「めっちゃ面白かった」ヴェノム 映画官さんの映画レビュー(感想・評価)
めっちゃ面白かった
ロッテントマトの評価が悪かったから期待しないで見たらめちゃくちゃ面白かった
ダークヒーローものだけどヒーロー映画の王道をテンポよく踏襲してるしギャグもほどよくあって飽きない
なんだけどもヴェノムが悪であるが故に起きる問題もある
例えば中盤で警官は食うな!ってセリフがあるけど逆に言うと警官以外の悪人は食い殺してもいいのか?って疑問
彼らだってライフ財団に雇われてただ任務を全うしてる人間である
何もレイプ犯や快楽殺人鬼を相手にしてるわけではないし最後の強盗犯も殺人を犯したわけではない
ダークヒーローものは主人公が完全な倫理観を持つ聖人ではないから敵は相対的により悪であるという描写が要るんだけど完全に悪と言える存在はこの映画ではドレイクとライオットしかいない
しかもそいつらに限って喰い殺さない
ただロケットと心中させるだけ(嫌いじゃないけど)
けどダークヒーロー映画にそこまで納得のいく殺しなんて求めてはいけないな…とも思う
だってダークヒーローなんだもん!気にすんな!で片付く問題
あと主人公達は地球外生命体が地球を滅ぼしに戻ってくるから、それを食い止めるという目的に向かって動く訳だけどそれにあまり危機感を感じない
そもそも地球侵略して宿主が居なくなったらどうすんの?また別の惑星探すの?
っていうかあの程度の火と音にやられるなら僅差で人類勝ちそう(勝てなかった世界がクワイエットプレイス)
だからエディー!奴らから地球を守ってくれー!って感じにはならない
けどダークヒーローものにそんなのは要らないな…とも思う
だってダークヒーローだぞ!気にすんな!で片付く問題
あとヴェノムの心変わりが早すぎる
エディと同じ負け犬(シンビオート界隈でもそういう人間臭さがあるのは大好き)で心身ともに親和性が抜群だったってのと
人類自体に魅力を感じたってのと
侵略された後の地球では自分は今までと変わらないと分かってる(同じ世界での負け犬の自分より違う世界での孤高の自分を選んだ)っていう3つの展開が悪からダークヒーローに転化できるのも納得のいく動機で最高だったんだけども
もう少し時間をかけて目覚めていっても良かったかな?とも思う(やったらやったで今度はテンポが悪いとか言うキチガイ、ある意味寄生体より悪質)
まあそんなことはこの迫力ある映像とヴェノムのかっこいいビジュアルの前では些細なことなんだよ!
見た後はみんなで言おう!
ウィー…ァー…ンヴェノムゥ…