ブリグズビー・ベアのレビュー・感想・評価
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【”僕は初めての友人達と一緒に広い世界で”ブリグスビー・ベア”を作りたいんだ!”幼き時に誘拐された青年の”ブリグスビー・ベア”に対する熱い思いに打たれた人々の、愛と友情、適応と人生再生の物語である。】
<Caution! 以下、内容に触れています。>
ー 幼き時に、テッド(マーク・ハミル)と妻、エイプリルに誘拐されたジェームズは、彼らが製作したVHSに録画された”ブリグスビー・ベア”を地下室で見ながら、独りで育った。
そして、その”ブリグスビー・ベア”はテッドが、彼のために制作した作品だった。-
◆感想
・今作は、「ルーム」のような作品構成である。
が、ジェームズを幼き時に誘拐したテッド(マーク・ハミル)と妻、エイプリルの行為は許されるものではないが、彼らはジェームズをとても大切に育てていた事が分かる。
・そして、二人が検挙され、本当の両親、妹と20年振りに出会い、ジェームズは初めて広い外の世界を体験する。
- ここの描き方が、良い。
本当の両親、妹や、新しく出来た友人達、そして元役者のヴォ―ゲル刑事。皆、無垢な彼に優しい。
そんな中、映画を大スクリーンで観たジェームズは、自分自身のオリジナル”ブリグスビー・ベア”の制作を始める。
絵コンテを書いて、ストーリーを練って・・。-
・”夢を諦めたのか!”と言われた元役者のヴォ―ゲル刑事が、彼のために押収品を提供するシーンも良い。その中には、”ブリグスビー・ベア”の頭もある。
・そして、ジェームズが訪れた人。それは、”ブリグスビー・ベア”を長年担当していた、拘束されていたテッドだった。彼も又、ジェームズのために”ブリグスビー・ベア”の声を担当する・・。
<ジェームズのオリジナル映画”ブリグスビー・ベア”が上映されるシーン。彼は緊張の余りトイレで吐いているが、友人スペンスはその姿を優しい目線で見ながら劇場に戻る。
恐る恐る劇場に戻ったジャームズが観た、満場のスタンディングオベーション。
今作は、ジャームズの”ブリグスビー・ベア”に対する熱い思いに打たれた人々の、愛と友情、適応と人生再生の物語である。>
ブリグズビーとの友情
偽親や本当の家族の細かい葛藤など必要最低限にして
語りすぎることなくどこまでも優しい世界をみせてくれた
ブリグズビー
異常者の作った洗脳番組、キャラクター
一般的に見たら気持ちが悪いもの
ジェームズは外の世界に出ても
ブリグズビーの素晴らしさを信じた
ジェームズからすれば現実の世界への解放は
宇宙人に捕獲されたようなもの
この世界が正しくて
間違った世界で生きていた
押し付けられるジェームズが辛かったけど
実の家で育っていたら全く違う人間になったはず
もしかしたら真面目なお堅い仕事をしていたかもしれない
この世界の多くの大人は夢を捨てて生きていく
この世界をジェームズには理解しがたいけど
色々と理解しようとした上で
それでも諦めず物語の先を、夢を掴もうと
作ることを心から楽しんでいるジェームズに
周りの皆は心を動かされる
理解しようとする周りの人が沢山いたから
こんなに優しい作品に仕上がったのだと思う
ジェームズがブリグズビーと目を合わせ頷くラスト
君を信じて良かった
そうお互いを称えあってるように聞こえた
温かい作品。
みんな良い人すぎてリアリティはないけれど、ただただ見ていて温かい気持ちになる映画も大切だなと思う。
25歳で初めての世界にすぐ適応したのも上映時間から仕方ないかな。自分を作ったブリグズビーの続きがないのであれば作ってしまおうという発想は凄く良い。あれだけ賛辞を得れるかは別として、ジェームズの心の整理のためにも必要なことだった。スペンスの友達の理想像感がかなり最高。
元父との再会に冷たすぎる感は否めない。誘拐犯でもジェームズの中では育ての親になるはずなのでもう少し何かあってもいいような気はした。
もっと子供向け映画だと思っていたから、良い意味で裏切られた。逆に子供と見るには難しいけど、どこか希望を持たせてくれるような作品。
またしても、クリス・ミラー&フィル・ロード作品の良い映画
タイトルなし
赤ん坊の頃に誘拐され、それ以来、外の世界と断絶し、誘拐犯夫婦の作った教育テレビに出てくる熊のSFブグリズビーだけを見て育った青年。解放後も、ブグリズビーの続編を求め、自ら映画を作ろうとする。実際であれば恐ろしい話だが、周囲の人は皆温かいし、軽いタッチで描かれ、実の家族は複雑だろうが、一緒に映画を作ろうとする。誘拐犯父親がマーク・ハミル、精神科医クレア・デインズは気付かなかっな。
これは刺さった
かなり良作の映画、主人公役、監督がかなりの映画好きなのが伝わる。どうやら友達同士で作ったようでそれが映画内での作品作りにもいかされてるのかな?
