カツベン!のレビュー・感想・評価
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時代の変わり目
※プロではないため、内容間違っていたらご指摘ください。。(^^; 最初から最後まで賑やかな劇を見ているような、しかし細部まで徹底的にこだわり抜かれた、一大エンターテイメントだった。当時の「活動弁士(以降、弁士)」という仕事を仮想体験し、その歴史を具体的にイメージすることができる。 最初に主人公たちの子供時代が描かれるが、確か1910年代の半ばくらい。当時「映画」はまだ「活動写真」と呼ばれ、音がない映画に「声」という命を吹き込む弁士が大活躍した時代。老若男女問わず、人々はみな弁士の一言一句に夢中になって聞き入る。人気者は、歌舞伎役者みたいに「よっ、待ってました!」とかってはやされたりして。 当時は「映画を観に行こう」じゃなくて「写真を観に行こう」って言ってたのね。そこからもう衝撃。 そして「それから10年後」と話が飛ぶが、その時代はちょうど「発生映画」という、声がもともと入っている映画が海外で作られ始めたとき。この時点でもう「映画」って呼ばれていたみたい。「茶風鈴」と書いて「チャップリン」と呼ぶなど、海外の映画スターが輸入され人気を博していた。 それまで弁士たちは、自分の思うがままに台本をつくり、時には話を自分好みにずいぶんと変えてしまったりもしたが、ストーリーが既に出来上がっている「映画」たちが、次第に彼らを追い詰めていく。 彼らは、このまま弁士を続けるか、別の職業に転身するか、選択を迫られた。そしてそれぞれが、自分の思う道へ進んでいった。 他人事に思えなかった。今まさに私たちも、激しく渦巻く時代の変わり目に生きている。AIだのIoTだの技術の発達によって、自分達の仕事が、居場所が、いずれなくなってしまうのではと日々不安に思いながら生きている。 監督は私たちに「これからどうしたいのか?」と問いかけたかったのかも知れない。 古きを追い求めるもよし、新しきを探求するもよし。 どちらがよいかという答えはない。 ただただ、オリジナリティを発揮すべし、と自分なりに結論づけた。 ちなみに個人的には、とにかく主演の成田くんが癒し。ちょっと頼りないながらも頑張る姿に母性本能をくすぐられる。テレビでもしっかりさんまさんにいじられていた。
凄く楽しかったし面白かった
・登場人物全員がどんな人かが明確な上、感情がはっきりしてて魅力的でとても良かった。
・ストーリーも笑い、感動、切なさも全部あって更に驚いた。
・活動弁士が活躍していた映画館?の様子・建物が良かった。
両側から引き出せるタンスは初めて観た。説明をしている最中も三味線などを演奏してたり
三人が少ないのかって驚いたり活動弁士次第で作品が良くなったり悪くなったり
その時代に行ってみたくなる作品の雰囲気が凄く良かった。
・主人公が偽の活動弁士をして偽物の人気活動弁士が田舎町に公演して火事場泥棒みたいな事をしているアイディアが良かった。今でもあり得ない、有名弁士の顔がわれてないっていうのが新鮮だった。
・ラストの刑務所のシーンも切なくてとても良かった。構成がよくて、とても楽しくて面白かった。
イニシエーション・デブの褌ヌードはマニア必見
