来るのレビュー・感想・評価
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人間の恐ろしさが一番の恐怖
まじで怖かった。
何が怖いって、人間の恐ろしさよ。
お化けがバーンとか、そういうのじゃなくて、人間の闇の部分が悪い存在を呼び込んでいるってところも、ある意味身に迫るところや共感するところもあったし、実際にその"何か"を引き寄せている人間の心情描写が恐怖を掻き立てていた。
でも、一つ納得したのは、「来る」べき人に来てるなって思った。
「もっと家族に優しくしてください」なんてことが解決方法だなんて、普通の人が聞いたら確かに怒りますけど、こうやって映画で客観的に観ると、確かにこういう心が崩壊してる人とかには"何か"は付け入りやすいだろうなって思う。
空き巣に入れるのは、そのお家の戸締まりに緩みがあるから。
ホラーでも、これ現実のことだったらって思うと、ある意味勉強になる。
という真面目コメントでした。
ハラハラ観れる 途中までは、
小松菜奈が実体がないものと戦うとかヤツが妻夫木を殺しやすいよう松たか子になりすまして電話し無事に妻夫木を殺す辺りはめちゃくちゃドキドキハラハラで観れました
ただのホラーだと思っていたから妻夫木黒木夫妻の闇が生々しくてすっと入ってきました
岡田くんの感じも好きです個人的に、
子役の子も可愛く泣く演技も上手で無邪気だからこそヤツに乗り移られたお芝居もより恐怖を感じました
だがしかしなんだあの終わり方は、
ヤツを消滅することに成功したのか否か、霊媒師姉はどうなったのか、、
それが気になって堪りません
なんだオムライスの国ってほわほわしすぎじゃないか
可愛いから許すけども
怖い!
んー判断に迷う。
面白かった。松たか子はあんまりだったけど、柴田理恵が良かった。
最後のオムライスの歌だけ余計だった。
マンションの窓から血が吹き出したシーンが、実はケチャップだったのでは?と思えるくらい。
徐霊師の婆3人のトラックに百々目を刺されたシーンはビビりました。そこまでやる~?って感じ。
スタートから一気に引きつけられただけに、後半が・・・・・
名監督と名優たち
ん?ホラーなのか?
黒木華の怪演が唯一の見どころ
(レビュー、結構気合い入れて書いたのにサイト上に反映されてなかったのが一番のホラー)
キャッチコピーで「怖いけど面白い」とか言ってるけど、それはしっかり全体通して怖さがあってこその話。面白い部分だけ独り歩きしても仕方ないということが、制作陣にはいまいちわかってないのでは。
原作好きな人には決してお勧めできない。逆に原作未読ならそこそこ楽しめる(ラスト前くらいまでは…)
【良かったところ】
・前半3分の1の描写は原作の怖さ、叙述トリックの伏線をよく映像化できていた。妻夫木聡の勘違いイクメンっぷりの演技も見事。
・中盤、黒木華が子供を守り育てるシングルマザーと、無自覚DV夫から解放されて愛に生きようとする女性の、背反した性格の演じ方は鬼気迫るものがあった。清めの塩を踏みにじるときの彼女の笑い方が作中で一番怖かった。
・登場人物のビジュアルは全体的にすごくマッチしていた。
【悪かったところ】
・原作を高評価しすぎなのかもしれないが、映画化にあたって改変した箇所が悉くダメ、逆に原作から重要な部分を悉く削ってしまっている。
・特にクライマックスの除霊のシークエンスはマジで意味不明。結局事態を収拾したのは松たか子演じる比嘉琴子で、ほかの霊能者やら神職やら何の役にも立ってないじゃん。キャラの立ったユタっぽい人たちをあっけなく始末したのだけは高評価。
・妻夫木君の小さい頃の知り合いっぽい女の子の伏線、投げっぱなし。娘の名前と同じだったから何なんだよ。
・映像化にあたって「ぼぎわん」の正体とか、田原家に絡んだ血生臭い因縁とかの描写を全部カット。結婚式に尺取る暇あったらこっちをちゃんと書いてほしかった。
・本来名前のない怪物に、西洋の人がブギーマンと命名→訛ってぼぎわん、という種明かしがすごく好きだったのに、そこも丸カット。おかげで瀬川がただの間男にしかなってない。
・クライマックスのシーン、姉妹喧嘩してる場合じゃないだろ。真琴はもっと信念があるタイプだと思っていたのに、ただの邪魔者にしかなってない。
・行方不明になったはずの「ちさ」がいつの間にか縄で縛られた状態で琴子の手元に出現。手品かよ。
・ラスト、岡田君ナイフで腹刺されてマンションの6階ぐらいから
墜落してるけど、病院行かなくていいの?てかよくその血まみれの状態でコンビニ入って店員から何も言われなかったな。
・オムライスの歌はいくらなんでも観客を舐めてる。
期待どおり。以下でも以上でもなく。 この監督はやっぱり意味なんか無...
