「サヨナラ、ぼぎわん」来る TK1966さんの映画レビュー(感想・評価)
サヨナラ、ぼぎわん
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日本ホラー映画界に新たなクリーチャー誕生かと楽しみにして観に行ったが、あれ?ぼぎわんは?
出演者の演技は文句なく絶賛でき、下手するとチョイ役レベルの沖縄のオバちゃん達や新幹線のオジサンたち、巫女さん達まで良い味出してるし、もったいないねえ。
監督は人間ドラマに焦点を絞ったのかもしれないが、カッコだけのイクメン夫と育児ノイローゼ気味の妻は夫に愛想をつかし旦那の友人と浮気にはしり、その友人は旦那に嫉妬し魔導符を渡して化け物を呼び寄せるが、やっぱり人間って怖いね、とも思えない。
いっそ香奈が魔導符を秀樹に渡して呪ったぐらいでもよかったかも。
なんで20年以上も経ってからぼぎわんは秀樹の所にやってきたのかねえ?
秀樹がぼぎわんの電話にまんまとだまされてこれ以上の絶望は無くなり殺される所はこの映画のピークの1つで非常に良かった。
元来、妖怪などは人間を惑わしたりだましたりするもので、この化け物と人間の騙しあいというか知恵比べてが物語の面白い所。化け物はルールや法則の中で活動出来、それを人間がどうやって防ぐのか、化け物はどうやって人間の裏をかいて餌食にするのか。
駅のトイレで香奈が殺される所も、最後の琴子がぼぎわんを退治する所も、化け物と人間の知恵比べの様相が出ているともっと面白かったと思う。
結局、力技で退治されてると、なんだ結局1人で良かったんじゃ?あんなに人数集めたのにね、という気になってしまう。
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