予告編を観たらあまり面白そうな感じはしなかったがあの周防監督作品なら観ようかなと思った 21日フジテレビの土曜プレミアムで加藤シゲアキ主演の『悪魔の手毬唄』を観た影響もある 活動弁士の話 だからカツベン トンカツ弁当の話ではない エキベンならどっちだがカツベンである 無声映画全盛の時代だからかなり昔 花の大正浪漫はいからさんが通る 昭和10年作品の丹下左膳(大河内傳次郎主演喜代三助演)をDVDで観たことあるがすでにトーキーだった 活動弁士活躍の場は案外短かった 個人的に大好きなドタバタコメディー ヤクザが登場し暴力シーンや発砲シーンがあるがなぜかほのぼのとしている タンスの押し合いはドリフの看護婦のコントを思い出した ヤクザの頭に看板が落ちるのもドリフを連想した わりとこういうのは好きだ こういうのを楽しめない人は不幸である これを笑わずして何で笑うのか疑問である ヨボヨボの婆さんが転倒して立てなくなっていたら大笑いするのだろうか 南方のヒロインでデタラメなことを言って笑わせるところも面白くて良かった 脚本としてもうまくまとまっているし破綻はしていない 屍人荘の殺人を観たあとだから余計にそう感じるのかもしれないが奇をてらうところは一切無し だから物足りない人もいるかもしれない 成田凌の活動弁士役がとても上手だ イケメンだけでなくわりと器用なのね 忙しい最中よっぽど役作りしたに違いない コメディーもなかなかのテクニシャン しかも努力を惜しまない 最後は坊主頭になっているがあれは本当にやってそうな気がする 『ヒロイン失格』の桐谷美玲と違ってリアルだ 梅子役でヒロインの黒島結菜の芝居を初めて観た 誰かに似ていてその人かと思ったら違った でもその人の名前は出てこない 黒島も若手のわりにそこそこ上手い方だ 朝ドラに主演してもっともっと有名になればいい 子役の女の子は美少女 高良健吾や井上真央のちょい悪ぶりもなかなか良かった こういう役もどんどんやればいい 周防監督作品ではお馴染みの人たちは今回も安定していた 新潮の記事によると永瀬がやっていた役は当初監督が加瀬亮を希望していたんだけど本人に断られたらしい 理由は加瀬亮が成田凌との共演を拒んだから どうしてかというと2人が某歯茎女優と穴兄弟だから 取材が甘いというかこれだけでは信憑性に欠けるというか次回に続くのか納得がいかない記事だけど それにしても加瀬亮も成田凌も振って歯茎のくせに意外とモテるのね 永瀬に対する違和感はこれが理由か シャーロット・ケイト・フォックスや上白石萌音や奥さんなどが無声映画の役者として出ていたことに全く気づきませんでした それを知ったらもう一度観たくなりました
う~ん…。周防作品としては微妙かな。
久しぶりの周防作品だったので、ちょっと期待し過ぎたのかもしれません。 コメディとして、映画黎明期の「活弁」を紹介するお話として、もちろん一定以上の出来ではあるのですが、 ニセ弁士を巡る小悪党達wとのドタバタ劇がお話の最後まで引っ張るので、上記の大事な要素やヒロインとのロマンス部分が、かなり削られてしまっており、「このドタバタ、邪魔だな~」と観ている時点で感じてしまいました。 役者さんは皆さん素晴らしかったです。 永瀬さんは良い具合に枯れてきましたね。「オジさん世代」の役者さんが足りない今、貴重な人材に成りますね! 高良健吾君のワルっぽい役はとても楽しそうでしたし、黒島結菜ちゃんのヒロインも元気で可愛かった!竹中さんは…多分何も指示が無かったんじゃないかなw。 もう少しウェルメイドな話にして、無声映画と活弁との関係性や、来るべきトーキーへの不安等をしっかり描いた方が、テーマが明確に成ったんじゃないかなぁ…と。 「周防さんなら…」とやっぱり期待してしまいますよね。
ラストのドタバタが
子役もよかったし、弁士のしゃべりも良かった。ストーリーも分かりやすいが、これまた良かった。笑える所もあり所々で笑わせてもらった。でも最後は泣かせて欲しかったかな。せっかく渋い声で滑舌よくしゃべっていたので、その声で泣かせてくれたら言う事なかった。ラストの追いかけっこのシーンは、「あーコレ要らないなぁ」と全くクスリともせず引いて見ていました。
良く出来すぎているのだよ。悪いけど。
