劇場公開日 2018年6月30日

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「エンタメバンザイ!」パンク侍、斬られて候 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エンタメバンザイ!

2018年7月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

石井岳龍監督が久しぶりにエンタメに帰ってきた。
町田康の原作を宮藤官九郎が脚本化。
なんとも不思議な味わいの映画になった。

冒頭、主人公の掛十之進(綾野剛)が物乞いのふり(?)をした男をいきなり斬り殺す。これはこういうテイストの映画なのか、と少し身構えたが、そんなに構えることもなかった。終盤の大乱闘もマイルドなものであった。

原作は読んでいないのでなんとも言えないが、終わりのほうはもうほとんどカオスである。前半から中盤は理路整然としたナレーションのおかげで物語が進んでいく。綾野剛や豊川悦司、染川将太、渋川清彦らの芝居を楽しんでいればよかった。

茶川半郎(浅野忠信)が登場してから混沌へ舵を切った。
宮藤官九郎はあそこまでカオスにするだろうか。
となると、石井岳龍のセンスということになるのか。

ここのところの豊川悦司は素晴らしい。「ラプラスの魔女」(三池崇史監督)といい本作といい、振り切り具合が半端ではない。プラス「半分、青い。」(北川悦吏子脚本)で見せる繊細な芝居も健在。これからのトヨエツは目が離せない。
永瀬正敏は、あんなに口跡が良かったのか。

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mg599