劇場公開日 2019年4月5日

  • 予告編を見る

「そこまで近づけて触れないのは、逆に罪ではないかと思うんですが、私、間違ったこと言ってますか?」希望の灯り bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5そこまで近づけて触れないのは、逆に罪ではないかと思うんですが、私、間違ったこと言ってますか?

2019年5月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

クリスティアンの身支度シーンがオール・ザット・ジャズ。時間感覚はゆったりとしていて、奇妙な懐かしさ、と言うか郷愁を感じさせてくれる映画でした。

旧東ドイツが舞台。少年犯罪で2年刑務所にいた若者。見守る親方的存在の寡黙な男。陰のある美女、しかも人妻。決して明るくない職場と、温かい人々。貧しかろう暮らし振り。

なんか日本の「高度成長期の日陰」で生活した人々の物語を見てる気分。

ドイツの物流、つまりは経済を支えるアウトバーンの「脇」で慎ましやかに生きる人達の、希望や夢なんて言葉からは縁遠い日常は、不思議としみまくる小品でした。好きなタイプです。いや映画のことです、女優さんじゃなくて。

bloodtrail