カツベン!のレビュー・感想・評価
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レトロにどっぷりつかれてしみじみ楽しめて。
ドタバタ喜劇というよりも、スクリーンからレトロな香りが漂ってくるような懐かしく楽しく品の良い娯楽映画。
筋書きも難解さは微塵もなく疲れない。
しみじみ楽しい。
今まで成田凌は変質者的な役のイメージが強く興味なかったが、この映画で見方が変わった。
弁士として、張りのある声、抑揚、男女でつけるメリハリを見事に演じ正直驚いた。
どれだけ努力して役作りしたのだろう。
この映画を観てよかった。
建物では、懐かしい昔のトイレの様子、たんすのシーンなどなど、タイムスリップした。
高良健吾の流し目にお客が悶絶する馬鹿馬鹿しさも楽しい。
井上真央がヤバヤバなお嬢役、意外にはまってて。
退廃的な永瀬正敏、三枚目な竹野内豊もよかった。
成田凌が大金を天井裏に隠すなんてのんびりしすぎ。
盗んだ者も酔いつぶれて他者に盗まれる間抜けさ。
のんびりしてる良い時代を感じてしまう。
ラストシーンがまたいい。粋のある笑いを貰えた。
周防監督はやはりすごい。
この映画は東映映画と観賞当日知った。
最近の東映はいい。
翔んで埼玉もよかったし。
この映画、ヒットしているか心配、こんな素敵な映画はヒットしてほしい。
年末だからお客が少なかったのかな?
是非、オススメしたい映画。
映画らしい映画 昔の映画館のフィルムの感じが懐かしい ストーリーが...
イントレランス!!!???
映画の歴史~~~!!!???みたいな。
古い映画、イントレランスはみたけれど。
チャップリンとか、字幕で絵だけでも良いともおもうけれど。
最近は、テレビも消音してみたり、画だけで良いとか思ってしまうこともあるけれど。
まあ、音声もたまには。
一人の時は消音、人と見るときは音声も必要みたな。(笑)
まあ、そんな需要もあったような。(笑)
現代は、CG、アニメ、VFX、実写、合成など技術を取り入れて。(笑)
アクションシーンも派手に、ありえない設定などにして、復活とかもあったりして。
最後はハッピーエンド。
海外ではアートフィルムスクールなども盛況みたいで。
メソッドありきなのかどうなのか。
ただ、真似も本物を越してしまえばオリジナルで巨匠だとか(笑)
いろいろあるみたいで。
個人的にはスピーディーで、アクションがかっこよくて、サクサクすすんで、めちゃくちゃな設定が個人的には好きです。(笑)
ついでにコメディーやくだらないギャグをとりこんで。
いまいち鉄砲などのアクションが地味で。
個人的にはアクションはハイテクにして欲しかった。(笑)
仮面ライダーみたいなアクションだけはして。設定無視みたいな。
それでいて、寅さんてきな描写で笑わしてほしく。
いまいち実写のドラマの俳優シーンも笑えないし、つまらない。
アクションシーンは実写じゃなくてもっとガンガンやって欲しい。
金をとれるレベルじゃないと思う。(笑)
レベルが低すぎる。(笑)(笑)
映画館で観るべき作品
初めの幼少期のくだりは少々眠かったので不安でしたがコメディ要素多くがありとても楽しく鑑賞できよかったです。役者が演技派の方が集まっているので世界観に入りやすく、特にカツベンをしているシーンはまるで当時の劇場に観に行っているかのような感覚になり、今まで映画館で観るべき映画はアクション系とかぐらいだろうと思っていた概念を変えてくれました。しかしそういった演出はとてもよかったのですが、内容が少し薄かったのでなにか心に響くものはあったかと言われればなかったのが残念です。
ニセ弁士???
なんかサイレント映画の音声役の物語??
