プーと大人になった僕のレビュー・感想・評価
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日本人には是非見てほしい
日本人には必要だよね、何もしないこと。でも何もしないって難しいよな〜文系の大学四年って定年退職したおじいちゃんと赤ちゃんぐらい暇だけど、そんな自分でも毎日何かしらやることはあるもんな'(笑).
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でもこの映画は何もしないことを最終的に有給に持ってくのうまかったな〜(笑)ニヤニヤして見てた(笑).
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この映画見る前にプーさんの本を両方とも読んだんですが、同じところをぐるぐる回るくだりとか、穴に落ちるところとか全部プーが引っかかってそれをクリストファーロビンがバカにしてたんだよね。
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それが全部クリストファーロビンに返ってきてて面白かった。
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というか、なんであのカンガルーの子供は歳をとってないんだ?もはや、プーもだけど皆老いを感じない(笑)冒頭で100歳になったら99歳になるっていってたよね??.
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これからも何にもしないをがんばろ:出来はまぁぬるい。
私はA.A.ミルンの原作を読んだことも、プーさんの映画も見たことがないのに『プーと大人になった僕』を見ました。
多分原作読んでるか、映画を見てるともっとときめいたんだろうとは思います。
ネガティブすぎるイーヨーが私はすきです。
100エーカーの森に住んでいるプー達はちょっと薄汚れています。
かれらは本当は動物じゃなくてぬいぐるみ?ですかね。
ラビット以外?よくわかんないですが。
わたしも何にもしないを日々頑張っているのですが、
何にもしないが新しい何かを生むってゆうオチになっていましたが、
さすがにそれは厳しくね?っておもいました。
でも、今ここにいることに集中するという意味で、
プーの哲学はパニックにならなくていいなとは思います。
見えたものをいうゲームとかね。
取り合えず、これからも何にもしないをがんばります。
ちょっとだけうるっとするけど、まあ大味ですわね。
映像キレイだし、森の住人とかはかわいいですよ。
もちろんプーがね。
エンドロールの浜辺でラッタッタ♪的なのも楽しかったです。
字幕で見ましたが、やさし気な堺雅人の声でもよかったかもなーと思います。
トリクルダウン失敗。さかさまにすればいいじゃん!
少年時代に“100エーカーの森”でプーや仲間たちと楽しい日々を送っていたクリストファー・ロビンもロンドンの寄宿学校に転校するため、彼らと別れる日がやってきた。プー、ピグレット、イーヨー、ティガーetc.
第二次世界大戦も経験し、戦後、旅行鞄の会社に勤めていたクリストファー(ユアン・マクレガー)。イヴリン(ヘイリー・アトウェル)と結婚し、娘マデリンもできた。しかし、戦争の影響で会社の経費を20パーセント削減しなければならないとの命を受けて、激務に追われ、家族ともすれ違いの日々が続いていた。そんな時、プーが森で迷い、ロンドンの街中に突如現れ、二人は驚きの再会を果たす。