割りと好き
じわじわと来るホラーから最後の大聖戦までハラハラするオカルトぶっ飛びホラー作品
妻夫木聡演じる夫と黒木華演じる妻、そしてその一人娘に迫る"なにか"を巡るホラー作品
主演は岡田准一だが、なかなか出てくるまでかかる。
ざっくりと三部構成になっており、一部目は妻夫木聡演じる夫の視点で、彼の地元に帰るところから始まる。
そこでは、彼が今回の騒動のきっかけとなるような幼少期のフラッシュバックが挟み込まれ、徐々にホラーを加速させる。
また、妻への苦言を呈する親や結婚式での招待客が発する苦言など、人間の心の闇というか暗い部分もここから顔を覗かせる
そして何より、夫にひたすらムカつく場面が続く笑
妻の話もろくに聴かない、自分の承認欲求を満たすことにしか頭がない夫にひたすらにムカつく笑
そして、二部目ではそんな夫にムカつき、疲弊しきっていた妻の視点で描かれるわけだが、語らんでも分かるくらいに夫がムカつきます笑
謎の存在である"アレ"が徐々に迫り、周りの人間をも巻き込んでいく姿は血みどろかつド派手になっており、その辺は見ごたえとしてあるかな
人間の心の闇、暗い部分もどんどん沸きだしていくのでそこも恐ろしいということか(というよりそこを狙ってるのだろうけど)
で、3部目では"アレ"を祓うため、岡田准一演じる野崎の視点から、松たか子演じる霊媒師と日本の霊媒師が挑む壮大な儀式をド派手に描く。
そこで野崎の過去や小松菜奈演じるキャバ嬢の心の動きなども描くのだが、とにかくその儀式の派手さと言い、儀式前のカプセルホテルでの着替えのシュールさと言い、見所ありまくり笑
松たか子のパンチとタックルが炸裂し、柴田理恵の霊媒師がとってもかっこよく映る姿を堪能出来ます
中島哲也監督らしいミュージックの使い方やカット割りの多用さ、ポップで美しくもどこか気持ちの悪い映像も挟み込まれており、楽しめる。
アレの正体やら結局どうなったのよ?とかツッコミ処もありつつ、ハラハラドキドキ楽しめた作品でした!
岡田准一の最後の台詞、それこそが、この作品の感想かもしれません…(見た人は分かってくれるかな?)
ホラーだけどホラーじゃなかったー!
