劇場公開日 2018年12月7日

「タイトルなし」来る zhiyangさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タイトルなし

2018年12月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

全編怖くて終わったあともドキドキする。「それ」が結局姿をはっきり見せない一方で、人間の生々しい身勝手さは浮き彫りになるので、ラストも明確にめでたしめでたしとならない感じが歯に何か挟まったようなもどかしさを残している。

終盤は岡田准一達がハイになってたら片付いてたみたいな謎さもあるので、単純にオチがピンとこないみたいなところもある。かつて子供を堕ろさせた岡田准一と子供を産めない小松菜奈が腹くくって、親に愛されなかった子供をぎぼわんから取り戻したみたいな感じだろうか、雑にまとめると。ブログのPVのために作られた脆く薄っぺらい妻夫木黒木夫妻の「幸せ」を描いてた前半は今どきの皮肉だったが、後半の帰結に結びついてるようなないような。ストーリーがわかるようでわからないモヤモヤは気になる。そもそも不条理なホラーに論理的な筋がいるのかという気もするし、不条理だからこそ結末の納得感は重要な気もする。

ホラーとしては十分すぎるほど怖いし、二時間半と長めだけど飽きもない。何より小松菜奈が天使なので見てよかったとは思う。小松菜奈の姉も良いキャラしてたし。

zhiyang