「死と隣り合わせのパンクの威力」グッド・ヴァイブレーションズ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
死と隣り合わせのパンクの威力
アイルランド紛争の中心地ベルファストでレコードショップをオープンし、パンクレーベルとしても影響力を持った男の物語。出てくるパンクバンドがカッコよくて、音楽映画としての面白さは間違いない。そこにアイルランド紛争という深刻な状況が横たわる。死と隣り合わせの社会では音楽は楽しむだけじゃないってことを考えさせられた。ただの音楽映画、青春映画ではない!
主人公テリーは無計画で破天荒でダメな人間なんだけど、不思議と周りに人が集まり、彼のことをサポートしていく。ラッキーなこともあって注目を浴びるようになったりする。熱い!
でも、自分のやりたいことに突き進んでしまい周りが見えなくなってしまう彼のことを「しょうがないな」と笑って受け止められるか、「ダメなやつじゃん!」と呆れてしまうかでこの映画の評価が分かれる気がする。
私はテリーのことをなんか憎めなかった。
コメントする