来るのレビュー・感想・評価
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来ないで
中島監督がホラー映画を作るとこんな感じになるのか…。
あのぶっ飛んだ世界観で有名な、中島哲也監督がホラー映画を手掛けたら?
ドキドキワクワクしながら鑑賞したものの、思ったよりまともなホラー映画となっていました(笑)
予告を見る限りでは、岡田准一さんが主役なのかと思いきや、前半は妻夫木聡さんが主役!
黒木華さんとの理想的な夫婦の姿がとても眩しくてキラキラと輝いていました。
妻に協力的な素敵な旦那様と誰もが思うのかもしれませんが…。
実は、イクメンの自分をブログにアップする、ネットオタクという現実。
実際は、家事や子育てを妻がほとんど行っていて、夫は気が向いた時だけ育児するという御都合主義夫。
妻のイライラは溜まり、夫の暴走は続く…!
そんな、家庭崩壊の危機が迫っている時、あの〇〇〇〇はやってきます!
夫の幼い記憶の彼方にある、〇〇〇〇。
彼が忘れていた記憶を思い出したことで、ある事件をきっかけに次々に家族を恐怖に貶めていきます。
それは決して目には見えない。
見えない何者かが迫ってくる恐怖…!?
ゾワゾワと迫る恐ろしさに打ち震えること間違いなしです!
さらに個性的なキャラクターがたくさん登場したことも、映画の魅力の1つ!
中でも松たか子さん、小松菜奈さんの霊能力者の演技が本当に驚くぐらいすごかった!
全然傷だらけになり、血反吐を撒き散らしながら、〇〇〇〇へ立ち向かっていく姿。
松たか子さんだからこそ、完璧に演じられたのだと思いました。
小松菜奈さんのコテコテのギャルメイクには驚きましたが、〇〇〇〇にやられてヘトヘトになってしまう姿は、とてもリアルでした。
あと、柴田理恵さん演じる霊媒師の姿も印象的。
途中まさかの衝撃的なシーンに、びっくりして目を覆ってしまいそうになりました!
こういう役もできるんだな!って、意外な一面を感じてしまいました。
それにしても、主役の岡田准一さんがなかなか出てこなかった…。
40分くらいだった頃、ようやく彼が出てきましたが、その姿はなかりのムサイ男。
タバコをふかしながら、妖怪退治の依頼を引き受ける姿からは胡散臭しか感じませんでした。
普段真面目な役ばかりこなしてきた彼からは、一目置くようなキャラクター。
岡田さんも、久しぶりのぶっ飛んだ役を演じられて良かったのではないでしょうか?
ホラー映画なのであまり内容を詳しく書くのは控えます。
一言でこの映画について語るなら、恐怖ではなく破滅。
人間が破滅していく様に震えるという感じでした。
真面目な映画が最近多かったので、たまにはこんなぶっ飛んだのもいいかもしれません(笑)
黒木華ちゃんの笑顔
予告観てピンと「来る」人は観た方が良いです!
一番良かったポイントなんですが敵が物凄く強いですw結局何人やられたのか分からないです。真昼だろうが一般人居ようが関係無しにとんでもパワーで襲ってきます。 それを迎撃する全国から集う霊能力者達、もうこの構図だけで燃えますね。
良くなかった所をあえて言うなら家族の病みシーン減らして霊能力者達の紹介に尺を使って欲しかったです。裏付けが必要なのは解るんですけど正直お腹いっぱいです、精神的に...。「ここから先は闇だよ」ってその前パートが一番闇(病み)じゃい!
盛り上がりのピークであるお祓いも迫力があり、万全の体制で迎え撃つシーンは思わず来たーっ!と(心の中で)叫んでしまいます!おもろい!
