「神々しいカメラ」洗骨 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
神々しいカメラ
沖縄が好きなので良く旅行をしてますが、洗骨のことは昔読んだ本で知っている程度でした。今まで洗骨をテーマにした映画ってあったのだろうか?
確かに、火葬場で直ぐに骨にするより、4~5年かけて骨になった身内の洗骨の方が、同じ骨でも死者との繋がりが強く感じられると思います。それに、人は生まれ死ぬのだという当たり前のサイクルを身体で理解できるようになるのではないでしょうか。
内地では明治時代でほぼ皆が火葬になったらしいので、日本人の庶民が遺骨を大切する文化は結構最近なんですかね?
チベットでは鳥葬、インドでは水葬、世界では土葬が一般的な場所も多いことから、日本も沖縄も遺体を骨にできる燃料や場所があり、更に綺麗に保管ができる環境・風土があるから、遺骨を大切にする文化が生まれたのだと思いました。火葬だとゾンビという概念も出てこないですね。
奥田瑛二さんの雰囲気が、沖縄出身の義理の叔父に似ていました。個人的に大好きな古謝美佐子さんが出演していて嬉しかった。そして、ゴリの作品をこれからも観たくなりました!
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きりんさんのコメント
2025年5月30日
「遺骨返還訴訟」
沖縄には「風葬」という弔い方の昔の墓地もあります。
で、京都大学他を相手取っての遺骨返還訴訟は沖縄で、
北大、北医大、東大を相手取っての訴訟は北海道アイヌたちで、ずっと続いていますね。
旧帝大は、肉親や先祖の墓所を先住民族の「遺跡」とみなして発掘調査をなし、そこで盗掘した“収集物”を御遺体ではなく「標本」として、断りなく大量に持ち帰ってしまった。
沖縄ではすったもんだしています。
ニュースは昨日、大きく動いたようです。