「私はアル中です。」ドント・ウォーリー ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
私はアル中です。
久しぶりに複雑な心境を描く映画を観た。私の生徒の一人が、将来心理学者になりたいと言って、それに向かって今年、高校で心理学を学び始めた。その彼(彼女)と今日初めて、話したが、彼(彼女)の心境も複雑で、あさはかな私にとって、読み取るのは難しい。
今日、久しぶりに遠隔授業で会ったけど、少しドキドキしてしまった。
この映画の主人公ジョンとカウンセラー、ドニー(AA)の心理状態も深く掴んでいないと思う。多分、この二人に現状を知ったうえで、あったとしたら、少しドキドキしてしまうと思う。正直言って、自分の経験していないことを経験した人々に会うのは、「私はあなたの気持ちが分からないよ』と言いたいけど、不躾で言えないのでただ話を聞くだけにしている。絶対、話してくれた人を責めたり、怒鳴ったりしないで、『なぜ?』と質問しないようにしている。ドニーは聞き上手のうえ、話させ上手だし、相手の気持ちに心からなってあげられるし、締めるところは締められるカウンセラーだ。また、静かに話せるのはカウンセラー(AA)としての特典の一つだと思う。
ドニーの存在はAAと言って、これはプロのカウンセラーでなく、自分で自分をサポートしているカウンセラーといえるボランティアのようなものだ。匿名でアル中の人をサポートして、アル中の人が酒を飲まないでいられるように応援する国際的な動きをしている人たちだ。12のステップというのは断酒するための過程である。この方法でアル中から解放している。私は一滴も酒を飲まないが、このステップに興味があるので、後で調べてみたい。
この映画で、アル中グループの一人がよく人は何年酒を飲んでないのと聞く。でも、自分は数ヶ月、我慢して飲んでないんだと。この人たちの断酒は並大抵の努力だと察する。
この映画で圧巻だと思うのはジョンが飲酒居眠り運転をしたデクスターに謝罪し許しを懇願に行くところだ。デクスターは事故で五体満足だったけどジョンは車椅子の状態になった。デクスターはいきたくても見舞いにも謝罪にも来られない。この気持ちを理解して、謝り赦すジョン。
酒を飲んでいる運転手の車に乗った?現実逃避のため、自分が問題点に直面できない弱い人間のため酒にはしる? そして、最後のステップは自分を赦すことだった。
AAの禁酒のクループだけでなく、麻薬、DVなどの小さいグープでのカンセリングは米国でよく行われる。自分をさらけ出すことで救われるし、同類の話を聞くことによっても救われる。
禁酒法があったし、自動車社会が多いから、酒は 百薬の長という考えは米国にあまりない。トランプ大統領の言うように、酒は身を滅ぼすから飲まないというのはきく。
蛇足
サニー・スリッチはここでもスケートボーをしてるね。