劇場公開日 2018年6月30日

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「前半はコメディ、後半はパンクを被ったカオス」パンク侍、斬られて候 だるまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5前半はコメディ、後半はパンクを被ったカオス

2018年7月26日
iPhoneアプリから投稿

原作未読、期待7不安3の状態で劇場へ。

最初は画面の暗さが気になったり、綾野剛の台詞が聞き取りにくかったりと微妙だったが、次々に起こる支離滅裂な展開に引き込まれた。

とにかく俳優さんの演技が凄い(特に染谷)。皆さん、全開ではっちゃけてらっしゃる。

後半の展開はとにかく口を開けて見るしかない。意味が分からないのに、意味不明なノリが脳を麻痺させてくる。この麻痺を受け入れられるかどうかが、作品を楽しめるかどうかにつながる気がする。

この映画が凄いのは、何だかんだで作品としてそれなりに成立させたことだ。前半でパンク抑えめに最低限のシナリオで下地を作り、後半で一気に爆発させている。そして、ラストで少しまともな世界に連れ戻す。このギリギリのラインは、なかなか狙ってできるものじゃない。

好き嫌いが別れる作品ってのはこういうものをいうんだろう。とりあえずデート向きではないので要注意。

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だるま