周防監督作品を観るのは07年の「それでもボクはやってない」以来12年ぶり。彼は寡作ながら着実にキチッと作って勝負してくるところが立派である。映画人が作る映画人の映画は面白いに決まっており、この活動弁士というのがまた大正ロマンの興味深い存在で日本独特のものだという。なので「日本には純粋なサイレント映画は無かった」ということになる。徳川夢声がモデルであろう永瀬正敏演じる山岡秋聲を主人公にしなかったところがまず正解であった。弁士の映画なのだが冒頭の撮影現場のシーンがすごく良い。無声なので役者は台詞を覚える必要が無いとは! しかし、達者な俳優が揃いあまりにも良く出来た映画すぎるのだ。何の破綻も無く映画学校のお手本にでもなりそうな作品。映画を観る楽しみはもちろんあるのだが…
「人生にも続編があってもえぇ」
周防監督らしい小気味よいウィットさと、程よいビター感、飛ばし過ぎない程度のスピード、悲しさも薄めで、今の映画界での適正作品としての位置を担っている内容となっている。ストーリー展開も突拍子もなく、“活動弁士”という映画史をフィーチャーする優等生振りであり、キャストとして一番の注目株の男優、実力をつけてきた俳優陣、いつもの周防組に欠かせない人達と、バランスも又絶妙である。“安心・安全”というキャッチフレーズをそのまま貼り付けたい程である。正統な伏線と回収、破綻の無さと、義理人情という日本人が大好きな“レガシー”をベースに、そして因果応報をきっちり落とし込み、逃げ得やピカレスクを許さない質実剛健な脚本演出は、まるで“寅さん”作品そのものであろう。観客の大部分を占める団塊世代の生活に余裕のあるおじさんおばさん達には無理なく鑑賞できる内容である。
まぁ、スクリーンじゃなくても、近いうちにテレビでも観られるだろうと容易に予想できると思えば、貴重性は皆無だが…。
和製「ニュー・シネマ・パラダイス」
安心の周防クオリティ健在といった安定の出来。 最初から最後までずっと面白い。 キャスティングが素晴らしく、どのキャラクターも個性的で魅力があり、何と言ってもヒロインが子ども時代含めとんでもなくかわいい。女の子をキュートに撮らせたら周防監督の右に出る人はいないのでは無いかと改めて感服させられる。 上品で優しい画は安心して観ていられるし、伏線の回収も抜かりなく、「古き良き」を新しく見せてくれるため新鮮で退屈する暇が無い。 万人にオススメできるエンターテイメントであり、これぞ映画だ、と言いたくなるような楽しい作品でした。
バナナの皮を踏んで転ぶギャグに笑える人向け
無声映画時代に活躍した活動弁士を題材にした話。 さすが周防監督、題材のピックアップが上手いよねと観に行きました。 ヤジウマ子供に荒らされた撮影が、公開時には弁士の話芸で面白みが増すシーンで始まるので「なるほど、そういう映画か!」と観ていたら… ドタバタ、ドタバタ… 「ん?ん?」となりかけるけど、成田凌が演じる主人公がその話芸で昔の作品に新たな解釈をあたえて観客を沸かせるシーンで「だよね?そういう話なんだよね?」と思わせて… ドタバタ、ドタバタ…で終劇~。 タンスの押し合いシーンとかのスッタモンダ描写に可笑しさを感じる性質が自分にないことを改めて認識しました。 バナナの皮を踏んで転ぶギャグで笑える人向けかな。
序盤はちょっと退屈。。。
隣のシアターで 『スターウォーズ』をば 上映してたせいか シアター内 我ら夫婦の 貸し切り状態!? ガラガラでおました、、、 正直、序盤は 昔の無声映画と 日本独自の文化である 活動弁士 についての ちょっと退屈なストーリー展開で 「やっちまったなぁ~」感、 ハンパなかったんやけど、、、 中盤から後半にかけて お話が盛り上がり 全体的に けっこうオモロかったっす。。。 これは 穴場的な映画かな(苦笑)コジンテキニ とは言え、 主役の 成田凌の熱演っぷりを見るだけでも 女性ファンにとっては、 価値アリかもって思うぐらい ハマリ役やったのに、、、 まだ上映して1週間で 劇場ガラガラ。。。 「もったいなかぁ~」って感じ!? の映画でおました。。。 で、 ワタクシの個人的評価 嫁さんと同じで ☆4つでございます(^^