大人目線で観ると、経費節減のためにリストラを命令させられた中間管理職の多忙と、同僚をクビにしなければならない辛さがうかがえる。戦争の影響は計り知れないものがあり、人々が娯楽に時間を費やすこともままならない時代。高価な旅行鞄なんてなかなか売れないのだ。仕事が好きなの?と聞かれると返答に困ってしまう一般的なお父さんになってしまっていたのだから、純真な子どものままのプーと再会して戸惑うこともうなずけるのです。
“Nothing comes from nothing”、“something not to do”が頻繁に使われてます。気楽で子供心を持ったままのプーたち。脳みそが小さいからだと自嘲気味に語ってること自体、ほろりと涙がこぼれ落ちてしまいました。同じ熊でもパディントンやテッドと違い、友達と遊ぶという本能だけで生きてるところが可愛くてしょうがない。
おおざっぱなストーリーは、大人が子ども(動物含む)から学んだということなのでしょう。嫌味な上司ジャイルズ(マーク・ゲイティス)が、自分が休日返上してプレゼン準備しているのに気楽にゴルフを楽しんでいたことがわかり、それが引き金となってしまいました。そんなブラック企業辞めちゃえ!と、今の時代なら思えるのでしょうけど、当時のイギリスも終身雇用が当たり前だったのかな。
作成した書類が全部吹き飛んでいったけど、最後に残ったのがピラミッド型の図が描かれた一枚。経済ピラミッドの図をさかさまに見るとハッと気づく。旅行鞄の購入層は金持ちだとハッキリ言っていたし、今の世でも通用する概念だ。これをトリクルダウンといった言葉を巧みに使って国民を騙し続けるアベちゃん政治と妙に重なる!ゴルフ好きという共通点も(笑)。
そこまで
何もしない=やらなきゃいけないことをしない
もっと心にゆとりを持って生きることの大切さを提起
今の時代文脈に乗ってるから流行った感じ
正直プー出なくてもできるストーリー
映画館で見なくてもいい程度。
森へいつでも帰っておいで
たとえば昔の友人が今も元気でやってると聞くと、しんどい気分の時もふっと気が楽になるものだが、
昔好きだった物語のキャラクターについてもこの感覚って似ていて、好きなキャラには
「昔の姿のまま楽しくやっててほしい」と願ってしまうものじゃないかと思う。
だってイヤじゃない、ドラえもんとかしんちゃんとかが死んじゃったり欝々した人生送ったりだなんて。
なので自分は昔からこの手の「あの名作の続きの物語」というのには
若干の抵抗があって、今回もちょっと鑑賞を躊躇していた。
『くまのプーさん』のアニメや原作自体をそこまで熱心に観てはいないが、子どもの頃から彼らは
ぬいぐるみやタオルケットやらで幼い自分の身の回りにいてくれた訳で、あの可愛らしい
動物たちが、年老いてくたくたに疲れてしまっている姿なんて見たいとは思わないのだ。
だけど……本作は良かった。
そりゃクリストファー・ロビンはくたくたになってたけれど、動物たちは昔の通り、
のんきで元気で可愛らしく、なにより観ているこっちまで明るく元気にしてくれた。
...
まず評価したい点は、時代設定は世界大戦後だが、
設定は疲弊した現代人にも共通する視……視点で……
……はあああそんなんどうでもいいわ、
ああもうストレートにプーさんかわいい、
いやもうめっさかわいいもうなんなん
これほんとどうなってんのこれかわいい。
こちらのガードを容赦なく下げてくる反則級の愛らしさ!
プーさんのあの小さなもふもふの体と優しい瞳、そしてイノセントな言葉は、
日々に疲れてすっかり汚れっちまった自分の心の、純粋で柔らかい所に
これでもか!と刺さってくるんである。心に刺さってくるどころか、
心にボディブローの嵐を容赦なく叩き込んでくるんである(グリズリー・ザ・プー)。
ああああ、やめてくれえ、そんなきれいな目で薄汚れた自分を見ないでくれえ。
おなじみのティガーやピグレットなどももちろん登場! ぬいぐるみのような見た目の彼らが
ちょこちょこ動いたりほんわかした言動をするのを観ているだけで、心がほっこりしてきます。
...
