劇場公開日 2019年12月13日

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カツベン!のレビュー・感想・評価

全178件中、61~80件目を表示

3.0なんか三谷化を感じる〜〜

2020年1月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

まだ、映画がサイレント、

音がなくて映像だけだった活動写真に

音楽をつける楽士と、物語を語る弁士がいた時代のお話。

活動弁士たちが物語を語るサイレント映画は

この映画のためのオリジナルで
あれ?観たことある!
あれは朝ドラの〜〜とか

監督の奥さんの〜〜とか
以前に主演した〜〜よね、とか
見覚えのある人たちもチラホラ〜〜

周防作品の常連俳優、竹中直人や渡辺りえも

いい味出してて兎に角気楽に楽しめる作品です。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

活動弁士を演じた三人、
成田凌、永瀬正敏、高良健吾のお三方は

随分訓練したらしく、かなり堂に入った演技でした。
特に主演の成田凌はテレビでは少々ウジウジした

今時の青年を演じることが多い役者さんですが
今作ではかなり声を張った演技で堂々としてました。

ただ、周防監督の出世作
「Shall we ダンス?」や「ファンシーダンス」等の
センスの良いニヤニヤ感が大好きな私的には、

今作はちょっとドタバタが無駄に多い気がする。

高良健吾と成田凌のタンスの引き出しを挟んだあれや
まるで銭形のとっつぁんの様な直情型の竹之内豊とか
楽しいけど結構ドタバタ〜〜しつこい!
そのほか、多数の有名俳優がカメオ的に出てきて
ちょこと馬鹿な演技を挟んでくるこのこの感じは、
そう、まるで三谷幸喜作品みたい!

編集は周防監督ではないそうですが

もうちょっと思い切りよくカットして
整理して欲しかったな〜〜

@お勧めの鑑賞方法は?
映画愛の塊の様な映画です。

映画館で見て欲しいけど、途中で止めたり戻したり

サイレント映画の部分の俳優さんをチェックできる
配信やDVDも楽しいと思う。

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星のナターシャ

4.0ハラハラドキドキ活動写真

2020年1月5日
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鑑賞方法:映画館

今となっては観る機会のない活動写真の世界とそれに関わる人々、そして俊太郎さんと梅ちゃんの物語

まず驚いたのは成田凌!快活に明調子で語りまくる。〝愛がなんだ〟ではヌルっとした喋りだったのに笑

作品は本当に楽しかった。はじめからラストまで笑いとハラハラドキドキのしっぱなしだった。公開から時間がたっているのでお客さんは少なかったけどそれでもあちこちからクスクス笑い声が聞こえてきた

説明臭いセリフはなくとも活動写真と弁士の事がよく分かった気になれたし登場人物は悪役にすら愛嬌があり作品にのめり込めました。

しかしところどころに貧しさからの生活苦がみてとれた。生きるための汚れた大人の世界を連想してしまいそれがちょっと悲しくせつなかった。(梅ちゃんの境遇や過去など)

幼い頃から俊太郎さんと梅ちゃんにとって活動写真はキラキラ光り輝く世界だったのだろう。でもそんな世界にも汚い部分はあったのだけど…

いろいろあったけど汚れた大人の世界を懸命に生きる2人の人生の続編を心から応援したいと思いました

登場人物ほぼ全員好きなのだが…私は唯一あの監督が好きになれない。なんか嫌なんです笑
同じように感じた人いるかなぁ

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きのこ

3.0こんな時代もあったのですか。。

2020年1月5日
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鑑賞方法:映画館

ちょっと年配の方向きの映画で、私の年齢ではちょっと楽しむことは出来ませんでしたが、映画としては良い映画と思います。コメディー映画としてはあまり笑う場面がありませんでしたが、タンスの引出しシーンだけは笑ってしまいました。すごく面白かったです。ストーリーがもう少しハラハラしたり、ドキドキさせて欲しいです。途中寝てしまいそうになりながらダラダラ観ていて、終盤にやっと興味が出てきました。ただ観終わってあまり感想が残らない。記憶に残らないだろうと思います。役者さんの演技については良かったです。ただ誰一人パッとしないというか、目を引くビジュアルがなく、やはり満足に欠けてしまう。

