ここは退屈迎えに来てのレビュー・感想・評価
全66件中、61~66件目を表示
浮ついていても許されるのが東京
約10年くらい前、ラジオばかり聴いていた。勿論FMなどではなく、専らAMで喋り中心の番組だ。そんな中で数少ない曲掛けで、“フジファブリック”がよく流れていた。三十路後半だったから、もう音楽もあまり聴かなくなり、興味が無くなり掛けていたから流行りの十把一絡げの内の一つなんだろうなと、その時は気にも留めなかった。暫くして、そのボーカルである人物が亡くなったことがニュースになった。他人事だと思い、このグループは終わるんだろうなぁと気の毒に思った。しかし、フジファブリックは驚くことにメンバーを替え、再出発するというニュースがアナウンスされる。例えが悪いが、ミスターチルドレンで桜井和寿があのまま病気で歌えなくなったら、サザンの桑田佳祐がガンの進行を食い止められなかったら、多分、両方のグループは自然消滅して、それぞれのファンの心の中で音楽を奏でることになるだろうと思う。それ程バンドの中心が居なくなれば、そのバンドは寿命なのだ。しかし彼らはそのまま同じグループ名で活動を続け、引き続き今の音楽シーンを引っ張る牽引車の一つに成長している。カリスマ、神、天才と呼ばれた前任者の夭折において、フジファブリックに対するイメージの厚みが他のバンドにはないものとなっているのである。
長々と書いてしまったが、そのグループが劇伴及び主題歌を提供しているのが今作であり、初期メンバーの代表曲『茜色の夕日』を登場人物がリレー式にアカペラで謳うことで、作風に大きく影響されていることも特徴なのである。
勿論、小説が原作で未読なのだが、ネットで読書感想を追ってみると概ね映像は則しているらしく、制作陣のオリジナルは少ないようである。そしてプロットは、明らかに『桐島部活やめるってよ』のテイスト。スクールカーストの中でのリーダーを巡る周りの人物がどのような思いを抱いていたのか、10年後大人になったそれぞれが過去を振り返りながら、あの頃の気持と、現在のリアリティとのギャップ、その心のヒダを丁寧に拡げながらストーリー展開していく。『桐島』と圧倒的な相違点はそのリーダー自ら登場することで、よりリアリティをもたらし、かなりの現実感を演出していることである。それがもたらすものは、夢や希望といった正のベクトルの真逆、厳しく辛い社会の洗礼を、たとえ中心人物だったリーダーまでも浴びることを免れることなくきちんと描いたかなりのビターな作品としての仕上がりなのだ。
原作では短編型式になっているストーリーを群像劇として編集しており、ストーリー当初はその相関図が全く不明で理解しずらく、中々入り込めない。場面転換で年代がクレジットされるのだが、そもそも繋がりが分らないから戸惑ってしまう。ただ、後半になるにつれ、段々とその細かいストーリーが繋がりだしてくればストレスは解消していくことはそれでよい。問題は、今作の俳優陣の実力揃いの豪華さは、却って作品に過剰な画力を及ぼしているのではないだろうかという危惧である。色々な映画やテレビ作品で、キーマンとなるような高レベルの演技力を誇るしかも若い俳優をここまで贅沢に披露して、但し、ストーリーそのものはかなり内向きなネタなのだから、そのバランスの悪さが際立っているのがスクリーンに漏れてしまっているのだ。ま、端的に言うと、高校生役はあまりにも他のエキストラの中で浮いてしまっているのである。高校生にはまるで見えない配役は、シーンそのものが、まるでコントのように見えてくる。話のシリアスさとのギャップが悪いように出てしまっていてかなりの違和感である。
ストーリーそのものは、結局ラストの、元リーダー格だった男が、その男を憧れていた女の名前を覚えておらず、改めて名前を訊くというオチで、自分の今までの膨らませ過ぎた想い出補正を無残に割られてしまうということで、それはそれで着地点は面白い。
幾つかの支流である、リーダーの妹の話、同じクラスメートの、歳が離れているオヤジと付合っている女の子の話、そして、内田理央と岸井ゆきのの話は、大胆に削ってもよいのではと思ったのだが。岸井が最期に結婚していて、相手がそのリーダーだったというオチは、まるでビアンの匂いをさせておいての、実は高慢ちきな友達を泳がせていて、最期に逆転するという展開をミスリードの演出で語られているのは面白かったけど。それと、門脇麦の話はもっと掘っても良かったのではないだろうかと少々、残念である。あの話はもっとアイロニーが演出出来ると思うのだが・・・。
多分、今作は明確なターゲットの年齢層がいて、それ以外はあまり響かないのではないだろうかというのが総括である。
砺波の
昔砺波の子と付き合っててそれだけでなんか気になって見た。
あと、滝内さん目当てだったけどあの女教師がそうだったんだね。言われなかったらまったく気づかなかった。
よくわからんかったけど、、、それぞれの登場人物にとっての「椎名君」は青春と言う名の共同幻想でしたってことなのかな?