一方、仕事に追われてすっかり無邪気さを失ってしまったロビン。
家族を幸せにするにはお金がいる。お金のためには仕事がいる。
だから頑張って仕事をするけど、暮らし向きが特別良くなる
わけでも無いし、奥さんや娘とは心が離れ始めてしまっている。
せっかくプーと再会しても、あれはできないこれはできないと言ってばかり。
ついには大事な友達の一番良い所を、酷い言葉で貶して傷付けてしまう。
中盤、プーが投げ掛けるあの悲しい台詞には、窒息しそうなくらいに胸が苦しくなってしまった。
それでもやっぱり、ロビンの心の奥には昔の彼がいる。
心や容姿はくたくたなのに、プーは「君の眼は昔と変わらない」と言ってくれた。
ロビンも、プーや森のみんなが大切な友達だったことを、心の奥では覚えていた。
友達のために子どものように泥んこまみれで飛んだり跳ねたり、“何もしない”で
プーと肩を寄せ合って空を眺める姿に、笑いながらも涙、涙。
娘のアマンダが活躍する終盤の展開もステキ。
物語ってのはこうやって、長く永く続いていくんだよね。
プー達を通して伝えられる父の想いや、父と少しでも一緒に過ごしたい彼女のいじらしさにウルっと来る。
インディ・ジョーンズばりとまではいかないが、物語のスケールに合った冒険で盛り上げてもくれる。
最後の展開はちょっとでき過ぎだけれど……
時間もお金も余裕がなくてピリピリしてるばかりより、
“何もしない”時間を作ったり、好きなことをして、もやもやする胸から
ほぅっと息を吐きだすだけで、世の中ずいぶん広く明るく見えてくるものかも。
気付けなかった大事なことに気付けるかも。
...
まだ物心もつかない頃からずっと傍にいてくれた友達。
いつも仲良く遊んだはずのそんな大切な友達を、どうして人は忘れてしまうんだろう。
昔、世の中が楽しくて可笑しくて驚きに満ちていたのは、そんな友達がいたからなのに。
だけど彼らは忘れずに待っていてくれる。そして、もしもあなたが
人の親なら……あなたの子どもたちのことも、きっと歓迎してくれる。
いつ会いたくなったって大丈夫だ。100エーカーの森への入り口は、
いつだってあなたの傍で扉を開けて、あなたの帰りを心待ちにしてくれている。
<2018.10.08鑑賞>
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余談:
僕は普段は字幕派なのだが、時間の都合で今回は吹替版を鑑賞。だけどプーさんたちの声が
お馴染みの声だったので、かえって聞き易かったかなあ。ほっとする声でした。
ただ、堺雅人はやっぱり堺雅人に聞こえちゃうね。
彼が声優に挑戦してたことは知らなかったが序盤で気付いた。好きな声だけどちょい違和感。
あとラストで上司に「土下座、してください」とか言い出さないかとドキドキした(言うかい)。
感動しました。
27歳のサラリーマンです。
原作はあまりよく知らなかったのですが、レビューの高さ、感動すると聞いて鑑賞。
結果、めちゃくちゃ泣けました。
多忙な生活で神経質なクリストファーロビン、自分と重ね合わせられる人も多いと思います。
今日が1番大事というプーの言葉、小さな幸せを見つける姿が刺さりました。
観ると温かい気持ちになる映画です。
会社での成功=幸せ、みたいな図式がどうも
1950年代、大人になったクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)。
寄宿学校に入学して100エーカーの森を離れ、その後、第二次世界大戦に参戦し、いまは家庭を持つ中年男性。
勤める旅行鞄製造会社の業績は思わしくなく、責任者であるクリストファーは親会社から改革案の提案を迫られている・・・
というところから始まる物語だが、とにかく素晴らしいのは巻頭。