80年代風のチープなブリグズビーベアの映像は本当に夢があるというか、人を惹きつけるものがあって素敵。
主人公の境遇や、ずっと子供を探し続けていた家族のことを考えるとヘビーだがしたいことをさせてくれて、そこそこのお金持ちそうな家族だったのが救いw
刑事さんまでとても良い人。
こーゆーハートフル系によくある周りが都合よくいい人達集団なのは否めないが、ラストにブリグズビーベアにけじめをつけて現実へと向かうのを示唆させるような未来を感じさせるのはよかったと思う。
ただ、もうブリグズビーベアに拘らずに家族と普通に川で泳いでるとか普段の日常を楽しんでる後日談も少し入れて欲しかった気もする。
でないと、ただのオタクのワガママと見られてしまう可能性も笑
新しい世界で会おう!
誘拐され、25年もの間外界との接触を一切断絶されていた男性が主人公の作品のくせに声を出して笑いたい映画
だって仲間と映画を作りながらはしゃいでいる姿は本当に楽しそうなんだもん!ヲタクがはしゃぎやがって(笑)微笑ましい!
昔の哲学者は言った神は死んだ、25年間そうだと信じて疑わなかったものが全て幻想だったと知ったときどうすればいいのだろう、ニーチェは世界の重さに精神を患った
彼にとってブリグズビーベアの映画制作は25年唯一の心の支えだったヒーローの最終回、お葬式だったのだろう
ブリグズビーベアとのけじめは同時に主人公の救済にもつながる、映画のストーリーはそのまま主人公の状況とリンクしていて序盤の構想では両親を宇宙刑務所から救い出す筋書きだが、完成した映画のラストは鉄腕アトムの最終回にも似て未来のためにブリグズビーベア自らの命と引き換えに世界を救う
医者に言われて無理矢理閉じ込めたり忘れ去ったりするのではなく正しく葬ることで新しい世界でも力を貸してくれるだろう
ブリグズビーベアの宇宙一代叙事詩の世界観を考え出した妄執的な誘拐犯役を演じるルークスカイウォーカーでお馴染みのマークハミルも花を添える
どんな時も諦めないブリグズビーベアの教えを胸に生きていこうと思う
元のブリグズビー・ベアを作った誘拐犯がスゲー!
溢れる多幸感
人生が嘘で塗り固めてあったとしても、主人公にとっては本物であり、それを他者にも共有していき最終的には絆へと歩みを進める。そのシークエンスが眩いくらいに多幸感に溢れていた。過不足ない良い作品とはこういうことだなあ…
世間からみたら誘拐犯の育て親は、その罪を肯定することは出来ないけれど、主人公にとっては掛け替えのない親であった筈だし、物語を生んでくれた親でもあった。
犯罪者の作ったものだからという理由で取り上げるのではなく、純粋に物語を楽しんで共有して周りを巻き込んでいく姿に、作者がどうしようもない奴でも(法に触れていなければ)作られた物語や音楽には罪はないというのは現実世界でも言える事だと感じました。
にしても、マークハミルってちょっとずるいなー
本人の楽しいという物に抵抗があったとしても、真に打ち解ける為に理解して受け止めてあげる姿勢って大切ですね。
愛に溢れた作品
没頭する事の素晴らしさ
自分だけが好きな物がある時
軽快でファンタジック
重いテーマだ。
だが、それを非常に軽快に描いていて、心温まる。
この映画に犯罪者はいるが、悪人はいない。
子供の誘拐は言うまでもなく、許されることではない。
私が親の立場なら、八つ裂きにしても飽き足らない。
しかし、動機の詳細は語られていないが、誘拐犯が子供を愛していたのは明らかだ。
悪即斬というのは容易だが、なかなかに難しい。
警官をはじめ、妹の同級生たちもユニークで温かい。
私は人間嫌いだが、こんな仲間ならいいなと思う。
ラストはお約束という感じだが、親の身としては涙がこぼれた。
現実はこんな単純ではあるまい。
でも、いいのだ。
あくまでフィクション、心を温めたい。
本年最初の劇場鑑賞は安価良作2本立てパルシネマ。今年はめっちゃ通う...
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