嵐電のレビュー・感想・評価
全43件中、41~43件目を表示
先日鈴木卓爾さんが私の通う大学の講義へゲストスピーカーとして来てく...
先日鈴木卓爾さんが私の通う大学の講義へゲストスピーカーとして来てくださいました。その時の鈴木さんの話でおっしゃっていた、観る側に伝えたいことを考えるよりも自分が撮りたいものを撮る、ということが、よく伝わる作品でした。観る人に伝えたいことを表現しようと必死になって無理に感情を動かすのではなく、ただこうしたいと思った作品にしたほうが、何も考えずに引き込まれるのですね。自然と感情が動きました。
コメントする (0件)
共感した! (7件)
見えないもの
嵐電は、見えないものが見えるところ、見えないものに会いに行くところかもしれない。
見えないもの。
それは、悲しく辛い思い出だったり、心の奥底に秘めた衝動だったり、気がついていない本当の自分だったり。
そして、それが見えたら、それに出会えたら、一歩踏み出せるかもしれないのだ。
新たに踏み出すことは、なにもスクラップアンドビルドである必要はない。
古いものを大切にして、古いものに向き合うことで気がつくこともある。
京都の街並みも、太秦の撮影所も、修学旅行も、8ミリカメラも、夜な夜な現れるキツネもタヌキも、そんなことのモチーフなのだろう。
東京では、どんどん電線や電柱がなくなっていってる。
でも、電線の向こうに見える青空もなかなかきれいだ。
浅草の電線だらけの古い路地から望むスカイツリーも良いものだ。
ふと見渡せば、自分を形作っている何かに出会えるかもしれない。
全43件中、41~43件目を表示