100エーカーの森での楽しい日々から別れ、その後のクリストファーを短い時間でみせるテンポの良さ。
プーたちぬいぐるみもイラストからアニメへ、そして実写となって登場する。
いやぁ、このオープニングだけで滂沱の涙。
『トイ・ストーリー3』で描かれた、おもちゃたちとの別れを思い出しました。
で、大人になり、二進も三進もいかなくなったクリストファーのもとに現れたのがプー。
プーが言うには、「100エーカーの森から、仲間のみんなが姿を消した・・・」。
仕事で忙しいクリストファーはそんな場合じゃないのだれど、プーが導くままに100エーカーの森に戻っていきます。
傍から見ればただのぬいぐるみのプーに、真剣になって口論するクリストファーの描写は、右手にはめたビーバーのパペットが意思を持ったかのようになる映画『それでも、愛してる』のメル・ギブソンを彷彿をさせます。
そう、過剰なストレスからくる神経症に見えなくもない・・・
というあたりが、この映画、終盤にかけての腰が弱いところ。
過剰なストレスで壊れそうな中年男性が、子ども時代のよきことにより自分を取り戻し・・・と展開し、結果、ひょんなことから改革案を見つけ出して会社でも成功をおさめちゃう・・・と、現実世界での(いわゆる)成功パターンから抜け出ず、そこいらあたりが個人的には不満。
ひと昔(いや、ふた昔か)前なら、会社とは見切りをつけて、それでも幸せを見つける、というのが多かったように思える。
(ただし、会社で下劣な行動をした上司には鉄槌が下るのが当然)。
会社での成功=幸せ、みたいな図式が、どうも・・・ね。
ということで、後半、今風の常識的な映画になっちゃったのは残念だけれども、CGではなくパペットを多用したと思しきプーたちぬいぐるみは断然、魅力あり。
次回は「YOUNG CHRISTOPHER ROBIN」と題して、子ども時代のクリストファーとプーたちの物語を実写で描いてほしいものです。
実家に帰ろう
って思いました。何度も何度も。
最後の、娘とクリストファーが抱き合うシーンでは涙が止まらず。そのまま会社に行って論破するシーンまで、泣き笑いで見てました。実はあんまり期待していなかった分、すごくほっこり、優しい気持ちになりました。
プーさんがかわいくて かわいくて
「クリストファー・ロビン・・・」
「プー?!」
誰もがみた予告編ではないでしょうか!?
この予告編でプーを観た衝撃は忘れない!!
まさにゆぬぐるみのプーさん そのプーさんが喋ってる!!
内容はどうでもいい!!とにかくプーさんに会いたい
そんな思いで観に行きました
大自然の中でプーさんと少年の時のクリストファー・ロビンの
遊ぶシーンはほんと 楽しくて ワクワクして
涙さえ出ました
しかし 映画もここまで来たか
技術が発達して存在しない物も画面で合成して作り上げる
(メイキングはどういうものかこの作品はしらないが
やはり合成?)
観る者は楽しいが相手がわからぬまま演じる役者の苦労は
ないのかな?
なんて 最近のこのような作品は楽しくて大好きだが
余計なことまで考えて観てしまいました
ファンタジー満載で心が幸せになる映画でした
過去のディズニー映画「メリー・ポピンズ」も
思い起こしてくれました
しかし 家族の話と言うと
どうしても家庭をかえりみない夫が 家族の大切さを
あることをきっかけに気づくと言う話は
色んな作品にあるので またかとは思ってしまいました
まあ 家族は大切だとどんなに映画で訴えても
まだまだ仕事人間が多いのでしょうか?
ディズニー映画はアンハッピーな映画はありません
ですので最後まで安心して笑って泣いて観ることが
できました
プーさんの話すことしぐさが
すべて かわいくてかわいくて
プーが
私の前にも現れてくれないかな?
風船よりも大切?
