生きてるだけで、愛。のレビュー・感想・評価
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やすこ、いなそうで意外といそう
なかなか面白かったしグッとくる場面も色々あったけど、ちょっとアレだわ、菅田将暉がかっこよすぎる…。
最終的にエンドロールでは「ああああーーー菅田将暉かっこいいわあああーーーーーー」てなっちゃったから、このキャスティングは多分失敗(私の中では)
それでもがんばって内容を掘り起こすと、屋上でふたりが語り合うシーンの趣里ちゃん演じるやすこのセリフは自分の中のモヤモヤを言語化してくれた感じがした。
そうなんだよ、こっちが真剣に想いを伝えてる時、ぶつからないようにいなして空気を乱さないのは決して「優しさ」なんかじゃないんだよ。
やすこは大変エキセントリックで、人によっては「いねえよこんな奴」って思うかもだけど、私はかなりリアルだと思ったし人生で出会った何人かの顔が浮かんだ。
朝起きれなくて絶望するのは40才の今でもちょくちょくあるし、ほんのちょっとズレてたら私もやすこだったかもしれない。
まあでも趣里と菅田将暉だし、部屋も散らかってるけど川の見える屋上があったりしてお洒落だし、やすこの服もいちいち可愛いし、バイト先もカフェバーだし、なんだかんだでイケてんなー、とも思ったけどそこまで含めてリアルな気もする。
趣里
すごく、好き。
始まりから終わりまで、この2人に没入。
いい演技するなぁ、、、てか演技?
え?樹里さんこんな人なんじゃないの?
と思ってしまうぐらいの憑依感。
カメレオン俳優、菅田将暉さん。
菅田さんの出ている作品ほとんど観ているのですが、
この映画の世界観と相まって、
もうほんとうにもう、津奈木、にしか見えなかった。
目の光、息遣い、目線、歩き方、立ち姿、話し方。
菅田さんも樹里さんもすごい。そのものだった。
なんだこれって思いながらの一瞬で終わった映画。
感情の揺さぶられ度合が半端じゃねぇです。
現実に、この社会で揉まれはじかれ、
病んだことがある人は
きっと響くものがあると思います。
過去の自分はもしかしてこんなだったのかも…と
映像を観ながらフラッシュバックした場面もある。
ふたりのそれぞれの姿に揺さぶられて
涙が自然とこぼれる場面。
こんな作品は初めてだった。
また繰り返し観られたらいいな。
津奈木くんも十分に躁鬱病かと
躁鬱病で無職の寧子が同棲中の彼氏:宇奈木の元カノをキッカケに喫茶店で働く事に。
現在進行形の鬱の方や元鬱病の方には辛い描写も含まれますが、それ以上の鬱病の本音がこの映画には含まれていており、鬱病の方&鬱病以外の方どちらにも真剣に観て頂きたい映画でした。
寧子の鬱病回復話かと思いきや、津奈木の鬱病まっしぐらの様な話もあり、対局した2つの話が進んでいく。
どちらにも言える事は「キッカケ」と「取り囲む周りの人間が大事」と言う事。
周りの人間もベクトルが合ってなさそうでも、ある1人の人間を思いやると言う点では一致している。
現代の社会には厳しい事かも知れないけど、こんな優しい社会の一面がもっとあればいいな。。。
それさえあれば、鬱病の一線なんかどうにかなるのに。
育む愛も必要だが、分け与える愛も必要。支え合う愛も必要。
鬱病の本音を語った映画はこれまであったかな?
日常面倒な人間と関わりたく無い方はご視聴お控えください。つまらないと思います。
タイトルも納得です。
観ていて辛い
屋上で二人話すシーンは何故か視界がぼやけた。 でも何に感動したかは...
屋上で二人話すシーンは何故か視界がぼやけた。
でも何に感動したかは分からない。
終始この魚人みたいな女の顔が無理だった。あと声も。
それに加えて役とはいえ性格悪いしものすごく無理きもい。
タイトルの意味もこの映画が伝えたかった事も分からなかった。
まあ鬱の奴って本当にあんな風に空気読めない事言ったりするらしいってのは聞いた事ある。
鬱の人の生きる大変さを伝えたかったのか?
愛ってなんだ?
そんなどうしようもない何も出来ない奴でも頑張って生きてるのは、ほんのわずかなでも愛を感じられる瞬間があるから?
