「生きづらい中でも懸命に生きている」生きてるだけで、愛。 spoonさんの映画レビュー(感想・評価)
生きづらい中でも懸命に生きている
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双極性障害の方と一緒に寝食を共にした事はないから、菅田君が演じる彼の、覚悟を持った上での本当の大変さは体験しないと分からないと思う。でも実際経験したことがないけど、その彼女と彼の感情、葛藤がひしひしと伝わってきて、胸に迫ってきた。本当にこの映画観れて良かった。
自分がもし彼と同じ立場だったら、彼女の予期せず変動する気分の浮き沈みに同じように支え続けてあげられるだろうか。相手が感情剥き出しで、自分にも同じリンクに立って感情吐き出してほしいと願う人に、それでもそっと優しく支えてあげられるだろうか。疲れている時でも出来るだろうか。
世武裕子さんの音楽とエンディング曲「1/5000」も良かった。撮影の写し方、色もとても素晴らしくて良かった。
菅田君が投げたパソコンが窓ガラスを割って落ちて破壊するシーン、趣里さんが走る真っ青なブルーのスカートの綺麗な様、全てを投げ出したくて一枚一枚服を脱いで走るシーン、最後涙流しながら抱き合い踊るシーン。全てがそれぞれの心情を表していて、言葉で繕わなくても伝わってきた。
良かったです。
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