「もし、あれがなければ幸せだったのに」ふたつの昨日と僕の未来 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
もし、あれがなければ幸せだったのに
まず、ちょっと分からなかった箇所が。主人公のお父さんは7年前に亡くなったけど、もうひとつの世界では生きているって事であってる…??
ここ重要な点なのに、7年前に戻ってるのか、現在も生きてる世界なのか混乱するので、分かりやすくして欲しい。
人は誰しも「あんな事がなければ、自分の人生は明るかったはず」という出来事があるはず。
精神科医が「心の病気になった人(主人公は病気じゃないけど)は、不可抗力の不幸にあった人だ」と言っていて、すごく感動した事がある。
主人公もケガがなければ、父親が死ななければ、もっと気力ある人間になっていたはず。そこは否定出来ない。
鉱山跡地の不思議な穴を潜ると、本来あるはずだった不幸のなかった未来が。そこでの自分はキラキラと輝いていて、とても幸せ。
でも、パラレル話でお決まりの、死ぬという未来をどう避けるか闘うストーリー。
有名女優、俳優はいない上に、愛媛県新居浜市の観光PR映画(?)なのに、これだけ見応えあるのはすごい。
ラスト、主人公の選択に不満。なぜか、小説や映画ってそっちを選ぶよねとしらける。きれい事でまとめた感じが、私はいい大人なので嫌だった。もうちょっと観客を説得して欲しい!!
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