ありえない」とか言っている人もたくさんいるようだが、映画はエンターテイメント(娯楽・気晴らし)なので、別に有り得ない流れや無理筋の流れでも120分完結にするのだからしょうがないと割り切らないと。私は戦闘シーンを見て「最近は本当にこんなに正確に敵ミサイルを迎撃できるのか?本当かぁ?」というところで装備を調べたりして楽しんだが。
難しくツッコミを入れる人はゴジラのほうがリアリティがあるなどとも言うが、そもそもゴジラ自体が有り得ないので同じエンターテイメントで同列だと個人的には思う。
ストーリーではなく、製作者や演者をけなす人はなんかこう、悲しい人だ。野球でいえばスタンドから監督を大声でヤジっているような・・周りの人は「黙れ!座れオヤジ」と思っているのに気づかないような。

北風英太郎
2020年7月7日

マスゴミに騙されているようだけど これが日本の現実・・・じゃないからね。
あまりにも自衛隊を軍隊を知らなすぎる。防衛出動が出なくても自衛隊の施設・艦船に損傷があれば反撃するよう定められている。この映画は全く夢物語。
やられるのをまってるようなバカはいない。600人だろうが関係なく殺す。毎日の訓練・演習は無意識のうちに行動できるようプロシージャーを体に叩きこんでいる。その場になってどうするかなんて考える自衛官は皆無。
しいていえば、日本人を守るために自衛隊があるのではない。防衛白書を観れば明白。

trio352
ワンコさんのコメント
2019年5月28日

こんにちは、ごめんなさい、もっと分かりやすく書ければ良かったと思います。
制作側です。原作者じゃなくて。おっしゃってることは、理解します。ただ、かわぐちかいじさんも、企画に参加してるということですから、制作側としてという意味です。おそらく、紛争相手が中国であれば、見る側のナショナリズムで、いっぱいいっぱいになるように思うんですよね。だから、テーマをそこに置かないとしたら…と、思ったということです。防衛出動で、「戦さだ」という大臣がいて、これを首相が強く諌めたり、戦争と戦闘の間で、政府や自衛官が逡巡したり、僕には、その辺りが印象的だったので、制作側の意図はそこだったのかなと。

ワンコ
マウスがコロんだ♪さんのコメント
2019年5月27日

›ワンコさんへ
それはでも原作者の意図したことではないですよ?
原作を見れば分かります。

マウスがコロんだ♪
ワンコさんのコメント
2019年5月26日

僕は、紛争相手国を中国としなかったことは結果的に良かったと思うんです。なぜなら、戦争と戦闘の線引きを注意深く考えたり、総理や政府、自衛隊員の逡巡を感じることができたから。これは、製作者の意図でもあるんじゃないでしょうか。もし、これが中国だったら、ナショナリズムが高揚して、戦争も戦闘も考える機会も無くなります。普通の戦争パニック映画ですよね。かわぐちかいじさんの物語は長いから、注意深く物語の構成は可能になりますけど、2時間足らずの映画に構成し直すには捨てざるを得ないところが出るはずです。まあ、確かに、渋谷やコンビニの場面は冗長だし、もっとパニックになるんじゃないかとか、疑問は残るんですけどね。

ワンコ
asami探偵さんのコメント
2019年5月26日

初日の上映に行きましたが、そう、思います。

asami探偵