よくわかんないなあ。
よくわからなかった。
ウォシュレットと東京五輪
ウォシュレットの話題は興味深かった。ちょっと寧子に共感してしまうほど、水圧で痛いんじゃないかとか、トイレが水浸しになることを恐れて、未だに使ったことがない(家のトイレには付いてる)。むしろ、他の3人が全く平気だと言ってることに驚いてしまったくらい。あ、もしかして寧子と同じじゃ・・・と感じてしまった。
過眠症を含むうつ病。目覚まし時計を何個も並べて万年床状態の寧子。それでも津奈木がコンビニで買ってくる食事には食欲を示す。国民健康保険に入っていないので精神科に通うこともできない。津奈木は3年も同棲しているのに、この辺りは無頓着なのだろうか、せめて保険に加入させて受診することが大事だろ!と最初は冷めた目線で見てしまいました。
多分、“サタデーナイト”というゴシップ誌の仕事が忙しすぎて、津奈木の方も睡眠不足となり精神を病んでいる状態がうかがえたが、そうした二人が妙にバランスを保っていたのだろう。そのかろうじてバランスをとっていた寧子の前に突如現れたのが津奈木の元カノ安堂(仲里依紗)だった。ヨリを戻すためには寧子に自立してもらわねばという理由で、無理矢理バーのアルバイトを決めてしまうという展開だ。この有り得ないような不可思議な設定が本谷流だと思うのだが、それを甘んじて受け入れる寧子も崩れそうな精神状態から抜け出したかったのかもしれない。演出も素晴らしく、三人三様のそうした心の葛藤を見事に描いていた。
壊れてゆく津奈木(菅田将暉)の描写もなかなかのもの。俳優業として多忙な彼も、もしかすると地で疲れ切った演技もこなせたのかもしれない。ブチ切れたせいで、ボツとなった「東京五輪そこにある危機(だったかな?)」という記事を入稿してしまう。一種のブラックジョーク的なネタではあるが、忖度しまくりの現政権下においては、タブーとも思える五輪ネタを映画の中で堂々と扱うこと自体が勇気のいることだと思う。
分かり合える一瞬のために生きる。別れたくても自分とは別れられない・・・津奈木や寧子の発する言葉にはかない真実味があり、共感もできる。一瞬のために3年間苦労することも哲学的かもしれないけど、多分我々の人生においては必要な時間なのだろう。彼らの未来、津奈木はそのまま不眠症からくる睡眠障害を患い、寧子とは逆のタイプのうつ病になっていく気がする。うつ抜けしつつある寧子とは丁度いいバランス。さらにお互いを深く知るきっかけになることだろう・・・
なんだろう。
綺麗な青、赤、生き方
彼女は実在する
3年程前まで彼女は本当に居ました。
バイトは一度も出来なかったけど。
10年程前、僕は彼女と別れました。
「私は私と別れられない」
本当にその通りです。本人は何とかしたいと思い、
行動するが、その度に些細な事から感情の爆発。
そして絶望。その繰り返し。
頑張ろうとしない事が一番だが、
本人も周りも口にしないが、頑張れたらいいな
と思ってしまうが故に、チャレンジ、失敗、爆発、
また絶望。誰にも止められない。
確かに、動く瞬間のパワーは凄く、
冗談だと言う人もいました。
でも、体が言うことを聞かないのです。
病院にもたくさん行きました。
たくさんの人にも会いました。
祈りました。
本当に綱渡りの人生。落ちそうになる度に
必死にロープにしがみつき、前に進みましたが、
体を壊して、逝ってしまいました。
でも、走り出した瞬間に見せる輝きは
本当に美しいと思いました。
(本当に走るのではないですが)
でもそれ以上、一緒に歩む事は出来なかった。
今でもあの瞳、笑顔の美しさは思い出します。
本当にある話の一つです。
現実の地獄、泥の中で、苦しみ、もがき、
戦い、一瞬の輝き、堕ちる、もがく、
生きてるだけで、愛。
本当の話です。
痛いほどの生き様
めんどくさい
きっと一定数こういう人は世の中にいて、その他大勢の人はこういう人を理解出来ない。なぜなら自分は出来るから。
そういう人がサボってるように思えるし、イライラする。自分に関わってきたら最高にめんどくさい。
その中でそういう人も自分でそういう人間だとわかってる。なんとかしたいとは思ってる。でもなんともならないず苦しんでる。
そんな関係を主人公とバイト先の人達でかなりわかりやすく描いている。あまりに世界が違いすぎると!絶望!そんな感じを映画では見てる人に体感させるもんだから、まぁ重たい。気楽に映画見たい、スカッとしたい。個人的には好きなタイプの映画じゃない。でもなんかシコリが残る。そんな映画。
ラスト、それでも一瞬の希望を描く。それこそが映画なのかなと思った。
寧子は自分の中にもいる
予告編を何度もみているうちにとても気になり鑑賞 目覚まし時計がいっぱい並んでいる枕元 病識のある寧子には、今の状態を脱したいという思いが常にあることはよくわかる この数年の間に「就労支援施設」という名の施設が増え、精神障害の方の利用が増えているという そういった障害を前提にした施設ではなく、1回の遅刻でも叱責される普通の職場、普通の社会の中で働く、生きていくには、寧子の症状は「怠惰」で片づけられてしまうだろう それでも社会にとても受けいれられない彼女を応援したくなるのは、自分の中にも寧子が存在するからだと思う スーパーに出かけ、料理を作り、バイトをはじめ、病識のある彼女が自分を変えようとする営みが順調に行くことはむずかしいのだが、こんな思いをかかえている、共感する人は多いのではないかと思う
話題作の続く石橋静河さんの役柄も、津奈木の置かれている立場もギリギリのところで、こういう状態にある人も多いだろうと思う
エンドロールの「協力」というところに引退したセクシー女優の名前があった おそらく本編中スキャンダルの証拠写真として「登場」した彼女だろうが、人間の人生がああいう形で切り取られて堕ちていく、あるいは自分が生き残るために落としていく、そういう社会でみんな生きているのだ (1月6日 イオンシネマ和歌山にて鑑賞)
カレーと焼きそばどっち食べたい?
生きてるから
すごく苦しくなったけど、とても良かった
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