劇場公開日 2019年2月2日

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「原題は「アンナ」」ともしび ウチレオさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5原題は「アンナ」

2021年9月26日
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悲しい

知的

ファーストシーンの奇声で度肝を抜かれ、何がなんだか
と思うまにエンドロールした一回目の鑑賞。2どめで、やっとこの主人公の抱えた問題が理解できた。
アンナが孫の誕生日にケーキを抱え地下鉄に乗ったとき、同乗の若い女が、恋人らしき人物に浴びせる言葉がまさにアンナの心情に重なっていたのではないか。
人は誰でも一つの出会いで人生が変わっていく。
それを悔いて自分の時間を返してくれと言ったところで、虚しいだけ。不可能とわかりながらも、そう叫ばずにいられない人生はとても悲しいものだろう。
あの魅力に溢れたブルーアイをしたシャーロット、カモシカのような足でスレンダーボディのシャーロット、若い頃のシャーロットを知っている人にとってはとても痛々しい映画。
でも老いた自分をさらけだして演じる俳優魂は尊敬しかない。人は必ず老いていく、人生を体現してくれたシャーロットの潔い生き方に大拍手!

ウチレオ