劇場公開日 2019年2月22日

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「人間の強さ。戦争の辛さ。子育ての大変さ。笑い。涙。 そして三浦透子の演技の素晴らしさ。」あの日のオルガン kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人間の強さ。戦争の辛さ。子育ての大変さ。笑い。涙。 そして三浦透子の演技の素晴らしさ。

2019年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

戦時中の実話をもとにした疎開保育園の話。
戦闘/空爆地帯を直接描かない戦争モノで『この世界の片隅で』に通じるものがあります。

子育ての大変さを垣間見ることができる。
男性も見といたほうがいいのかも;
戦争でなくても大変だ。

ドタバタと笑いもありながら続く戦争時の生活。
その強烈な重圧が解き放たれる瞬間の”あのシーン”で私も涙が止まりませんでした。

出演者は、戸田恵梨香と大原櫻子のダブルヒロインも良かったけど個人的にはサブキャラ保母の三浦透子が素晴らしかった。
素敵なダイナマイトスキャンダルに出演してた方。
スカートのPVによく出演してると言ったほうが一部には通じる?
それらと雰囲気が全然違う。女優ってすごい!

彼女の役はあくまでもサブの保母さんの一人でフォーカスされるエピソードはない。
にも関わらず素晴らしい演技/存在感。自然にスクリーンの中で生きてる。
ストーリー的には目立たない。
だからこそ、わずか5秒ほどのイレギュラーな行動をとるあのシーンが強烈でした。

ココリコ田中の演技は最初は違和感あったけど……後半になるにつれありになってきました。
行動は頼りないけど、背の高さでどこか安心できる。
そんな田中らしい存在でした。

スタッフロールで流れるアン・サリーの「満月の夕」がまた反則で~。

自分の身近な人が突然何人も亡くなる戦争はそう起こらないのではと思ってる。

でも近いものとして地震……南海トラフはあるのかも。
その覚悟とそれまで全力に生きよう、と。
そんなことを考えました。

人間の強さ。戦争の辛さ。子育ての大変さ。笑い。涙。
傑作でした!

kizkiz
NOBUさんのコメント
2020年2月16日

こんにちは。

 色々な作品を鑑賞されていますね。
 私と、映画の捉え方が似ているので、幾つかのレビューに共感させていただきました。

NOBU