クリストファーロビンが、仕事を優先する仕事人間である中で、大切な書類に対して「それは風船よりも大切?」と投げかけるシーン。
予告編で観たときは
「何を言っているんだ…風船よりも大切に決まってるだろ…」という風に思っていたのだが、実際本編を観てみると、プーにとっての風船は、持つと幸せな気持ちになれるもの、幸せをもたらしてくれるもの。
持つと幸せな気分になれるもの、そんなものよりも、書類が大切なのか、という意味なのかと捉えると、とても身を摘まれる思いになりました。
子供の頃は当たり前のように抱いていた感情、行動を年を重ねていくうちに、すっかり忘れて、考えを張り巡らせること、効率よく動くこと、お金を稼ぐこと、ばかりに重きを置いて、大切な何かを元々なかったものかのように見落としてしまっていたことに気づかされました。
ありがとう、100エーカー森のみんな。
大人のためのプーさん
働いている人にこそ見てほしい作品です。
子供の頃楽しかったことが煩わしくなった今、プーとその仲間たちの一つ一つの言葉が胸にしみました。そしてそのプー達との交流を通してクリストファーロビンの人生がより良いものになるハッピーエンドで本当によかったです。
何もしないから最高のなにかが生まれる…
何もしないこと=良くないことのイメージがついてしまった大人にこそよく刺さるお話だと思いました。
あとは何より100エーカーの森の住人たちがめっち可愛いです。
思ってたのとはちょっと違った。
もっとクリストファーロビンとの心の交流メインかとおもっていたけど、やっぱり大人になってしまった彼とプーとはなかなか通じ会えず。。。
ある意味、子はかすがいな感じで家族が修復されてクリストファーロビンも心にゆとりがもてて良かったね!という感じ。
プーさん好きじゃなかったけど、コレで原作にも興味は湧きました。
日本の社畜には辛い、スターウォーズくらい現実とは遠い世界のお話でした。
ディズニーのアニメは「原作」じゃねぇです。
そもそもアニメが二次創作なんで、小説とはまるで関係ない、という意味ではアニメが原作、であってるとも言えるが。
疲れた大人向けのファンタジーとしては極度の不快感なくハッピーエンドにまとまっててよかった。ただし現実のクリストファー・ロビンのその後が知りたい向きにはお勧めしないです、完全創作なんで。
それにしても、なぜ日本では「グッバイ・クリストファー・ロビン」を劇場公開しなかったのだろう。生々しすぎるとディズニーのキャラクター商売に差し支えるせいだろうか。むしろそっちを劇場で観たかった。
クリストファー・ロビンは仕事人間になんかならない
プーさんと言えば優しくてほのぼのしてて同時にどこかシュールでちょっぴり哲学的な物語。それは原作の児童書もさることながらディズニーを代表するアニメーションの一作でもあるわけだけれど、その世界観がそのまま実写として作り変えられた・・・と期待するのはどうやら違っているようだ。何しろこの映画は完全に大人向け。クリストファー・ロビンは結婚して所帯を持ち、戦地に赴き(実際にモデルとなったA.A.ミルンの息子クリストファーも戦地に行っているようである)、仕事に疲れ家族との関係にも陰りが見えている。そんな中年のクリストファー・ロビンが主人公で、映像も全体的に薄暗く、ジメジメと辛気臭いような印象を受ける。あの愛らしいクリストファー・ロビンの大人になった姿として描かれるにはあまりにもリアルというよりいっそ「夢のない設定」だという気がしないでもないが、そこは上手に描けてさえいればまったく問題ではない・・・はずのだけれど、私はこの映画のクリストファー・ロビンを、極めて安易に「仕事人間」にしたのは大いに不満を抱くところだった。仕事に取りつかれ中年の危機に陥ったクリストファー・ロビンを描くにしたって、安易というか安直というかなんというか。
