愛しのアイリーンのレビュー・感想・評価
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三人の鬼気迫る演技に圧倒される
原作は未読。 とにかく安田顕、木野花、ナッツ・シトイの鬼気迫る演技のアンサンブルによって後半に行くほどドライブがかかり、ただただ圧倒される。 他のキャラクターも含めどいつもこいつも状態で、正しい人は一人も出てこないんだけど、だからこその身も蓋もない「むき出し」感が、きっと新井英樹作品の本質であり、本作の監督吉田恵輔は見事にその本質を描き切っていたと思う。
吉田監督サイテー
いくらフィリピーナとの結婚とはいえ、ここまで悲惨さを描くのはどうにかしてる。 彼女の役は、もっと輝かせた方がいい。 ヒメノアールも観たけど、枯れよ映画を観たら精神が破壊する。 でもナッツシトイの天真爛漫さの演技は素晴らしい。 もっと別の役が見たい。
狂気愛
鑑賞前のイメージとは全く違いとても共感出来るような内容ではなかった。徐々に泥沼化する人間関係と理性を失った犯罪者の剥き出しの性本能と暴力。狂気に狂った究極の愛のカタチを描いた作品だか後味が悪い。 2018-224
これ何て呼ぶの?
余分なものを排除するとわかりやすい。 パチンコ、仕事、車、拳銃・・・。 または時代を少し昔にしてみる。 間引き、姥捨て、近親相姦、夜這い、村八分などが習慣として残っていた時代。 剥き身の人と人、ほとんど動物と動物、そこに芽生える共感みたいな気持、目からこぼれる何か、ドキドキする胸・・・それを何て呼ぶんだろうか・・。
最低。愛おしい。
昔だったら絶対にこんな映画嫌だ。。 でも、なぜだか愛してしまう。 きっと道徳的に許されないけど、それでも愛してしまう。 これは成長なのか、それとも、、自分のモラルが麻痺してしまったのか。 最低。でも愛おしい。
展開が全然読めない映画
最初単館系にありがちなお馬鹿な映画かと思ったのですが途中からサスペンスぼくなったりホラーやスプラッターはいったりと全然ストーリーが読めない作品でした おかあさん役の木野花の狂気じみた演技最高でした面白かったです
久しぶりに良い映画を観た。
久しぶりに面白いと思えた映画でした。 原作も持ってたので、どこまであのハードな内容を再現出来るのか楽しみに観にいきました。 結果、とってもよく再現されており、笑いあり、感動あり、スピード感ありでとても面白かった。是非オススメします。 何故、こんな面白い映画が愛知で1箇所でしか上映されてないのか不思議です。
セックス依存症
映画を観終わってふと、セックス依存症は遺伝するのだろうかと考えた。タイガー・ウッズの事例でも見受けられたように、セックス依存症の人は性衝動を抑えられないことで深刻な事態に直面する場合がある。あれは遺伝なのか。いや、そうではないだろう。 動物には発情期があり、植物には受粉の時季がある。しかし人間は思春期に性に目覚めたが最後、死ぬまで発情している。つまり人は多かれ少なかれセックス依存症なのだ。度合いの強い人だけがセックス依存症と呼ばれるのは人間の実態とは少し違っている。 日曜日の昼過ぎの回の上映はほぼ満席であった。上映館が少ないこともあるのかもしれないが、中年の男女の性を真正面から扱ったことの話題性もあるだろう。 安田顕が演じた主人公をひとことで言えば、42歳で毎日マスを掻くパチンコ店員となる。仕事は真面目だが、 必ずしも将来性がある訳ではない。職場の美人とのセックスを夢見るが、気が弱いから実現には至らず、相変わらずマス掻きの日々だ。 しかしある日思い立ってフィリピンでの嫁探しのツアーに参加する。そこからストーリーは急坂を転げ落ちるように進んでいく。雪国の閉塞的な環境と、意外に奔放なセックス事情、フィリピンパブで働く出稼ぎのフィリピン女性などが絡み、話は下世話に進んでいく。 伊勢谷祐介が演じた、売春婦としてのフィリピン女性を仕入れる女衒が繰り広げる、日本とフィリピンの地政学的な力関係の図式は、ある一面の真実を衝いてはいる。 その図式を振りかざしてアイリーンを説得しようとするものの、彼女は納得しない。彼女の認識は人間対人間の個別の関係性だけで、それは国と国の関係性の図式には収まりきれないのだ。 アイリーンは自分が売られたことを認識しているが、卑屈にならず、飛び込んだ環境で真実を見つけようとする。勿論それなりの強かさもある。この女優さんは実に達者である。 安田顕の振り切った演技につられるかのように、木野花の演技も凄かった。所謂ムラ社会のパラダイムに縛られるよりも、息子に対する情念のような感情が怒涛のように溢れ出て、思い詰めた母親のおどろおどろしさが圧倒的な迫力で迫ってくる。 なんだかとても凄いものを見せられた気がするが、日頃理性の仮面を被っているわれわれ人間という生き物が、ひとたび本性をさらけ出したらどうなるか。その答えのひとつのような気もするのであった。
劇場で鼻水垂れ流しで泣いた!