なんか、めちゃイヤーな気持ちになるね。すごく閉塞的な気持ちになる。
登場人物たちがひつこいくらいに熱唱してた歌はフジファブリックの歌かい?
エンディングがそうだから多分そうだよね。違うのかな?知らないからさ。
意味がわからなかったな、、、、
ただただ不快だった。
3つの年を行ったり来たりでようわからん。
何が言いたいの?
迎えにきてって、どこからどこへ言ってる言葉なの?
今時、あんなに東京に憧れる若者おる?
花の都大東京でもないだろ。
地方都市と田舎と僻地は全然別物だよ。
確かに富山は持ち家率全国一位の土地柄だから「ぶらぶら」するのには針のむしろ的な土地だよね。
椎名のゲーセンの店長と教習所の教官と「クサリ」具合にそんなに大差がないように感じてしまったんだけど結婚できてるくらいだから違うのかな。
観てる人は薄々感じていると思うけどシンポ君はたまたま帰省していてゲーセンにいたと言っていたが多分そうじゃないんだろうな。大学卒業後からずっとあの街にいてあのゲーセンに一人通い続けてるんじゃないかな。下手したら大学進学に失敗して高校卒業後からかもしれない。ゾッとするけど大丈夫、まだギリギリ20代だから。全然大丈夫、40代で妻子もいて高円寺に未練を残しつつもちゃんと働いてるから。
もっと「退屈」な人はいくらでもいるから。
まぁ、地方に住むにしても東京に住むにしても銭と仕事が充実してなきゃどこにいても同じさ。
あと登場人物が揃いも揃ってやたらとタバコ吸うな。吹かしてるだけだから普段吸ってないのバレバレでぎこちないけど。あれは何?田舎と関係あるの?
片山友希の身体がエロかった。
それ以外に何も収穫なしの映画でした。
それにしても児童買春て変な法律だよね。金渡したら(同意があったら)罪が重くなって、金渡さない関係なら最悪 条例違反で済むんだから。
これは退屈
成田くん、橋本愛ちゃん、門脇麦ちゃんなどなど豪華な豪華キャスト揃いというのもあり、期待して観てきました。
一言でいうと、原作小説は面白いんだろうなぁという感想です。映画だと雰囲気映画にすらなってなく、かなり支離滅裂な感じでした。不必要な時系列のごちゃ混ぜが多すぎる。
ですが、終演後泣いてる方もいらしたのでご自身の青春と重ね合わせてなにか感じることがある方もいるみたいですね。
フジファブリックは名曲ですが、やたらキャストが歌う尺が長く本当に退屈でした。
私のほうがもっと退屈だった
#89 富山が舞台との事で見に行ったけど、内容がバラバラしすぎててよくわからなかった。
男女共学校だからまだいいじゃん。クソ田舎の女子校だった私なんてもっと退屈だったんだからね。
ファボーレで観ると映画終わった後も風景そのままでいいかも。
成田君珍しくほぼ主役級。
正面からではない切り口で言うと、冴えない旦那だけど、10年経っても禿げてないし、太ってなく。同級生には今でも憧れの君で、常に中心人物だったんだけど。妻は過去の栄光を全く知りません。残念ながら。実写化は少しハードル高かったのかも。配役はかなりメンバー揃ってます。
雰囲気&間に頼りすぎ症候群邦画の典型例
数人の地方出身の若者たちが抱える理想と現実の葛藤を、時間軸を交差させて描く群像劇構成。
鬱屈した若者の心情を描いているはずなのに、近年の邦画に散見される“雰囲気や間に頼りすぎ症候群”に陥ってしまい、登場人物達への感情移入がなんともしづらい。
見どころとなっているらしい長回しシーンも、演者から「セリフをミスってはいけない」といったカタさが見られ、結果として演技がぎこちなく映ってしまう。
原作は未読だが、いくらベストセラーになったからと言ってなんでも映像化するのは考え物。
元々期待値は低かったが、その値が上がらずじまいだったのは残念。
ただ、出番は少なくてもマキタスポーツの存在感は相変わらず。
全66件中、61~66件目を表示