「負け犬へのシンパシー!」ヴェノム 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
負け犬へのシンパシー!
IMAX3Dで観た。飛び出し感はいまひとつだったが、画面がきめ細やかで、ヌメヌメ感が伝わってきた。アメコミ映画はもういいと思っていたが、悪くなかった。それはなぜか? トム・ハーディという派手さはないが、実力のある俳優を起用したからだと思う。また、アイアンマンのように成功した人物でなかったことも好感を持った一因だと思う。仕事も恋人も失いながら、それでも正しいことを行おうとする。そんな人物に魅力が感じられた。悪役は線が細く感じたが… 最初は、戸惑っていたエディが、最後には、シンビオートに共生のためのルールを守るよう言いつけていて、楽しんでいるようにさえ見えた。エイリアンの寄生という内容から、昔観た「ヒドゥン」という映画を思い出した。アボリアッツ国際映画祭で大賞を受賞した作品で、B級ながら好きな映画だ。こちらの寄生体は、ハードロックが好きだったので、真逆なのだが!
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