謎が残るには残るけど、過去の名作含めホラー映画って9割方そんな感じじゃないですか?(笑)
逆に全貌が明らかになるホラー映画って...あるかな?あるか。ホラー映画なんで意味不明で良いんだよ!?(逆ギレ) 私バカだからさ。
大人と子どもくらいの差
プロデューサーは日本の「エクソシスト」を創ると豪語していたが、勘違いしないでくれ。
あのマスターピース(The Exorsict)に必死に近づけようとした点は、登場人物全てに負い目やトラウマがあったこと。
でも中島監督はひとつ大きなファクターを見落とした。
人間の心の悪だけでは足りないのだ。
和製エクソシストになるには、岡田准一と松たかこに共通する孤独を強調しなければいけない。あのメリン神父やカラス神父の圧倒的孤独が、この映画の主要キャラクターに欠けてしまっている。
だから、今の社会問題にスポットを当てるような描き方で見せる人間の闇も、どこか説明臭いし、薄っぺらい。最後に得体の知れない邪悪と対決する主要人物たちの、この道しか選べない壮絶な覚悟と孤独をきちんと描けていたら、納得の人間ドラマに仕上がったはず。脚色は大胆さより、人間の普遍的な心理を追求する緻密な計算をすべきだったと思う。「嫌われ松子」「告白」で、見事な演出を見せつけた中島監督、今ひとつ、ドラマの闇に踏み込めなかったというのが正直な感想。警視庁だの、密教まがいの宗教儀式も、マンガちっくで残念。
何だこれ?!
ホラーでなく、お祓い映画
何が一番怖いって
オカルト映画ではないよ
怖いのは人の心
原作は未読なので原作との比較はできないとして、なかなかぶっ飛んだホラーというか、ホラーより人の心理が怖い。
前半はある種わかりやすい心理劇に得体の知れないものが絡まるのに対し、後半は最早大掛かりなスラップスティックコメディみたいになって、物語についていくということを投げてしまった。なんというか後半は「ホラーってこういう感じでしょ」を激しく増幅させて見せつけられた感じがする。
大規模お祓い以前の人間ドラマは本当に嫌らしい。ホラーとして嫌な気持ちにさせるというのは、実際に「来る」ものではなくて人間の心理だというのは中々現代的ではないか。SNSの使い方も(そのリテラシーのなさっぷりが)恐ろしい。
人って怖いなぁ...と思わせられるホラーだった。
あの終わり方で「完」って出るのすげえなと個人的には思いました。
原作を読んでいる人向けの感想です。
笑ってはいけない!レベルで登場の柴田さん
毎週、松さんに怖いでしょ!って、言われて気になってたコレ!
本当に怖いのか!?と椅子を深めに座って観たけど、、、
何か違う怖さと言うか、柴田理恵さんは、笑ってはいけない級の反則ちゃう(^◇^;)
日本アカデミー賞の最優秀主演男優2人、最優秀主演・助演女優賞受賞歴ある2人が、豪華に共演してるだけに、内容グタグタでも何とか耐えたけど・・・w
軸になる家族の人物像はしっかり描かれてるも、主人公の怪しいライターと霊媒師は、謎に包まれてまま。。。。続編作るんか!?