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よっしーな

3.0元日の昼間に最高の時間

2020年1月3日
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鑑賞方法:映画館

元旦(映画の日)の為にとっておいて良かった。初日の出~スーパー銭湯~コレ。昼下がりには何とも気持ちの良い気分でボンヤリ出来ました。
主人公が優しい人どころか抜け作過ぎるのには少し辟易したのですが、多少なりとも強引なこの物語として考えれば、それも些末な事。映画黎明期に日本独自で花開いた文化を楽しむにはうってつけでした。何度拍手をしようとしたことか。出来たらもっと楽しかったのだろうけれど、正月という事もあり、笑い声等々が素直に上がってたのは、この映画には良いエッセンスだったのだろう。何せアッチのお客さん達ははしゃぎ倒してますからね(笑)。
成田くん、素晴らしかったのだけれど、今回に関してはずーーーっと「よゐこの有野さん」に見えてしまい、むしろそれで笑いが増長されたのは内緒です。

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lynx09b

3.5さすが周防組

2020年1月2日
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鑑賞方法:映画館

たのしいかわいい!何も考えずに笑っていればいいと思う!
でもさすが周防組、竹中さんが強い強い!出ただけで一人でかっさらっていくアクの強さはさすがです。

こんな時代があり映画にはこんな様々な解釈で日本ではたのしまれていたのかと、その想像力の豊かさに感心しました。
今はすべてがそろいよりリアルを求めた映像に、個人の創造が入る余地がなくなってる気もして。。。どちらがいいとはないけれど、少し寂しくも思いました。

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ちいまめ

5.0ありがとう

2020年1月1日
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鑑賞方法:映画館

日本映画に活弁がいた。
知ってはいたけれどそれを文化として考えてことはなかった。
けれど、確実にそれは文化だった。
映画を作った人間とは別の表現者がそこにいて、お客に何かを伝えていた。
発見があり、感動があり、ハラハラがあり
映画として、素晴らしかったと思う。

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ドビー

5.0レトロにどっぷりつかれてしみじみ楽しめて。

2020年1月1日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

ドタバタ喜劇というよりも、スクリーンからレトロな香りが漂ってくるような懐かしく楽しく品の良い娯楽映画。
筋書きも難解さは微塵もなく疲れない。
しみじみ楽しい。
今まで成田凌は変質者的な役のイメージが強く興味なかったが、この映画で見方が変わった。
弁士として、張りのある声、抑揚、男女でつけるメリハリを見事に演じ正直驚いた。
どれだけ努力して役作りしたのだろう。
この映画を観てよかった。

建物では、懐かしい昔のトイレの様子、たんすのシーンなどなど、タイムスリップした。
高良健吾の流し目にお客が悶絶する馬鹿馬鹿しさも楽しい。
井上真央がヤバヤバなお嬢役、意外にはまってて。
退廃的な永瀬正敏、三枚目な竹野内豊もよかった。

成田凌が大金を天井裏に隠すなんてのんびりしすぎ。
盗んだ者も酔いつぶれて他者に盗まれる間抜けさ。
のんびりしてる良い時代を感じてしまう。

ラストシーンがまたいい。粋のある笑いを貰えた。

周防監督はやはりすごい。
この映画は東映映画と観賞当日知った。

最近の東映はいい。
翔んで埼玉もよかったし。

この映画、ヒットしているか心配、こんな素敵な映画はヒットしてほしい。
年末だからお客が少なかったのかな?
是非、オススメしたい映画。

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2子5孫

4.0映画らしい映画 昔の映画館のフィルムの感じが懐かしい ストーリーが...

2019年12月31日
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鑑賞方法:映画館

映画らしい映画
昔の映画館のフィルムの感じが懐かしい
ストーリーがしっかりしていて、なおかつ、ユーモアも散りばめられていて、楽しい映画
成田凌も頑張っていたけれど、竹野内豊の存在感半端無かった
次回は、おチャラけキャラの竹野内豊主演の映画を観てみたい

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アップル

3.5映画館で観るべき作品

2019年12月31日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

初めの幼少期のくだりは少々眠かったので不安でしたがコメディ要素多くがありとても楽しく鑑賞できよかったです。役者が演技派の方が集まっているので世界観に入りやすく、特にカツベンをしているシーンはまるで当時の劇場に観に行っているかのような感覚になり、今まで映画館で観るべき映画はアクション系とかぐらいだろうと思っていた概念を変えてくれました。しかしそういった演出はとてもよかったのですが、内容が少し薄かったのでなにか心に響くものはあったかと言われればなかったのが残念です。

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まめ

3.5セットがよかった

2019年12月30日
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活動弁士なるものの存在
全く知りませんでした
登場する弁士たち
どの方も迫力あり
鳥肌たちました
アプローチとして
可能性を秘めた演芸と感じた

こぢんまりとした小屋の雰囲気
時代の空気も素晴らしかった
キャストもよかった

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2222

4.0良い!!

