「とても面白かった」判決、ふたつの希望 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
とても面白かった
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不器用なおじさん二人が素直になれなかったために大変な騒動になっていた。特に若い方のおじさんは、タトゥーとか入れている割にお腹に1発パンチをもらっただけで悶絶してしまい、きっとそれがよほど悔しくて法廷闘争に持ち込んでしまったのだろう。しかしそんな彼が、エンジンがかからなくて困っている現場監督のおじさんの車を修理してあげる場面が感動的だった。不用意にむかっ腹を立てる割に、困っている人がいたら即助けてあげられる人だ。だから、現場監督のおじさんが弱った感じで配管工事させてくれと言ってたら何も問題は起こらなかっただろう。現場監督のおじさんが、自動車工場を訪ねて、無駄に挑発して殴らせる場面も素晴らしかった。出会うのが別のタイミングであれば、すごく仲良くなれていたかもしれない。そんな二人の佇まいが人間臭くてとてもよかった。
ただ、バーレーンの事情がよく分からなかったので、事前に勉強していたらもっと楽しかったと悔やまれた。
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