「中国製品は信用でき無いw」判決、ふたつの希望 ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
中国製品は信用でき無いw
「中国製品は信用でき無い」
この魔法の言葉を唱えるだけで世界中の人が笑顔になり、争いが無くなる、、、
冗談はさておき、今作の舞台は日産のゴーンが逃げ込んだ国で一躍有名になったレバノンw(何で有名になってんだw)
レバノンの歴史を全く理解しておらず鑑賞したが、ある程度の流れは理解できた。
一般の日本人にはなかなか周知されていない宗教観や人種問題、それはレバノンに限った事では無く中国・台湾・香港等でも今この時に争いは行われている。
この作品を観てどう感じるのかは本当に生きてきた中での感じ方が違ってくるだろう。
しかし僕は人間の持つ本質が描かれていたと感じた。
スタートから争いたいと思っている人はほぼいない。しかし自分の安全や家族の幸せを侵害される場合には戦わざるを得ない状況もある。
今作の主人公もレバノン人だが、パレスチナ人を憎んでいる。しかしささいな衝突の末に裁判を起こすが、求めているのは謝罪だけ。
文化や思想等もあるであろうが、個人的には衝撃であった。自分が見ず知らずの嫌いな韓国人と争って裁判を起こすなら謝罪はもちろん賠償金も請求する。
しかし主人公のレバノン人はただ非を認め、本人からの謝罪をしてほしい。とのこと。
まあこの後も徐々に内容は二転三転していくのだが、テンポや展開が非常に面白く、背景がわかりにくい自分にもなかなかわかりやすい内容であった。
弁護士の設定も親子(ありえるの?w)であり、ユーモアを混ぜ込んだ法廷モノとなっており、楽しかった。それぞれの当事者をのけ者にして進んでいく内容は「どうなのよ?」とも思ったけど。
ラストも希望に満ちた感覚が溢れてきて非常にすっきりとしました。
また主役の2人の寡黙であり、哀しみを含んだ表情はグッとくるものがあり。
「中国製品は信用でき無い」
このフレーズ非常に好きだわーww