劇場公開日 2019年3月8日

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「意欲的であるとともに社会性がある」ウトヤ島、7月22日 からあげ500gさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意欲的であるとともに社会性がある

2020年4月10日
iPhoneアプリから投稿

一人称視点(POV)の映画といえば
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で
世界的にも認識され、
「パラノーマルアクティビティ」や
「クローバーフィールド」などが記憶に新しい。

本作においても一人称視点で物語られるストーリーは
恐ろしくリアリティがある。

ただ、それは単なる銃撃による恐怖ではなく、
その恐怖に「自分が自分で無くなる」という恐怖が
作品の背景にあると思った。

自分をコントロール出来なくなる恐怖は
一人称視点の映像と相まって痛いほど感じた。

本作の社会的な政治背景としてはシリアをはじめとした
中東地域での紛争による難民、その背後にある極右的な考えなどがある。

日本には馴染みが薄い感覚だが改めて考えて、
この様な惨劇を繰り返さないためには何が
出来るのだろうか、後悔のない選択をする際に
思い出したい映画であると思った。

からあげ500g