「超・睾丸稲荷返し!!」パンク侍、斬られて候 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
超・睾丸稲荷返し!!
「ちょっと寝る」という浅野忠信の言葉で一瞬眠りに落ちてしまいましたが、全体的には大好物なおバカ時代的でした。最も良かったのがベンチャーズ風味の音楽♪序盤での掛十之進と刺客である真鍋五千郎(村上淳)との対決。そしてバカバカしい展開そのもの!
現代社会を風刺しているような展開は、敵=腹ふり党が攻めてくるといった危機感を煽ることによって壊滅しているはずの残党を使ってHDP(腹ふりでっちあげプロジェクト)を立ち上げることだった。平和な世の中に飽きたような政治がデマによって動かされるという、あり得そうな内容だ。そのために敵をでっちあげるという闇の世界。綾野剛に感情移入してしまっては、この風刺にさえ気づかないのかもしれません。
超能力のエピソードはそれほど面白みがないけど、猿回しでの主従逆転の皮肉が殿に伝わらないといったところは笑える。腹ふり党が一斉に勢力を増していくところや、完全にコメディアン化した染谷将太の演技も最高。
新興宗教の爆発的な感染もかなりシニカルだったけど、「ええじゃないか」騒動をモチーフとしながらも、世界観は宇宙のサナダムシ。夢と現実の境目がわからなくなるような哲学的メッセージもありながら、コロナ禍の現代をも予言しているかのようでした。破滅した世界のその先は・・・
今晩は (CBさんもいつも有難うございます。)
昼夜逆転せず、来週からの厳しき出社に備えているNOBUです。
私は映画は原作とは似て非なるモノと思って鑑賞しているので(余り好きではないレビューは”原作の世界感を損なっている”・・というトーン。”だったら、映画観なきゃ良いじゃん!”・・すいません。)、ノープロだと思いますよ。
只、町田さんが文学で構築してきた世界観が独特過ぎて”パンクロッカーってすごいな!”と思った方なので、当時のレビューには思わず書いてしまいました・・。
では、又。
今晩は。
まさか、今作のレビューに共感頂けるとは・・”お腹が・・”すいません・・。
今作を劇場”しかも私が頻繁に通うシネコンの一番大きな426席あるスクリーン”で公開数日後(週末)であったにも関わらず、石井監督が改名した影響もあり(推測です・・)ガラガラの状況で見たことは鮮烈に覚えている映画です。(エンドロールが終わり、客電が灯った時には私独り・・。ある意味強烈でした・・。)
そういう意味では、石井監督って凄いのかなあ・・。(重ねてすいません・・)綾野剛さん、永瀬さん、浅野さんの”ええっ”という姿は今でも覚えているのですから・・。
では、又。