うーーーん。
なんでニセ弁士なのかいまいちわからなかった。(笑)
適当に観ていたせいなのか。(笑)
いまいち、ヤクザの鉄砲がダラダラしていて。
まあ酔っ払いの言っていることも一理あるなとか。(笑)
まあサイレント映画は必要ないな??とか。
まあ、わかるよな~~~~とか。
でもまあそれはそれだしとか。
うーーーん。
なんか業界映画みたいな。
あんまりピンとこないけれど。(笑)
まあ、仕方がない。(笑)
個人的にはシナリオ的に面白くない。
コメディー感もいまいちだし。
ストーリーも昔話で夢がない。
昔はこうだったんだよ~~~~って言われても、でしょうか??でしょうね。とか
そうですか~~~みたいな。(笑)
だから、とか、そんな感じで。今は便利だねーみたいな。(笑)
もっと、将来をイメージしたところとか。
クリエイティブ感がいまいちで。
少し残念に個人的には思ってしまいましたが、まあ、まとまっておりまして。
温故知新といいますか。
多くを語らずといいますか。(笑)
凄かった??です。(笑)
セットがよかった
良い!!
弁士の存在意義を「映画的に」示してみせる
周防監督、久々のヒットではないだろうか?
青木館の惨劇
かつて僧侶や相撲、社交ダンスといったちょっと特殊な世界のカタログ的な映画を自家薬籠中のものとして名を上げた周防正行監督だが、その流れで行くと前作の舞妓や今回の活動弁士も同工と言えるが、若干夾雑物が多くなった感はある。拝借した金の取り扱いが中途半端だし、幼なじみの女優との関係もあまり盛り上がらない。
フィルムの切り貼りや映画館の火災は、某映画へのオマージュとしても、さすがにどうなのと思う。
竹中直人、田口浩正、徳井優らの常連組が楽しげに盛り立てているのは、見ていてほほえましいが。
「兄貴の嫁さん」から35年間で10本というのは、やはり寡作の部類に入るのだろうか。もうちょっと新作公開の頻度を上げて、ファンを楽しませてほしいものである。
どこに情熱を感じられるのか?前宣伝は控えめに
今年最後の邦画になろう。
NHKが「いだてん」なる大河をやると言うから、味のある俳優が、殆ど持っていかれてしまった。今年は、邦画サイドは、制作にかなり苦慮したように思われる。しかし「いだてん」もそれなりに評価されるべき作品であったと思われる。宮藤氏には、お疲れ様。今年は、個性的な俳優の逝去もあり邦画サイドは、少し寂しさを感じた。ラストを「カツベン!」で締め括るにしては、成田さんのテレビでの出演数の多さにウンザリ。ピッツァも
食い飽きた。彼の弁士としての努力は凄い!他の人も凄い!作品として「弁士活躍の時代の無声映画のそれなりの良さ醍醐味が感じられず物足りなさ」を感じた。
周防監督の作品は『終の信託』以来である。
キャスティングに不満があるものの、後半殆ど活劇ものの長回しという感じで、どうにか作品に収めた感はあり。箪笥の引き出しあたりから、内容がズレ始めてきていると、笑いながらもガッカリ。青木富夫役を竹中氏が演じている点、音楽といい、小津の旅芸人を扱った。「浮草」のイメージが湧いた。小道具として「キャラメル」の採用は良かった。
さすがに無残に燃え尽きたフィルムをくっつけて上映作品にしてしまう場面は、「不朽の」名作『ニューシネマパラダイス』のようである作品とは、冗談でも言えないし、センス台無し。例として、引き合いに出すのも気が引ける。エンドロールでは、監督夫人の名が…。劇中劇に出演されていたとは。他にズラズラと名の知れた俳優の名前が。監督の親切心からか。これはご丁寧に。共演NGという理由から今年の多忙役者「永瀬正敏」を出演させた点は、「役不足」だと思わざるを得ない。『宮本から君へ』の池松さんの声音には少し「嫌悪感」を感じた。
周防監督の次回作は、自分の嗜好を取り除いた作品を期待したい。
黒島結菜さんが観たくて。
黒島結菜さんを観たくて映画館に行きました。
ファンだけどあまり映画に出てこないのが残念。でも、やっぱりかわいいいしきれいでした。
内容は途中ドタバタして「んッ?」と思ったけどまあまあ楽しかったです。
成田 凌・・・俳優はさすがに台詞を言うときの迫力があると思いました。
口調、声力。黒島結菜さんもすごく声に力があって「俳優はすごい」と思いました。
でも、黒島結菜さん、もっと映画に出てほしいな。
「ストレイヤーズ・クリニクル」や「サクラダ・・・」や「12人の・・・」も観たけど、もっと観たいです。
楽しいけど・・
とても楽しく、素敵な映画でした!
