「インド系とか中華系とかヒラヒラとか」ヴェノム つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
インド系とか中華系とかヒラヒラとか
つまらないわけではなく、そこそこ楽しめたのだが、何となくイマイチだったのは、ストーリーが薄味だったせいだと思う。
近年ではコミックの映画化でもキャラクターに深みがありストーリーも複雑化している中で、90年代に逆行したような、主人公が悪役をブッ飛ばすだけという単純さ。悪役はまだしも主人公にさえ掘り下げがなく、どのような人物なのかさっぱりわからない。
これでは、ストーリー以外のところでインパクトを残してくれないといけないが、肝心のアクションやCGもちょっとイマイチで、もう少し何とかならなかったのかと思ってしまう。
少し辛口だが星2つにする。
良かった点は、ヴェノムの設定などから想像していたよりもコミカルな場面が多く、思いのほか笑えたところかな。
あとは、ミシェル・ウィリアムズが女子高生みたいなミニスカートをヒラヒラさせて頑張っていたのが気になって集中力を削がれたことを指摘したい。
どんな理由で気になったのか自分でもわからないし、これが加点ポイントなのか減点ポイントなのかすらわからないけど、確認のためにもう一回観てもいいかなという気持ちにはなった。
書きながら思い出していたら面白かったような錯覚を起こしたが、こんなオッサンホイホイみたいなヒラヒラに惑わされてはいけない。いくらPG12作品でもそれはダメだ。
若い女優がヒラヒラさせていても何てことはなく普通で面白くもないが、ミシェル・ウィリアムズは若手というにはちょっと厳しい年齢で、その彼女がヒラヒラさせているというのは、何かもうヒラヒラのことしか書いてないけど、これがハリウッドの多様化の波が成せるヒラヒラなのかもしれないなと感心してしまうのだ。