劇場公開日 2019年11月22日

「アナ雪面白くなかった私も楽しめました」アナと雪の女王2 よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アナ雪面白くなかった私も楽しめました

2019年12月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

映画の日にTOHOシネマズ新宿で吹替版鑑賞。
吹替版は22時の回以外全席売り切れ。
封切り後1週間経ってるのにさすがの人気です。

映画好きでディズニー好きの人間からすればアナ雪は凡庸な作品でした。
しかし宣伝などマーケティングによってディズニー作品をあまり観なかった人までも巻き込み"流行り"を作り出し、成功した作品だと思っています。
アナ雪のヒットによって後続の、特に子供向け映画などで公開前に主題歌やダンスなどを浸透させて流行を作ろうとする、アナ雪商法が定着しました。

と、アナ雪は作品としてはあまり面白くないが戦略で成功した、と思ってる人間がアナ雪2を観に行きました。

で、冒頭の前作の冒頭と絡ませる演出で「おお?」と心をつかむ演出。これが物語の核心に繋がっていくんだろうと期待を持たせる丁寧な流れ。
そして何度も繰り返されるフレーズで、この物語のテーマがどこにあるのかを観客にわかりやすく暗示。
さらに、目的を明確にし、乗り越えるべき課題をはっきり提示することで、今何をしているのかがよく分かるため、主人公たちが困難を乗り越える度に、観客も共に乗り越えた快感を感じることができます。
と、まさに冒険映画の教科書のような作りで、さらにときおり入るコメディ要素と耳に残る音楽が観る者の感情に緩急をつけてくれます。

悪く言えば置きに行ったコッテコテの展開ですが、ディズニー映画、そして絶対に外せないアナ雪の続編ということで、ディズニーはこのお手本のような、冒険モノの教科書のような展開と演出にしたのでしょう。

まあ、大人が観れば非常に分かりやすい作りですが、小さい子供にはちょっと難しいかもしれませんね。
前作をリアルタイムで観た子供たちの現在の年齢を想定して作ったんでしょうけど。

とにかく、前作でマーケティングによって流行を作り出しヒットを生み出すという戦略のお手本をディズニーが示したように、今回は物語の作り方のお手本をディズニーが示したような作品だったと思います。

唯一残念だったのは、TOHOシネマズ新宿が、おそらく子供の観客を意識してか、ボリュームが少し小さめだったことです。
絶対盛り上がるはずの「into the unknown」が、やや小さめのボリュームでいまいち盛り上がりきれませんでした•••。

よんしん