映画は夢と情熱で出来ている
花のパリーかロンドンか、月が鳴いたかホトトギス、月も朧に東山、霞む夜ごとの篝火に、抜けば玉散る氷の刃、金波銀波を背に受けて、月光遥かに照らし出す、夢と希望を胸に秘め、我が道行かんいざ京へ、嗚呼これぞ活動写真、嗚呼これぞカツベン(活動弁士)。
嘗て映画には音が無かった。字幕だけの画面を合間合間に挿入することによってスジの説明が補足されていた。日本以外の国では・・・。
京都で日本初の劇映画が誕生した1908年からトーキーが普及する1930年代までの約四半世紀、日本では役者の台詞とナレーションを担う活動弁士とBGMを担った楽団が映画館ごとに居て、その圧倒的な生講釈・生演奏の迫力で観客を魅了していました。同じ作品でも映画館によって全く異なる印象を観客に与えており、映画そのもの以上に弁士によって興行の出来不出来が決まったといっても過言ではありません。
本作は、日本の映画の黎明期を背景に、舞台劇より遥かに低級に見下されていた”活動写真”に魅せられた男と女の憧憬と大志と野望を、コミカルに且つ細かく丁寧に描いた快作です。
登場人物が悉く個性的で、滑稽味と不遜さを兼ね備えており、また各々が善と悪にくっきりと峻別され勧善懲悪のパターンが明快です。エッジの利いたキャラクター設定のユニークさと各々のキャスティングは妙にして見事であり、彼らを映像の中に放り込んで自在に暴れさせる筋立ても実に痛快で秀逸です。
そこには、劇場・建屋の設えや衣装、カメラ・映写機といった映画機器類、そして劇中上映される全ての無声映画を含めた美術・装飾一式が、大正末期のセピアめいた時代の空気感を漂わせて、精巧で緻密に作り込まれ擬装されていることに因る効果も大きく占めています。
更にクラリネット、三味線、鉦、鼓等の単調な独奏のBGMがサイレント映画の世界を彷彿させ、観客が自然にこの時代に没入していくよう巧妙に導いています。
皆の所作・言動に笑い、主人公の奮闘に泣き、そして悪漢との追跡劇に手に汗握る。本作にも登場する日本映画の父・牧野省三の次男にして、東映躍進の中核を担ったマキノ光雄の提唱した映画の三要素を備えた作品です。
主人公が居てヒロインが居てロマンスがあり、主人公を狙う悪漢達が居て、スラプスティックな追跡劇があり、大団円でエンディングを迎える、観客が大いに笑って、大いに泣いて、そして手に汗握った後に、充足感・幸福感に浸って家路につける映画です。
ただ難を言えば、映像は概ね引きで広角カットですが、僅かに主人公とヒロインの寄せカットのみで構成される二人だけの場面がありました。作品全体の映像の構成と前後の脈絡からすると、このシーンだけが寄せカットである必然性と目的が汲み取れません。
また個々のエピソードの描写がやや冗長でテンポが牴牾しく感じます。もっと細かくカットを割り、ヤマ場からヤマ場へ遮断なく展開するべきですが、即ち編集の技量には疑問を感じます。
閑話休題、
「映画は夢と情熱で出来ている」
これは、1950年代、映画界を席巻した東映京都撮影所の時代劇を支えた重鎮の一人である、北の御大・市川右太衛門の言葉です。 映画に携わった人たちの「夢」と「情熱」を実感できる映画、それが本作であることは間違いありません。
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