「スターウォーズとの共通点」アナと雪の女王2 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
スターウォーズとの共通点
年をまたいで人気作の鑑賞となりましたが、『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』を観た直後だったので、同じディズニーということもあり、何かと共通点が気になり始めたらもう止まらない。エルサがレイと同じく強大な力を持ってしまい困惑するという点(前作)や、爺さんが巨悪な王だったという真実が判明する点、両親が早くに死んでしまったのもそうだし、爺さんの陰謀やそのDNAを断ち切るという最大の見せ場も同じテーマが隠されていた。いやまじでダークサイドに落ちなくてホッとしました。
こうなってくると人物にしてもトナカイがチューバッカに見えてくるし、「水は記憶を持ってる」などと論ずる博学のオラフは3POにしか見えなくなってくる。さしずめクリストフはフィンであったりするのだろうか。調べてみると、「イントゥ・ジ・アンノウン」の主旋律の対旋律にあたる不気味な「あ~あ~」というカウンターメロディにはグレゴリアン聖歌「怒りの日」の音階が隠されていて、それはスターウォーズにも取り入れられているというのだ。フォースにしても自然の力を取り入れてるんだしね・・・
爺さんの氷像を見せられたときのエルサの苦悩。ただ、重々しい葛藤までは子供向けのせいか描かれることはなく、謎の声を聞いたときからずっと眉をひそめて困惑気味の表情を見せ続けていたエルサの決意は固かったのでしょう。火、風、水、大地の精霊に守られている村を見捨てることはなかったのだ。深読みすれば、アメリカ人が過去に行ってきた先住民に対する残虐な行為の懺悔ともとらえることができるし、人種を超越した人間愛さえも感じ取ることができるのです。
さて、そんなアナ雪2ですが、1作目の冒険ファンタジーのような要素はあるにも関わらず、自然との調和という偉大なテーマによってエルサがそのまま第五の精霊として人間ではなくなってしまう悲しさもありました。“架け橋”だと言ってましたが、もう人間とは結婚できないのか。いや母親がそうであったように、いつかは子孫を残すのかもしれませんが、処女のまま永い時を過ごすのでしょう・・・
五百田達成著の『不機嫌な長男・長女、無責任な末っ子たち』を読むと、長子であるエルサと末子アナとの関係がよくわかります。「力を持て余し、妹や国を心配し、自分を犠牲にすることも厭わない」エルサと、「来ちゃダメと言われても姉のことを理解せずつきまとい、次々とトラブルに巻き込まれる」アナ。結婚観についても長子と末子の違いがよく理解できました。今作でもその姉妹の関係性は継続していました。
国家間のトラブル。とは言っても軍隊のある国と小さな村。こうした対立がとても面白かったのですが、完全に滅ぼしてないところがディズニーらしさなのでしょうか。第二次大戦中のウォルト・ディズニーは熱烈な愛国者でもあり、民主主義ともかけ離れていた。『ダンボ』を観たときに気づいたのですが、ちょっとしたことで国力を誇るような描写も織り込んでいました。いわばアメリカ万歳の極右、人種差別主義者、極端な反共主義といった人物。最近はそんなことは全く感じさせないのですが、これもウォルト爺ちゃんの代を反省するといったところかもしれませんね。
あ、感想ですが、面白かったです・・・吹き替えにて
kossyさん、コメントありがとうございました。
↑私も、あれっ死んじゃったの!?精霊になっちゃったの!?…とラストはちょっと悲しくなりました(T^T)
4DXは、私は好きですが…ストーリー重視に観たい方には向かないかも…魔法効果に気をとられて所々、話が入ってこなかったです(笑)
私だけかな…(^^;
スクリーム再見、ぜひぜひ。毎回同じ流れなのに、なんでおもしろいんでしょうね(笑)
『ゾンビ』うらやましいです!
きっとお仕事お忙しいかと。お体にお気を付けてくださいね😊😊
あけましておめでとうございます🙌今年もよろしくです。
私まだスターウォーズを見ていないのですが、先日、某国のディズニーリゾートに行ったら、スターウォーズのアトラクションがtemporarily closedとなっており、、、いやいやスターウォーズがディズニーに買収されてよかったことなんてディズニーリゾートでスターウォーズのアトラクションがあるだけやん(←)と思っていた身としてはかなりショックでした(笑)