劇場公開日 2018年9月14日

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「あの日、何を置いてきましたか?」プーと大人になった僕 りんご大福さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5あの日、何を置いてきましたか?

2018年9月30日
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"あの日、何を置いてきたのか?"
ある意味テーマだ。何を置いてきて、取り戻したくてももう二度と手放したら手に入らないのが普通だ。
彼は幸運だ。自分を悔やむ日々を過ごさず、置いてきたものを取り戻した。心の何処かで忘れたままの"何かを"ほとんどの人が取り戻せないから悔いを残したまま生きる。それを取り戻したいと悔いながら。

プーは捨ててしまった、置いてきてしまった何かが1番大切だと伝える。ただ恩着せがましくではなく、さりげなく。そっと伝える。プーを見て苛立つかな?ほとんどの人は苛立つ。それは自分にとって有益不利益でものを判断するからそう見えるのだろう。無駄なんて一つもないとプーは教えてくれる。有益不利益を考えず、
置いてきた"何か"の価値を教えてくれる。それが1番世界で価値があったりするかもしれない。

全体のストーリーは可も無く不可もなの予想通りだった。でも悪くはない。当たり前の大切さを知った後みる世界は違うようにも映る。映画館の外も空も全て。視野の広さを一瞬得れる。これを忘れずに生きるのは難しい。それでもそれを見て生きたいと思わせる。

プーは純粋、ティガーは無邪気、ピグレットは心配、ラビットは規律、オールは知識、イーヨーは皮肉、カンガは優しさ、ルーはイタズラ仲間、クリストファーは勇気。これは全ての人を構成する感情。映画もひっそりとそれを再現して見せてくれてる。
自分達は何をどこでこれらを、置いてきてしまったんだろう。と改めて思い、自分の感情探す旅に出てしまいそうだ。きっと毎日の日々の中で探し歩くと思う。長旅になりそうだ。

追記
何処だろう?あれ?見たことあると映画内で感じる人はきっと多いはず、なのでヒントをつけよう。《HP》ほぼ答えだけど。あっ!ホームページの意味じゃない。これで気がつくだろう。

りんご大福