「ある作家の白日夢」アナイアレイション 全滅領域 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ある作家の白日夢
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隕石による環境異常があればもう少しましな科学調査をするでしょう、危険な地域に女性5人の調査隊を送り込む神経も不可解です。描写も幻想的かと思えばグロテスク、エイリアンかと思えば変異したワニだったりクマだったり普通の怖さでしょう、最後に光のエイリアンによるレプリカントらしきものが出てきますが明らかにボディスーツで覆っただけの人体もどきで陳腐です。これだけ説明を拒む映画も珍しい、そこで以下の解釈をすることにしました。
悪夢を見たとしてそれを他人に説明できるかと言えば無理でしょう、幻想なのですからそこで起きることは辻褄が取れておらず行動の必然性も見出せません、唯一脳科学者や心理学者がその夢を誘発した日常の体験、刺激などとの関連の可能性について言及する程度でしょう。そう見れば不貞への後悔、癌細胞のレトリック、種の起源隕石説がモチーフかも知れませんが難解です。
そうです、この映画はとある作家の妄想と言うか白日夢を実写化したものでしょう。
奇妙な夢をみたのですね、で終わってしまいます。
個人的にはこの種の作家性の強い独りよがりの映画は好きになれません、百歩譲ってもう少しサスペンス感や娯楽性があれば印象も変わったのでしょうが特異すぎて評価できません。
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