「こんな映画は退屈撮り直して」ここは退屈迎えに来て 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
こんな映画は退屈撮り直して
置き場所のない感情を持て余しているとき、「茜色の夕日」を口ずさんでしまうのはわかるなあ。エンドロールのクレジットに志村の名前を見つけたとき、ちょっと胸が締め付けられた。
他はなんもない。
東京に憧れるだけで、今の現状をどう変えていこうとするのかの情熱がまるでない。言ってみれば「ああアイドルと付き合いてえ」くらいの薄っぺらさ。閉塞感に閉じ込められていくようだ。惰性で生きる生き方が悪いとも思わない。だけど、そういう奴のほざく「東京が、東京が、」にうんざりする。だから、屋上でひとりニヤケ顔で呟く最後のセリフに吐き気がした。東京に住むことだけがステータスかよ。
それと、十年以上も前のシーンに出てくる車が今時のデザインっていうのは勘弁してほしい。ただでさえ時系列がぐちゃぐちゃになっているんだから混乱するよ。
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栗太郎さんのコメント
2018年11月8日
>よっきゅんさん。
北陸新幹線もそうなんですよね。車は、妙に速度を合わせて走っているのも気になってました。何かのフラグなんじゃないか?と勘ぐったんですが、ただの手抜きだったようです。
よっきゅんさんのコメント
2018年11月7日
車のデザインも時系列めちゃくちゃですなんですね。私は、2004年の設定なのに、ホテルの窓からわざわざ完成済の北陸新幹線の高架橋を映しているのを見てガッカリしました…