「実写(級)の良さと悪さが混在している作品」ライオン・キング しゅろりんさんの映画レビュー(感想・評価)
実写(級)の良さと悪さが混在している作品
ディズニーの原作アニメが大好きで多分二桁回数は余裕で見ています。
吹替も字幕も大好きでしたが、今作はある台詞が再現されるか確かめたくて字幕で見ました。
何を置いてもやはり素晴らしい音楽。
自分がパーカッションが好きなので余計にこれ系の曲にワクワクしてしまうのもあるのですが、バラードもハクナマタタも最高!
ここからネタバレになります。
内容はほぼほぼアニメと同じでアニメファンとしては嬉しい限り。
綺麗な映像に可愛いシンバの声、プライドロックの表現、セリフもほぼ同じで期待を良くも悪くも裏切らない感じ。
ただ星5をつけられなかったのは、技術の進歩が逆にリアリティを出しすぎて、常にまさに生きているライオンがそのままセリフをしゃべるので、表情が表しづらく、キャラも見分けにくい。シンバが初めて昆虫を食べた時の「うええ・・・のどごし・・ん??あれ?意外といけちゃう?!」みたいな複雑な表情ができないんですよね。家で猫を飼ってる人は想像しやすいかもしれませんが、猫が無表情にめっちゃ語りかけてくるようなw
そして、これは物凄く独りよがりの感想なんですが、原作アニメで父のムファサがヌーの群れに巻き込まれて亡くなるシーンでシンバが「助けて誰か!(たしかHelp!somebody!)誰でもいいから...(Anybody.....)」という台詞があるんですが今回「anybody」が入って無かったんです。この英語のsomeとanyの使い分けで悲しみを表してるのが好きだったので入れて欲しいセリフでした。
ここまでで実写にしすぎた弊害(表情表現の難しさ)と個人的に欲しかったセリフがカットされてたことで星マイナス1.5。
でもでも!
エンドロールのエルトンジョンの曲!!(書き下ろしなのかな?)がポップで最高!
アルバム限定のビヨンセのスピリットもすっごく良かった。
もう一回見るかと言われたら、NOなんですが、作品愛を感じたし新曲も聴けたし、新たなライオンキングとしてエンターテイメントだと思いました。