原作のファンというよりも新井英樹の大ファン。 コミックスは持っているけれど何度も読み返せるほど軽い内容では無いから、ちゃんと原作を読んだのは高校時代。 映画化されたと聞いて二の足を踏んだ。 名作と言われる原作を越えるなんて無理だから。 でも、「さんかく」「ヒメアノ〜ル」の監督、吉田恵輔ならばと淡い期待を持って見に行ったら、完璧に打ちのめされた。 序盤は原作と比べてちょっとななんて思ってた、けれど最後に大号泣させられた。 40歳になっても実家暮らしの宍戸岩男は母親のツルの重い愛情を受けて生活している。 不器用過ぎて未だに童貞のまま、自分の溢れ過ぎる性欲をどうしたらいいかわからず、恋もどうすればいいかわからない。 女が出来ない事を理由に父親とケンカしたのをキッカケにフィリピンで嫁を買ってくるが… 田舎の閉鎖感、誰にも愛されない孤独、差別、全てを救うのは不器用な体当たりの愛だけ。 プッと笑わされて、恋する気分も味合わせてくれて、その上バイオレンスもあるのに最後は涙無くしては見られない… 久しぶりに映画館で鼻水垂れ流しで泣いた! カタコトの日本語を武器に、明るさとひたむきさを全身で表現するアイリーン役のナッツちゃんが好きになってしまった。 吉田恵輔監督、アイリーンをもっと好きにさせてくれてありがとう。
人生はクソで素晴らしく愛に満ちてる
いい映画です。なんともいい映画。これがいい映画でなかったら、他になにがあるのだろう。とおもう。ほっこり?そんなものこそグロテスク。ヤスケンさんの目が最高に変態で、最高にセクシーです。これは家の端末でみても面白くない。是非、映画館でほとばしる汚れた愛にまみれてほしいです。
今年の邦画ナンバーワン!
適度に人が死にます。 あれだけめちゃくちゃにやって、最後はなんとなく落ちる所に落としました。 本当に全員ロクでもないです。 胸糞の悪くなる様な映画でしたが、不思議と後味はスッキリしている様に感じます。 登場人物全員カス系の映画が好きな方には本当にお勧めします。 ちょっとやりすぎのような演技が、あまりに非日常的なストーリーとマッチしていて、とても自然でリアルに感じました。 凄い映画でした。 役者さんたちの演技も素敵でした。 特にアイリーン役の方には、ぜひ今年の日本アカデミー賞主演女優賞を取って欲しいです。
心なき映画
こんな酷い映画(原作)はない!不快の極み! 国際結婚でのドタバタで笑わしてハッピーエンドのつもりが、あらゆる罵倒暴言が凄惨さに拍車を掛ける。こんな映画が昨今は好まれる? トランプを批判しつつ、人種に対する偏見を根強く持つ日本人の本音が、姑の「屑、ゴミ!」という言葉に表れる。その真ん中に置かれ、訳の分からない国に蔑まれるアイリーンの哀れ。 私自身、過去にフィリピーナとの結婚経験もあり、彼女達の家庭事情や日本男性に求める物(本音)は愛ばかりではないと言うことは少しは分かっているつもりです。それでも、この映画の様な政略結婚ばかりではないし、日本女性が男性に求める事に変わりはないのです。 そういう自戒を込めて、またこの作品が誤解や差別を生まない事を願い、自分の中で”今年最低の映画”としました。
ちょっと意味分からん過ぎた。ぐっとくる部分勿論たくさんあるし、テー...
ちょっと意味分からん過ぎた。ぐっとくる部分勿論たくさんあるし、テーマもリアルだと思うんだけど、結果的に主人公がどうしたかったのか分からなかった。 母親の息子への愛が凄まじく、哀しかった。
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