プーと大人になった僕のレビュー・感想・評価
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実は可愛いかった実写版のプー
人生迷子の中年オヤジになっちゃったクリストファー・ロビンが、100エーカーの森の仲間たちと再会して自分を取り戻していくっていうお話。
映画を観るまでは、スチル写真見て可愛いくねぇプーさんだなぁと思っていた(笑)けど、だんだん可愛く見えてきちゃうから不思議(^^)
前半は中年オヤジの悲哀に共感して涙し、後半は100エーカーの森の仲間たちのドタバタ劇(イーヨー優勝!)に笑い、ラストはプーさんとクリストファー・ロビンのツーショットにホッコリ(*´ω`*)
そんな中で衝撃的だったのは、クリストファー・ロビンが隣人のおっさんにケツを狙われていたこと(表向きはカードゲームのお誘いなのだけど、おそらくあれはそういうことだと思われ……)。
あの時プーさんがいなかったらマジやばかったよクリストファー・ロビン(;゜0゜)
ほっこり
なにもしないって大事
100エーカーの夢
心が軽くなる
仕事終わりに良かったです
次の時代への啓蒙
ディズニーの作品らしく、ハートのこもった大人からこどもまで楽しめることが表のテーマとなっている。
そして、効率や責任といった言葉が主役である現代から、自由を生きる未来への一般大衆の心の準備をさせることが裏にあるテーマだ。
イギリスで始まった産業革命により、労働集約的な仕事は機械に置き換わっていった。その結果、知識労働に従事する人々が増えた。
知識労働というと人間しかできないような気がするが、決められた手順で操作を行うような仕事は今後人工知能によって置き換えられていく。
さらに、情報をインプットし、アイディアを紡ぎだすようなクリエイティブな仕事でさえ、目的が決まっている限り人工知能が行う仕事になっていくだろう。
人間に残された残りの領域は、、 目的のない「遊び」である。
産業革命のとき、機織りをしていた労働者たちは機械に仕事を奪われると不安になっただろうが、その結果できた余暇の時間によって新たな産業の仕事に従事した。
現代においても同じことが言えて、人工知能に仕事を奪われて失業することを不安に思っている人がいるだろうが失業ではなく卒業だ。人間があえてする必要がない仕事の領域となるだけだ。
これからはただ、遊んでいればいい。この映画はその時代への心の準備をする啓蒙作品だ。
物を売り、買う時代から知識を売り、買う時代に、さらに少し兆候が見られてきたが、体験を売り、買う時代が到来する。人間は遊んでいればいいんだ。
目的のない自由をテーマとしていながら、超合目的的に効率的に組織運営して作品を作っていることが自己矛盾していて面白いポイントでもある。
未来のこどもたちは、脳に直接つながるヘッドマウントディスプレイを付けて現代の一般大衆の生活を体験学習して、大奴隷時代だったんだと笑うだろう。
人工知能に仕事を奪われるとか恐れてたらしいよ、どんだけ働きたいんだよドMかよウケるとか言っているかもしれない。
ディズニーはプーみたいに広く大衆に認知されている概念を使って啓蒙活動できるのがうらやましいところである。
「3回、泣きました」
必要ないけど、あると幸せなもの。
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