「ついに来た 斬新なすべりホラーが」来る bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ついに来た 斬新なすべりホラーが
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どこをどうしたらこの痛い結婚式のシーンを長々とカットせずに本編に入れてしまったのだろうか?と考えてるうちにさらに痛々しいホームパーティーが続く。きっと後半にやってくる息を呑むような怖さへの長い長い前フリだと思った。
だが、前半の山場であるイクメンパパが殺された後の映像がスクリーンに映し出されたのを見て思わず心の中で突っ込んでしまった。
何、この怖くない絵は!
原作だと物の怪に騙されて、襲われる。そして、叫び声。残ったのは、頭の半分が食いちぎられたイクメンパパ。読者は食いちぎられたシーンを想像して身の毛がよだつ。
映画だと普通の死体じゃないか!
そして柴田理恵が登場して確信した。監督は新しいジャンルを作ろうとしている。痛い映像、不自然な男女関係、コント風の演出。あえてすべる、観客が突っ込む、観客は退屈しなくて済む。
所轄の署長が松たか子にぺこぺこする展開は、まともな脚本家は、恥ずかしくて絶対書きたくないレベルな上に、全然怖さがないスペクタクルなお祓いシーンは、もう感心するしかない。
とうとうハッピーエンドに終わってしまった。ボギワンの復活を暗示するようなエピローグもなし。
そして、早く帰りたい観客の気持ちを逆なでしない短いエンドロール。
斬新で素晴らしい。
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kossyさんのコメント
2020年2月25日
多分、この映画はそれぞれのパートで観る短編3部作にすると、正しく評価ができるかもしれません。
1本のホラー映画だとすると、完全にアウト!
否定派も多いので、こき下ろしても大丈夫かと思いますw