「そこまで近づけて触れないのは、逆に罪ではないかと思うんですが、私、間違ったこと言ってますか?」希望の灯り bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
そこまで近づけて触れないのは、逆に罪ではないかと思うんですが、私、間違ったこと言ってますか?
クリスティアンの身支度シーンがオール・ザット・ジャズ。時間感覚はゆったりとしていて、奇妙な懐かしさ、と言うか郷愁を感じさせてくれる映画でした。
旧東ドイツが舞台。少年犯罪で2年刑務所にいた若者。見守る親方的存在の寡黙な男。陰のある美女、しかも人妻。決して明るくない職場と、温かい人々。貧しかろう暮らし振り。
なんか日本の「高度成長期の日陰」で生活した人々の物語を見てる気分。
ドイツの物流、つまりは経済を支えるアウトバーンの「脇」で慎ましやかに生きる人達の、希望や夢なんて言葉からは縁遠い日常は、不思議としみまくる小品でした。好きなタイプです。いや映画のことです、女優さんじゃなくて。
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