2019年12月30日
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ちょっとニューシネマパラダイスを思い出しました。
みんな集まってワイワイガヤガヤ作品を楽しむって良いなあ。
活動弁士によって作品が変わるって凄く魅力的な仕事。
今でもあったら是非観に行ってみたい。
そして役者さんたちの頑張りが…!見応えありです。
最後のドタバタ劇からのエンディングの奥田民生も相まって観終わったあとにとても爽やかな気持ちになりました。
2019年、締めの一本。コレで良かったです。
2020年一発目は寅さんでいこうと思います!

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I am R.

4.0弁士の存在意義を「映画的に」示してみせる

2019年12月29日
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鑑賞方法:映画館

正直、下手くそなところもたくさんある映画。

しかし、「映画愛」で持っていかれてしまう。そこはさすが周防監督。

さらには、活動弁士の存在意義を、ある展開で鮮やかに描いてみせる。そこもさすがの周防監督でした。

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Pocaris

4.0無声映画がどんなふうに作られ、市井の人々がどんなふうに楽しんでいた...

2019年12月29日
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鑑賞方法:映画館

無声映画がどんなふうに作られ、市井の人々がどんなふうに楽しんでいたのか。やがて消えゆく活弁士への哀惜と活躍を楽しむことが出来た。

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munerin

4.5周防監督、久々のヒットではないだろうか?

2019年12月29日
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鑑賞方法:映画館

映画ファンには堪らない企画。基本的にはコメディなのだろうけれど、ところどころホロリ・ジーンとさせられた。①狭い世界(地域)内で物語が展開する感じが拭えない、②ラストの追っ掛けあいが少々もたれる、③竹中直人が相変わらずウザイ、④珍しい悪役の小日向文世たちに映画のなかでは何らかの鉄槌が下る描写がないのがもの足らない、のがマイナスだが、ラストクレジットで『雄呂血』を魅せてくれたので帳消しです。ラストを安易なハッピーエンドにしていないのも宜しい。成田凌好演。このまま良い役者に育って欲しいものだ。戦前、スター活動弁士の人気がどんなに凄かったかは横溝正史の『悪魔の手鞠唄』に詳しいです。

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もーさん

2.0期待ゼロ、予備知識無しで見る映画は大抵楽しいと思ってたけど、そんな...

2019年12月28日
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期待ゼロ、予備知識無しで見る映画は大抵楽しいと思ってたけど、そんなことなかった。。。

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アマチュア

4.5黒島結菜さんが観たくて。

2019年12月26日
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鑑賞方法:映画館

黒島結菜さんを観たくて映画館に行きました。

ファンだけどあまり映画に出てこないのが残念。でも、やっぱりかわいいいしきれいでした。

内容は途中ドタバタして「んッ?」と思ったけどまあまあ楽しかったです。

成田 凌・・・俳優はさすがに台詞を言うときの迫力があると思いました。
口調、声力。黒島結菜さんもすごく声に力があって「俳優はすごい」と思いました。

でも、黒島結菜さん、もっと映画に出てほしいな。
「ストレイヤーズ・クリニクル」や「サクラダ・・・」や「12人の・・・」も観たけど、もっと観たいです。

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51

3.0楽しいけど・・

2019年12月25日
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鑑賞方法:映画館

周防監督の作品ということで期待していきました。

役者さんもすごく揃っていた、素晴らしいのですが 全体的にウケをねらった
ようなドタバタが多すぎて 却って物語の邪魔をしているように感じました。
たいして笑えなかった。

長瀬正敏をはじめベテランの俳優さんはもちろん素晴らしいですが、
「コードブルー」の頃から注目していた成田凌が良かった。
弁士としての声も良かったし、何となく雰囲気も良く楽しめました。

周防監督の作品として期待しすぎたかなぁ・・
見終わって、物足りない感じでした。

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☆ムーミン

4.0とても楽しく、素敵な映画でした!

