劇場公開日 2018年12月7日

「オムライスでも食べながら結末を考えようって思いました!」来る Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0オムライスでも食べながら結末を考えようって思いました!

2018年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

映画館でもTVでも予告編バンバンやっていたので期待値ピークで映画観る時には「来た!来た!来た!」って言う感じで期待していました。
でも以外や以外、本作では「ヴェノム」や「クワイエット」の様に化け物の正体が完全にはっきりと見える存在では無いので結果、良く分からんと言うのが正直な感想だった。
だが、人間の弱さにだけ付け込むように襲って来ると言う化け物は本当にタチの悪い奴だった。
我が国には、全国それぞれの地方地方で独特の妖怪やお化け伝説と言うか、伝承文化が存在して、
そんな妖怪の色々な言い伝えを巧く描いていたのが、今は亡きあの水木しげる先生だろう。

私は、子供の頃TVのニュースで観た秋田の「なまはげ」の祭りが怖くなって夜寝られなくなった思い出が有り、子供の頃の恐怖が軽く蘇って来た。
案外そうした子供の頃のちょっとした小さなきっかけが、大人になっても心の何処かに生き続けていて時々、悪さを発揮する。それは道徳的な教えの元になっていて、良い意味での子供の教育にもプラスの存在となるように、伝承されてきた因習なのだろう。でもトラウマにだけなってしまう事がひょっとすると本作の様に有るのかも知れない。
そんな誰にでも有りそうな、子供の頃に体験したであろう伝承文化にアクセスすると急に子供に戻った様に、恐怖を思い出すと言う事にフォーカスしているのだろうね。
それから、妻夫木聡演じる田原が嘘つきだと言うけれど、その嘘つきだった子供が成長して大人になり手に入れた嘘を付く為の道具は、イクメンパパを演じると言う仮想の世界を見せびらかす為に、現実の生活が、PCの中のイメージの世界を演じる為の生活に現実がすり替わっていく様には思わず苦笑してしまった。

後半では、松たか子が演じるエクソシストが、何だか大袈裟で話が逸れて行った感が有ったように思うけれど、田原家のマンションの前であんなにド派手な悪魔払いしたら、ガス漏れと言う嘘の触れ込みは何処かへぶっ飛ぶよね。この後の近隣住民はどうなるの?と言う余計な心配が気になった。

あま、その件についてはオムライスでも食べながらゆっくり考えれば良いのだろうか?
子供は、みんなオムライスが大好きだよね?
こんなオムライス大好きな子の所に悪魔は来なくても良かったのにね?
良く意味が分からないけれど、何となく、現代の風刺画を観ているようで、これはきっとコメディ映画なのだろうなと一人納得するしかない作品でした。

ryuu topiann