怖さを求めないで見るホラー
怖くないホラー?という感じですが、
この映画の「幽霊」または「ぼきわん」、「アレ」自体はホラーを見慣れた人ならば非常にありがちというか、非常にパワフルな所は見どころですが言ってしまえばそれだけで、正直拍子抜けしてしまうかもしれません。
ですが、監督のほかの作品を見てもわかる通り、本当に描きたかったのは「人間の怖さ」なのだろうなと。
しかしその人間描写ももはやテンプレ……。
じゃあ、何がいいのか。
それは後半の様々な宗教入り乱れる霊媒シーンです。
琴子や真琴のキャラクター造形は非常に漫画的で、ぶっ飛んでいます。霊能バトルとも言えそうな描写の数々は一部の人にはたまらないでしょう。
この映画は言わば導入、平和な日常から裏世界へトリップする為の装置に過ぎません。
続編があるなら、霊媒師姉妹が中心になるでしょう。そうならば非常に楽しみです。
楽しめる映画
来ない
和製ホラーの中でも、Jホラーのようにダウナーではないアッパー系で、しかも目玉となるようなモンスターも登場しない、という点で風変わりな作品。
これができるのなら「ガダラの豚」を映像化して欲しい。
いいぞもっとやれ。と、思う反面、その内実は乏しい。
家庭内悲劇を扱っているのに、その描き方が安直なこと、特に子役の言動(演技ではなくシナリオ上の)にリアリティが薄かったことが、喰い足りなさの大きな原因だと思う。
別に主人公が変わろうが、主要な人物があっさり退場しようが、意味があるのなら構わないと思う。
しかし肝心の中盤に戦略が感じられない。とにかく日替わり、シーン替わりが多く、曲バーン! と弱々しいブーストをかけて、どうにか盛り上げたところでスカして結果だけ見せる、みたいなのの繰り返し。
序盤はまだ仕方ないとしても、終盤で霊能力バトルが始まる段になりすわ本題か、とこっちが身構えてもまだやってるのには呆れた。
見かけだけ取り繕うのはいくないよー、と振っておきながら、この作品自体がキャラとか設定ばかり作り込んでおいて、内容が伴わない「見せかけ」映画になってはいないだろうか?
さんざん勿体つけて登場した松たか子演じる(おそらく日本トップクラスの)霊能者のキャラは魅力的だけど、彼女がなにをどうしたいのか、観客には明確にわからない。
「悪霊を祓う」と言いながら、岡田准一演じるフリーライターが悪夢に取り憑かれるのも放置、外では柴田理恵を始めとする国中の霊能者が身体を張って頑張ってることになっているが、あれは一体なにを頑張ってるの?
「あれ」と呼ばれる怪物をひとまず部屋に迎え入れる、と言っていたのになんか頑張って祈ったり祝詞あげたりして、何をしてるのかわからないまま、バタバタと倒れていく。
悪夢のパワーを削いでおとなしくさせながら呼び込みたいのか? それにしちゃずいぶんな死傷者ですが、そんな危険なお祓いによく集まってくれたね?
とにかくなにをしたいのかわからないままバーン! ドーン! と色々起こる。が、こちらにはなにが目的で、どこへ向かっているのか理解できないのでポカーンである。
なんか科学的な機器でモニタリングしてる人とか、シチュエーションとしてはいいんだけど、その目的は謎のまま、単なるハッタリにしかなっていない。
これを心霊版シンゴジラと呼ぶのはあまりにも失礼だと思う(むしろ心霊版「何者」の方が近い)。
たとえば「最初に、鶏が鳴きます」と言って実際それをやるのなら、少なくとも「次に、〜が〜します」は必要ではないですか?
シンゴジラは少なくともそこら辺の段取りはちゃんとやっていた。というかあの映画の美点は徹底して「段取り」を考え抜いたことにあると思う。
それは観客を乗せていることだから。
乗せる=観客の期待を煽る、ということだから、きっちり落とし前を付けてくれないと。
ホラーというジャンルを謳いながら、それをやらないというのは、観客への裏切りであり、ドラマや葛藤を避けているのと同義。
これが「見せかけ」でなくてなんだろう?
中島監督ほどのキャリアと(国内作品としては)恵まれた体制がありながら、それが出来ないというのは本当に残念でならない。
そのような見せかけ、自分の嘘に溺れるような作り手だからこそ、妻夫木くん演じる夫の人からどう見られるのかだけを気にして取り繕う空っぽな描写に熱が入ったのでは、と邪推もしたくなる。
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