「不思議な余韻に浸れる」アナイアレイション 全滅領域 M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な余韻に浸れる
監督は『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド。さもありなんという感じの不思議な余韻にひたれるSF作品だ。
銃を携えて「全滅領域」を探索するチームの銃撃を含めた戦いの様子がズブの素人っぽいが、5人のうち軍人だったのは1人だけなので、これは素人っぽくて正解。あたふたドタバタしていることが、かえってパニックぶりと恐怖感を煽っていると思う。
最後の15分ほどのクライマックスは実に謎めいた展開になるが、全てが分かりやすく科学的かつ論理的に説明されるわけではない。本当の最後のカットも意味深ではあるものの、それが何を意味しているのかは観た人の受け取り方次第。思わせぶりな展開は確かにある種の余韻を残すが、人によっては「モヤモヤしたまま終わった」という感想しか抱かないかもしれない。
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