お世話になった監督さんでも、あんな無残に・・・作品は、選ばなアカンよね。〜☆2.2
ホラーの基本がなってない
原作は未読である。「告白」の監督が手がけた本格的なホラーだというので期待して見たのだが,かなり肩透かしだった。ホラーとしては基本を外してしまっており,ほとんど怖くなかった。一方,映画としての説明責任を放棄しているかのような展開であり,いずれも非常にガッカリさせられた。
ホラー映画が成立するためには,いくつか不可欠な要素があると思っている。見た目が怖いこと,敵の発生理由が明確であること,敵が理不尽であること,観客に当事者意識をもたらすこと,解決が明確で観客にカタルシスを与えられることなどである。「リング」などの作品は,これらのいずれの要素もクリアしており,ホラーとして十分に楽しめる作品であったが,本作は,かなり問題があると思った。まず見た目はあまり怖くない。毛虫がたくさん出て来て,血もやたら流れるが,敵も被害者も人間の形をしており,せいぜい白目を向いているくらいである。発生理由は全く説明されていない。敵は理不尽であるが,敵の正体について観客にはほとんど知らされず,登場人物の一部のみが知っているだけというのであるから,脚本の方がはるかに理不尽である。話の展開上,観客は当事者になり得ず,自分に災難が降りかかって来ることはまずないので,単なる目撃者をやらされるのみである。最終的に,あの終わり方では,わざわざ観に来た観客に失礼ではないかと思った。
主人公の妻夫木は,いかにも現代にありがちな若者を演じており,リアルな家族より自分がネット上で作り上げた家族の虚像の方を大事にしているところなど,観ていて非常にイライラさせられ,あまり同情を感じなかった。その妻を演じる黒木も,自分の生みの母を嫌悪しながら次第に自堕落になっていく様子が目も当てられなかった。主人公の高校時代からの友人を演じている大学教員役の青木も,非常に忌まわしい存在であり,解決に協力しようとする岡田も過去に身勝手な行為を行なっていて,精神に負債を抱えていた。霊能者の姉を持ち,それに憧れるキャバ嬢の小松も,虚弱さを持った人間である。唯一,霊能者を演じる松だけが毅然としていたが,正体が不明のままというのは全く釈然としなかった。同様に霊能者を演じた柴田がお笑いをかなぐり捨ててシリアスな役に徹していたが,様々なバラエティ番組での言動がそれを許していないような気がして,最後まで違和感が抜けなかった。要するに,登場人物の誰にも感情移入ができないという困った話であった。
音楽は全く耳に残らず,演出も怖くしたければいくらでも方法はあるだろうに,やたら血をぶちまけるだけというワンパターンなものであったので,かなり残念であった。あれでお終いとしたのは,続編でも作るつもりなのかも知れないが,仮に作られたとしても,この出来では続編に期待できるものは何もない。これだけ能力の高い俳優陣を集めながら,それぞれにやり甲斐がある役とは思えないというところに作品としての限界を見た思いがする。率直に言って役者の無駄遣いという感じがした。唯一の収穫は,露出の高い小松の姿くらいであったような気がする。一人の人間を救うのに何人もの人命が犠牲になるという話は,プライベートライアンのようでもあるが,映画としての出来は,スピルバーグ作品と比べては失礼というものだと思った。
(映像4+脚本2+役者3+音楽1+演出3)×4= 52 点。
ホラー要素よりも 人間が怖い
中島監督、最高です。
鑑賞後文句を言いたい気持ちも大いにわかります。しかし、これは中島哲也監督による中島哲也監督の映画です。ハナから原作の「ぼきわんが、来る」を忠実に映画化する気なんてありません。そうだったら中島監督に映画化の話なんて回ってきません。これは「ぼきわんが、来る」をベースにして中島映画特有のカラフル映像エンターテイメントを楽しむ娯楽映画なんです。
話に辻褄が合ってない、前半のテンポが遅くて怠い、そもそも妻夫木パートいる?などの意見を言う方は、全く中島映画をわかっていません。あれらは全てワザとです。原作「ぼきわんが、来る」が繊細に描き出した諸々の社会問題を中島さんは描いているように見せかけて全く描いてないんです。あくまでそれらを「退屈だなぁ」と思わせることに意味があり、「退屈だなぁ」と思うからこそ、最後の超特大除霊コントの部分が映えるのです。退屈な社会問題や心の闇なんてどうでもいいんだ、そういうの全部まとめておれが除霊してやるよ!!という中島さんのロックンロールなんです。楽しい!!
仏教、神道、修験道、その他多数の宗派が力を合わせて都会のベッドタウンのど真ん中でド派手な除霊を行うシーンはホラー映画史に確かな1ページを刻みました。
このシーンだけでも映画館に行く価値は確かにあります。除霊ホラーと中島映画が好きなら必見です。映画という芸術はなんでもありなんです。ラストのオムライス、見事でした。
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