「7割めっちゃおもろい3割さっぱりわからん」パンク侍、斬られて候 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
7割めっちゃおもろい3割さっぱりわからん
茶山が、月曜から夜ふかしでナイスキャラを披露しているよっちゃんに似てると思ってしまって、ウケたウケた。
まぶたの刺青がよっちゃんの油性ペンのまつげとかぶってね。おかしかった。
町田康×宮藤官九郎×石井岳龍に惹かれて観ました。
石井監督は蜜のあわれを観ていたので、見やすい作風ではない事を知った上でみました。
クドカンは基本見やすい作品を描くので、それを期待しちゃうと無理かと思います。
だって町田康だもん。石井岳龍だもん。大型娯楽大作の対極な芸風でらっしゃる。
そんなクリエイターの作品がそこそこでっかい公開規模でやる事になったことが驚きです。
でも結構見に来てました。ライトユーザーに遡及したのは多分脚本の宮藤官九郎だろうねえ。
すごいなあクドカン…
私はわりとはまりました。2度3度と見てはまっていられるかというと危ういかもですが、
しゃべるサル(永瀬正敏)の語りは面白いし行ける気がします。
綾野剛はあいかわらずの滑舌でしたがね。
会話劇、おもしろかったです。役者はやってて面白かっただろうと思います。
村上淳とかトヨエツとか染谷将太に近藤公園…、ああ東出昌大も面白かった。
そして浅野忠信ね。さい&こーです。
後半のサル軍団と腹ふり党の全面対決は、やっぱりどうしても落としどころがふんわりしちゃって尻すぼみに感じました。
説明が全然腑に落ちないんです。
こういう思考実験的要素の強いお話は、ラストがパリッとしませんよね。
戦シーンは、はっきりいってなんのこっちゃわからん、です。
オサムちゃんの意図とかね、全然わかんない。
まあ、誰も知らない答えだからね。ある程度予想通りです。
それにしても全面対決に至るまではほんとにおもしろかったので、よかったです。
あと北川景子演じる、ろんが、冒頭で切られた男の娘だったってオチは読めます。
そして「パンク侍、斬られて候」なので、タイトルがネタバレなんですねー。