「ワンカットの妙」ウトヤ島、7月22日 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
ワンカットの妙
上映開始18分に起こる銃声から、すべてが激変する。
音楽一切なし。
勇敢で、主人公らしいバカな行動をするカヤの主観で綴られた今作は、
そこから観ている側も同じストレスを感じるように作られている。
途中、うっすらと見える狂気に寒気を覚える。
そして最後に思わず「あっ!」と声を上げてしまう。
これがリアルではないかと錯覚するような演出、
しかし事実に基づいた作品であることは間違いなく、
日本もぬるま湯に浸かってぬくぬくとしていると、
いつかこんなことが起こっても不思議ではない。
何故なら、
この事件が起きたこの島こそが、
世界一安全と言われていたのだから。
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