「サイレント映画の活弁士を描くならドタバタが定番?」カツベン! ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)
サイレント映画の活弁士を描くならドタバタが定番?
ニューシネマパラダイス的な感動ノスタルジー作品と思うとドタバタ喜劇だか、結構ゆるい。
今回は周防監督と長年の組んでいた助監督の片島章三が脚本と監督補にクレジットされていて、結構な部分を担当しているのでは?推測している。
ちなみに過去の周防監督作品は全て本人が監督脚本。
残念ながら微妙な予告編の印象そのままだったので、正直言ってちょっと残念。
良い点は、主役の成田凌と永瀬正敏の活弁士ぶりと声の使い分けが結構巧みで、以外にも竹野内豊の三枚目でドタバタを身体を張ってやっているところ。
酒に溺れて落ちぶれた永瀬正敏の役割をもう少し生かしたらもっと良かったと思う・・
ヒロインの黒島結菜も大正時代の衣装も似合いとても美しい。
劇中で上映される劇中映画も全て現在の俳優を使って撮影して作るなど中々手間をかけているので、映画愛には溢れている。
この手のギャグやコメディの日本映画を見ていつも疑問に思うのだが、もう少し笑いの部分をブラッシュアップ出来ないのか?と思う。
ギャグなどのお笑い部分をプロの芸人や作家に作ってもらって、そこから選択して取り入れればいいと思いのに。コントなどは、基本的に作りこむ物が多いはず。
今の日本人は、お笑いに対しては、目が肥えているはずだから。
良作な作品を監督している方だか、ちょっと引っかかるのは、「シコふんじゃった」までは、110分以内の上映作品だったが、近年の作品は全て上映時間長い。今作も127分あるので、それがダレと感じる。
でも楽しめます。
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