周防作品としては期待外れ
日本映画のサイレント時代を彩った活動弁士にあこがれる主人公をめぐるコメディ。 劇中で使用されるサイレント映画は全て新しく作ったもので、手が込んでいるが、肝心の本編の方は、演出、脚本ともにおおざっぱで、周防正行作品としては期待外れな感じ。箪笥の引き出しのやりとりは、サイレント映画風で、唯一笑えたシーン。 成田凌は頑張っていたし、役者は揃っているが、それぞれの見せ場は乏しい。映画史を描く今年の作品では、「ワンハリ」があるが、タランティーノの痛切な思いが感じられたのと比べると、実体験からではないせいか、教科書的な描き方にとどまっていたのが残念。
キャストは豪華だが…
ストーリーもベタで、意外性も、たいした驚きもなく、長いなあ、暇だなあと感じてしまった。 なんだか物足りなさだけが残った。 丁寧に製作されているので、せめて★2.5 ふと『蒲田行進曲』を思い出した。傑作だったなあ。
これが映画の最初の始まりである
スマホを落としただけなのにで名演技をした成田凌が主役だと!?しかも映画の話だと?!見に行くしかねぇ 小日向文世や竹野内豊、竹中直人などなど個人的に好きな俳優さんも沢山出てる。 独特でドタバタコメディ!いいね〜 あれやこれやとどんちゃん騒ぎ。 活動弁士の内容だったり面白さが分かりやすく伝わってきた。よくできてる。 やはり、映画の話ということもあり全体の4割近くは暗い場面。そのこともあって最近寝不足かつ、この前に0キスを見たため睡魔に襲われた。 日本映画ができる前、写真を繋ぎ合わせた映像と共に話を入れていく活動弁士という職業があった。 それはそれは、今あっても売れるんじゃね?ってくらいでリズムの良さが面白い。 才能って隠れていることが多い。 常に色んなことに挑戦して自分の才能に気づくべきだ タンスのシーンや救出シーン、ラストなんかは劇場も自分も少し声を出して笑ってしまった。 小日向文世が悪役ってのがまた珍しい。 いい人のイメージしかないからなー。 子ども時代の頃はもう少し少なくてもいいかなとも思ったが、いい映画でした。
面白かったです。内容も盛りだくさん。 成田凌が頑張ってました。黒島...
面白かったです。内容も盛りだくさん。 成田凌が頑張ってました。黒島結菜ちゃんは とてもかわいかったです。もっとお客さん入って いいと思いますが・・。
この映画もっと人が入ってもよさそうなんだけど。 アナ雪やスター・ウ...
この映画もっと人が入ってもよさそうなんだけど。 アナ雪やスター・ウォーズが同時期公開だからなあー ギャグかだんだんキツくなって、ドタバタになって面白いと思うけど。 年齢層高かったなぁ。 やっぱり若者向けじゃないのかなあ。
物凄い心に残るとまではいかないけど普通に面白い。
活動弁士という仕事を知れたのは良かったし そこが新鮮で面白かったし弁士として活動してる部分の 演者さんの演技もすばらしかったのでそれだけでも 見る価値はあったかと思います。 主人公が弁士として活躍したりする部分は本当に面白かったです。 コメディ部分もドカンと来るものはなかったけど 白けるわけじゃなく普通に楽しいきもちにはなるのでいいです。 難点をあげるとするのなら最後の逃走劇ですかねえ。 ちょっとあそこはなんか冗長だったように感じます。 茂木とか立花館の失墜がハッキリとわかるようなものが 良かったかなあとは思います。 難点にあげた部分意外は綺麗にまとまっていてよかったと思います。 物凄くいいというような爆発力はないですけど 普通にいい作品でした。
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