「体育会系から文化系へ・・・さよならだけが人生じゃない!」私の人生なのに kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
体育会系から文化系へ・・・さよならだけが人生じゃない!
北海道に引っ越していた幼なじみの淳之介。週刊誌の記事によって新体操選手瑞穂が下半身不随となったことを知り、ヒッチハイクで東京に出てきて車椅子の瑞穂と再会する。
人生の半分以上を過ごしてしまった自分が言うのもなんだけど、20代なんて自ら命を絶つものじゃない。まだまだいくらでも可能性があり、障がい者ならではの道しかないわけじゃないことを悟った瑞穂。体育大学在籍だから、アシスタントコーチという道もあったのだが、誘われた時点で何か思いがあったのだろう。
爆風スランプのヒット曲「ランナー」を口ずさんだ淳之介。私は走れないから歌えない!違う。団子三兄弟は団子しか歌えないのか?!人とは違うところで衝撃を受けた。今まで作曲はできたけど、作詞が苦手だった・・・そうか・・・団子になったつもりで作詞すればいいんだ!
淳之介の悲惨な話もよかった。こうした過去があったからストリートミュージシャンになろうとしたんだね。しかも彼は人生がどうとか、直接的な重さを語らない。「今まで生きてた中で一番幸せです」という岩崎恭子の名言も後々になって名言とされてきたもの。まだまだ人生は長いよ~
ただね、淳之介の歌はやっぱり下手。だからこそ知英の歌が際立つんだけど、そんな彼女の歌を公演に来ていた子どもたちに聴かせ、「また来るんだよね」と言わせる。どんな人でも存在意義がある。素晴らしい新体操の演技で観客を魅了させたり、歌を聴かせて感動させたり、車椅子を押してもらって介助者に満足感を与えたり、常に人は見えないもので繋がっているものだ。韓国人である知英がKARAを辞めてから日本でもネイティブのような言葉で演技することも俺たちに感動を与えているんだよ~~頑張れ。