私の個人的な印象としてクリストファー・ロビンは孤独な少年である。兄弟がいる様子も見えないし同世代の友人が多数いる様にも見えない。100エーカーの森という架空の場所を作り上げ、自分のお気に入りのぬいぐるみに名前を付けて空想の世界で遊んでいるような内向的な少年だ。あくまで私の印象として、クリストファー・ロビンは他人より感じやすく、他人より思想家で、他人よりひどく繊細な少年だと思う。だから私はずっと、クリストファー・ロビンが大人になるのはきっと困難だろうと思っていた。感受性が鋭くてセンシティヴな少年が大人になろうとするとき、汚い社会との折り合いに悩んだり、人間関係の醜さに傷ついたりしてしまうだろうと。クリストファー・ロビンが大人になって何かに悩むとすればきっとそういうことではないだろうか、と思っていた。しかしそれがこの映画では存外簡単に社会に染まって「仕事人間」で片づけられてしまったのが、冒頭から感じていた違和感の原因だと気づいた。
大人になった今も少年時代のままに純粋で繊細であるが故、社会になかなかなじめないクリストファー・ロビンの前にプーやイーヨーたちが現れ
”きみはきみのままでいい”
”きみ以外の何かになろうとしなくていい”
それこそ
”「何もしない」をすればいいんだよ”
とさりげなく気づかせてあげる。そんな映画を私は見たかったのかもしれない。
ただそれ以上に私が疑問を感じるのは、仕事を頑張ることの何が悪いのか?ということ。時折、映画の世界では仕事人間は悪しき存在のように描かれることがあるけれど、何がいけないんだろう?とその都度思う。クリストファー・ロビンも、不器用ではあるけれど妻も娘も心から愛しているのは十分感じられるし(伝え方が下手なのは間違いないが)、家庭を持った人間として誰かが働いて生活費を稼がなければ物理的に生きていくことが出来ないのだから「何もしない」をしているだけで食べていけるなら私だって明日にでも辞表を出したいところだ、と嫌味も言いたくなる。でもそうはいかないから日々歯を食いしばって働いているのに、それがどうして忌まわしいことのように思われているのか?と不思議に思う。
そうやってこの映画を斜にしか見られない私は、心底社会に染まってしまった人間なのだろうか。それでも私は、この映画の思想を安易だと言わずにいられないのだ。
何もしないことの大切さを新たに知りました
大人になると"何か変革することが求められる"。子供は,"何も考えなくてもいい"時間がある。
この映画ではプーさんが主役ではなく,40歳位の仕事に追われているサラリーマン。上司に無理難題を突き付けられる一方で,子供も嫁にも家族サービスが足りないと無理難題を突き付けらる。
この映画をみて思ったのは,僕らは常に変わることを意識していて,今を忘れてしまう事。プーさんが言うように”何もしないこと”というは今を大事にしようということではないかなと感じた。
プーさんがまさかの実写化とは
プーさんのぬいぐるみが家にあるくらいファンなので、実写化と聞いた時は驚きました。
かつては、仲良く遊んでいたプーさんたちとクリストファーロビン。ですが、子供はいつか大人になってしまうので「別れ」は避けたくても避けられないことでした。
大人になったクリストファーロビンは、結婚し子宝にも恵まれましたが、「仕事ファースト」な生活を送っていたため夫婦仲もイマイチな状態に。ある日、奇跡の再会を果たしたプーさんとクリストファーロビン。プーさんから「仲間を一緒に探してほしい」と頼まれ、手伝ってあげます。
仕事があることを思い出したクリストファーロビンは、「帰らなきゃ」と言いますが
「それは風船より大事なの?」とプーさんから問いかけられます。この場面がうるっと来ました。一組の家族を描くドラマがメインですが、もちろんプーさんのほのぼのした雰囲気も健在。CGで再現されたプーさん、ピグレット、ティガー、イーヨーのモフモフ感が凄くとても癒されました。
特に強烈だったのは、ネガティヴキャラのイーヨー。毒を吐きまくりながら滝に浮かぶ石にぶつかり、「イテッ。」となるところがシュールでした。
大人向けですが、いろいろな世代の人が観てもウケる作品だと思います!
