「貞子系のホラーではない。」来る 麒麟さんの映画レビュー(感想・評価)
貞子系のホラーではない。
クリックして本文を読む
まず第1にこれはよくあるようなホラー系の作品ではない。サスペンスです。
長い髪の幽霊が襲ってきたり真っ白の子供が出てきてわっー!と驚かすのではなく、
「人間の狂気や歪みから妖と呼ばれる怪物を生み出し呼び寄せてしまう」というお話です。
ぼきわんと呼ばれる敵は基本的には姿形の無い怪物です。
狙った獲物を誘ったり怖がらせる為に姿や声を変えます。電話を掛けてきて周りの人間が実際に放った陰口で煽ったり本人の知られたくない本性が見える発言を利用したり心理的に相手を追い詰めます。
なお貞子や伽椰子などのビデオを見たり家に入ったりとは違い主人公は幼い頃にそこに住んでいたからという理由で狙われました。(性根がクズだったり家族を大切にしてないとか色々プラス要素もありますが)
正直言って、ぼきわんよりも現実では主人公のような軽薄で頭すっからかんの自己承認モンスターが平気で父親をやっているという事の方が恐怖です。
母親の加奈さんも生い立ちは同情しますがすっからかんの主人公を選んで子作りしておきながら放置したり不倫したりするのも奇妙です。(原作では不倫せずに居ます)
娘のちさちゃんが可愛そうでした。最初から霊媒キャバと記者のあの二人の間で生まれていた方が幸せでしたよね。
コメントする