劇場公開日 2018年8月31日

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「世界を救う映画だと思える」判決、ふたつの希望 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0世界を救う映画だと思える

2018年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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KinA
KinAさんのコメント
2018年9月30日

スリー・ビルボードを彷彿とさせるとのコメント、他にも何人か言ってる人がいましたね!
惹かれつつ観逃していました…
観てみます!ありがとうございます。

KinA
カミツレさんのコメント
2018年9月30日

素晴らしい表現だと思います。“降りてきた”感がありますね。

一つ言い忘れていたことがありまして……
今年公開された映画で『スリー・ビルボード』が、本作に近い雰囲気をもっていると思います。
物語の舞台、作中で描かれている出来事やテーマは全く異なりますが、登場人物の多層的・多面的な描き方が共通していると思うのです。こちらでも、意外な登場人物の思いがけない変化に泣かされますよ。
また、リアルな人間模様が描かれているため、話がどう転がっていくのか全く予想できない、というところも似ています。
もし未見でしたら、ぜひご覧になってください。オススメです!

コメントにお返事いただき、ありがとうございました(^-^)

カミツレ
KinAさんのコメント
2018年9月30日

観終わってすぐ、この映画が世界を救うんだ!と熱く思ったのでそのまま表現してみました。

本当にそう思います。
私自身が政治的争いや差別に疎く、敢えて避けてきたこともあったのですがこの作品を観てハッとしました。
結局、国同士の大きな諍いも個人同士の小さなケンカも本質は同じであることも示しているのかなと思います。

エンターテイメントの王道で働いた経験があったからこそ出来た演出なのかもしれませんね!
私も映画というものの可能性に改めて感動して、ますます映画が好きになりました。

KinA
カミツレさんのコメント
2018年9月29日

レビューから尋常ならざる熱量が伝わってきましたよ。「世界を救う映画」って素敵な表現ですね。私もこの映画には、そう信じるだけの価値があると思います。
「私のレビューも読みたい」とおっしゃっていただいて光栄ですが、なにぶん私は極端に筆が遅いもので……。申し訳ないです(-_-;)

差別や偏見をめぐる(まともな)議論が成立しにくいことの理由として、
「双方ともに過去に傷を抱えていて、“自分たちだって被害者なのに……”という意識をお互いにもっている」という背景が描かれているところが、本作の最もすごい点だと思います。
世界で起こっている大半の紛争や様々な対立の根っこには、こうした背景があるんじゃないかと思いました。

かなり序盤の方からストーリーに没頭していて、本作がレバノン映画だということは完全に忘れていました。ジアド・ドゥエイリ監督は、過去にはクエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』にも、カメラ助手として携わった経歴があるそうですが、本作の“映画としての造り”は、ハリウッド映画と比べても全く遜色ないレベルだったと思います。
「骨太な社会派作品として成立させつつ、エンターテインメントとしてもめちゃくちゃ面白い」って、映画として一番難しいことだと思うのですが、それを達成している作品に出会うと、とても幸せな気持ちになりますね。そして「映画ってすげぇ……!」ってあらためて思います。

カミツレ
KinAさんのコメント
2018年9月29日

ありったけの思いを込めて文章入力しました!
そう言っていただけて嬉しいですけど、カツミレさんのレビューも読みたいのですが…笑

政治的背景による反発や 差別はどこでもありますが、 結局どちらにも言い分があるんですよね。
だからどうってわけではないのですが、この作品を観て改めて気付くし、各国の過激派な人たちに観て欲しい気もします。
トニーが愛しくなっちゃうのわかります!
そう、色々な人の色々な面を描いてくれるので最終的にみんな大好きです…

しっかり社会派なのにしっかりエンターテイメントとして王道な空気を持っているのがすごいですよね。しかもレバノン映画で!

KinA
カミツレさんのコメント
2018年9月28日

みなさんの熱の入ったレビューを見て、もちろん期待はしていたのですが、その期待をはるかに上回る大傑作(社会派作品としてもエンターテインメントとしても)で、深く感動しました。そして映画の鑑賞後、KinAさんのレビューを読んで、もう一度感動。言いたかったことをほとんど書いてくださっているので、私はもう本作のレビューは書きません(笑)

なんと言ってもトニーがいいですね。差別発言を連発する彼に、最初はヤーセルと同じように「クズ野郎!」と言いたくなりましたが、彼がパレスチナ人に対して抱く反感の根っこに「自分(たち)こそが被害者の側だ」という意識があることが分かると、急に身近に感じられるようになりました。しかも、自分の中の信念を決定づけるような体験の記憶って、強烈で深刻だからこそ、封印してしまって見ないようにしているというのがすごくよく分かり、彼のことが愛しくてたまらなくなりました。
トニーに限らず、登場人物が多面的・多層的に描かれているところがとてもいいですね。ワハビー(父)弁護士の変化にも、静かに胸が熱くなりました。

カミツレ