仕事に疲れ切った大人へ
見終わったあと、温かく前を向けるような映画だった
お馴染みくまのぷーさんを実写映画化!と聴いたときは不安要素も多かったが「大人になったクリストファーロビン」を描くとは…
物語としてはプー達と別れ、学校・恋愛・結婚・戦争・就職…と大人へとなってしまったクリストファーロビン
いつしか仕事に忙殺され、家族との時間も取れず、バラバラに…
そんな時、突然現れたプーと共に再びあの森へと行くことに…という物語
大半の人が一度は見たことがあるであろう「くまのプーさん」
幼少期のクリストファーロビンとプー達の別れから始まるオープニングはどこか懐かしい光景を見せてくれるよう
そこから大人になったクリストファーロビンは仕事に追われている現代の社会人として描かれており、仕事してる人間には共感する部分があるだろう
そこでやってきたプーやその仲間達との交流で次第に“あの頃の自分”を取り戻していくようなクリストファーロビンの表情の変化が印象的。演じるユアン・マクレガーの演技が光る
プーがあまりにまっすぐな瞳で語りかける質問や発言は忙しさに疲れ切った人々に突き刺さることだろう。
これを下手な人間が言うのでは無く「プー」というキャラクターの素直さ、真っ直ぐさで言ってくれるのが、クサくなく人々に届いてくれる
“ほんとうに大切なもの”、“何もしないことが最高の何かになる”
見終わったあと、そんなことについて子どもの頃の素直な気持ちで考えられるような、仕事に疲れた大人達にそっと寄り添ってくれるようなステキな映画だった
優しい世界
アニメの世界観をそこなうことなく、プー達がそこにいる。意味不明なとぼけたおしゃべりをしながら…それだけで幸せな心地良さがある。
成人したクリストファーロビンも、忙しさにかまけながらも、プー達が大好きなのが行動から伝わる。突然現れ、自分の日常を乱してしまうプーを叱りながらも冷たく扱わない。大事に抱えてる姿が微笑ましかった。
いろいろあっても、大団円で終わるのは想定内で、見終わった後夢の続きを見たいような心地よい余韻が残る。100エーカーの森に行きたくなりました。
吹き替え版で観ましたが、堺雅人さんだとすぐわかる声だけど、優しい語り口調で、主人公と同世代くらいなのもあり、すんなり溶け込んでいたように思います。
幸せな映画鑑賞でした。
美しい
とにかくプーがかわいい
話す仕草、視線、どれも愛くるしくてそれだけでキュンとなる
ストーリー展開はまぁ想像の範囲内
そのちょっとつまらなさも打ち消すのが、景色の美しさと、動物たちのかわいさだろう
でも、あの100エーカー野守はロビンだけの世界であって欲しかった
最後、家族みんなでお茶をしてるのはどうなんだろう、、と
せっかくの非現実がどこか現実と繋がっちゃったような、残念な気がした
あの状況で、その存在に気づかないのも変だから、娘は娘で自分で見つけて、父と同じ世界に潜り込む、など、何かもう一捻り欲しかった
でも、○です
私も自分の子どもの頃遊んだぬいぐるみたちと会いたい
プーオタ
もう生まれた歳と共にプーさんと過ごして来た者です。
まだ子供も居ない高二の私ですがプーさんが好き過ぎるあまり開始5秒くらいで泣きました。←生きてる間に映画館でプーを観れた喜びの涙
皆さんプーの何にもしないをしてると言うセリフが感動したとおっしゃる方も沢山居ますが個人的にはプーがクリストファーに君が僕を考えてなくても僕はずっと君を考えてたと言うセリフで涙腺が爆発してました。
劇中5回以上は泣いてます。
しかし、問題点が1つ。
アニメ版の永久保存と言う回があるのですがそのアニメーションを見た方が1番楽しめるのでは無いかと思ったのを逆手に取りあまりプーさんの元のストーリーを知らない方は分からない部分もあったのでは?と思ってしまいました。
「ぞうとヒイタチ」や「風船」にプーがこだわる理由は実はしっかり原作で書かれています!
そこも踏まえて観れると倍今回の実写化は楽しめると思います!アニメと違うようでファンからしたら似てる所が沢山あって色んな意味で感度してまたクスッと笑えました*ˊᵕˋ*
長々とごめんなさい🙏
全65件中、21~40件目を表示