2019年12月25日
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大変満足しました。
確かに昔の活動弁士の話ですが、今でもある寄席小屋で奮闘する落語家の様に、本来の個人の持つプライド、歴史の流れに翻弄する先輩や、それぞれの人間模様を描きつつ、最後にドタバタも入れつつ、ユニークに話が進んでいきます。
やはり周防監督は凄いですね。
家族で行っても楽しめます。オススメします!

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ごぶさん

4.0映画は夢と情熱で出来ている

2019年12月25日
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鑑賞方法:映画館

花のパリーかロンドンか、月が鳴いたかホトトギス、月も朧に東山、霞む夜ごとの篝火に、抜けば玉散る氷の刃、金波銀波を背に受けて、月光遥かに照らし出す、夢と希望を胸に秘め、我が道行かんいざ京へ、嗚呼これぞ活動写真、嗚呼これぞカツベン(活動弁士)。

嘗て映画には音が無かった。字幕だけの画面を合間合間に挿入することによってスジの説明が補足されていた。日本以外の国では・・・。

京都で日本初の劇映画が誕生した1908年からトーキーが普及する1930年代までの約四半世紀、日本では役者の台詞とナレーションを担う活動弁士とBGMを担った楽団が映画館ごとに居て、その圧倒的な生講釈・生演奏の迫力で観客を魅了していました。同じ作品でも映画館によって全く異なる印象を観客に与えており、映画そのもの以上に弁士によって興行の出来不出来が決まったといっても過言ではありません。

本作は、日本の映画の黎明期を背景に、舞台劇より遥かに低級に見下されていた”活動写真”に魅せられた男と女の憧憬と大志と野望を、コミカルに且つ細かく丁寧に描いた快作です。

登場人物が悉く個性的で、滑稽味と不遜さを兼ね備えており、また各々が善と悪にくっきりと峻別され勧善懲悪のパターンが明快です。エッジの利いたキャラクター設定のユニークさと各々のキャスティングは妙にして見事であり、彼らを映像の中に放り込んで自在に暴れさせる筋立ても実に痛快で秀逸です。

そこには、劇場・建屋の設えや衣装、カメラ・映写機といった映画機器類、そして劇中上映される全ての無声映画を含めた美術・装飾一式が、大正末期のセピアめいた時代の空気感を漂わせて、精巧で緻密に作り込まれ擬装されていることに因る効果も大きく占めています。

更にクラリネット、三味線、鉦、鼓等の単調な独奏のBGMがサイレント映画の世界を彷彿させ、観客が自然にこの時代に没入していくよう巧妙に導いています。

皆の所作・言動に笑い、主人公の奮闘に泣き、そして悪漢との追跡劇に手に汗握る。本作にも登場する日本映画の父・牧野省三の次男にして、東映躍進の中核を担ったマキノ光雄の提唱した映画の三要素を備えた作品です。

主人公が居てヒロインが居てロマンスがあり、主人公を狙う悪漢達が居て、スラプスティックな追跡劇があり、大団円でエンディングを迎える、観客が大いに笑って、大いに泣いて、そして手に汗握った後に、充足感・幸福感に浸って家路につける映画です。

ただ難を言えば、映像は概ね引きで広角カットですが、僅かに主人公とヒロインの寄せカットのみで構成される二人だけの場面がありました。作品全体の映像の構成と前後の脈絡からすると、このシーンだけが寄せカットである必然性と目的が汲み取れません。

また個々のエピソードの描写がやや冗長でテンポが牴牾しく感じます。もっと細かくカットを割り、ヤマ場からヤマ場へ遮断なく展開するべきですが、即ち編集の技量には疑問を感じます。

閑話休題、
「映画は夢と情熱で出来ている」
これは、1950年代、映画界を席巻した東映京都撮影所の時代劇を支えた重鎮の一人である、北の御大・市川右太衛門の言葉です。 映画に携わった人たちの「夢」と「情熱」を実感できる映画、それが本作であることは間違いありません。

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keithKH

2.0期待しすぎたかなー

2019年12月25日
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竹中直人も出ているし、きっと笑える🎵って期待しすぎたかなぁ。退屈感がありました。

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